GAKUPOTA 東広島学生ポータル ガクポタ

東広島の学生たちの「学び」「遊び」「働く」を
サポートする学生ポータルサイト
        

東広島デジタル

©2020 Higashi-hiroshima Gakupota
ホーム > 【体験談】学部1年生で研究室訪問ってアリ?アポ取りの仕方と当日の流れを解説!

【体験談】学部1年生で研究室訪問ってアリ?アポ取りの仕方と当日の流れを解説!

2020年11月23日

【体験談】学部1年生で研究室訪問ってアリ?アポ取りの仕方と当日の流れを解説!

初めまして、GAKUPOTA広大1年生ライターよねです!

今回は私が大学に入って魅力を感じた「大学教授にアポを取って話を聞くメリット」についてお話しします!

今回この記事を読んだ後に是非とも実践してみてください!

 

そもそもなぜ大学教授に話を聞くの?

「まず何のために大学教授に話を聞くのか」が決まっていないと話を聞こうとも思えませんね。

確かに誰かに進められたり、この先生の授業面白いと言った「きっかけ」がないと動き出せないと思うのが普通です。

ですが、私自身がそれまでに話したことのない教授のもとを訪れてみて思ったことは、そうではありませんでした。

というのも、私にとって大学教授のもとを訪れる一番の理由は「なぜ」「どうやって」という興味を持つ機会を作るためだからです。

え?どういうこと?


より具体的に言い換えると、自分が経験するには莫大な時間がかかってしまう事について、「自分達よりもそれぞれの分野を知り尽くしている大学教授達」から話を聞くことで短時間で体感でき、自分の興味の幅を広げられるということです。

ですから、私自信「今まで漠然と興味があったもののその分野のどこに魅力を見出したらよいのか分からないもの」に出会ったときに大学教授のもとを訪れていました!

私の場合は、
「自分の将来したい研究の難易度を現研究者に聞かせてもらうこと」
「自分の興味がある大学発ベンチャーのための仕組みを知ること」
を目的にお話をお聞きしに行きました。

私の場合は少し独特ですが、皆さん自身の興味から外れないものを研究している先生のもとを訪れていただければ楽しみを見つけることが出来ると思います。

3、4年生の場合は、卒論のテーマを決める際に、自分の研究室だけでなく興味のある分野について他の研究室の教授方とお話することで有益な情報が得られると思います!

教授は自分の研究以外には興味ない人!?

教授陣は学生が思っているよりも積極的に相談を受け付けてくれます。
私自身、失礼ながら大学に入学する前は「大学教授は人間味が無くて自分の研究以外は興味ない生き物」だと思っていました(笑)


しかしその予想は全く違いました。


自分の研究を一番だと思っていることにはあながち間違いとは言えないのですが、その研究を気に入っているがゆえに周りの人に面白さを伝えたくてうずうずしている、そんな可愛い一面も持っていて人間味に溢れているのだなと感じました。

また、学部1年生だと高学年の学生よりもさらに喜んで受けていただける事が多いように感じます。
それは「新入生の意欲がメールからも感じられること」や「早くから自分の研究に興味を持ってくれる学生が存在することは大学教授にとって嬉しいから」だと考えられます。


少し本題とは逸れますが、大学教授の人間性については、東京大学の物理学専攻教授である長谷川 修司先生が「研究者としてうまくやっていくには 組織の力を研究に活かす」で紹介しています。

私は物理学関連の研究者ですが、物理学の分野に限らず「研究者」というと、だいたい次のようなイメージを一般の人はお持ちではないでしょうか。(中略)

研究者は、研究室や実験室に閉じこもってひとり黙々と研究に没頭し、自分の専門分野のことは世界一良く知っているが、世間一般の事情にはまったく疎く、世間話などしないし興味もない。理屈っぽく、筋が通らなければほんのささいなことでも嚙みついてくるような、バランスの悪い人間。(中略)

こういったイメージは、実のところ、大きく外れています。(中略)

本書は、こうした誤解を解いて、高校生や大学生、大学院生のみなさんに、怖がらずに安心して研究者を目指してもらいたいという思いをこめて書いています。

研究者としてうまくやっていくには 組織の力を研究に活かす (ブルーバックス)

研究者を目指す学生だけでなく、大学教授と良い関係性を築いていく為に参考になる書籍です。ぜひとも読んでみてください。

具体的なアポの取り方と当日の動きについて

アポの取り方

私はメールで数件のやりとりを交わしてアポを取りました。
注意点なのですが、メールを送るときは必ず大学のメールアドレスで行いましょう!

個人のメールアドレスは失礼に当たるので注意してください!

授業を取っている先生であればTeams等でも良いかもしれませんね。
ともかく電話をする必要はないので比較的気軽に行動できると思います!

でもさ、そもそも先生のメアドを知らないんだけど、、

そんな時は「広島大学 ~先生」という風にネットで検索をかけ、出てくる広島大学メール(〜@hiroshima-u.ac.jp)にメールしてみてください!

すると「広島大学 研究者総覧」が出てくるので、そこにメールアドレスが書いてあります!

 

↓越智学長の場合↓

スクショ1
スクショ2

 

それでも見つからない場合はチューターの先生に相談してみると良いですね!

メールには自分の説明も書いておこう

授業を受けているならば、「~先生の~という授業を受け、先生の~についての研究に興味を持ちました」など、初めてであれば長くなり過ぎない程度に自分の情報である「出身学部」「出身県」「将来の夢」などを書くと良いでしょう。

もしも皆さんが自身の趣味について話すとき、相手が初対面の場合は趣味について終始喋り通すことは難しいですよね?
あなたがどんな人(学生)なのかを伝えておくことが大事です。

まずお互いの共通の会話のネタがあってそこを深めてから本題に移るという過程を踏むはずです!なのでこちらからそのためのネタ提供をしておくと良いですよ~というアドバイスでした!

当日の動き

当日は教授と約束した時間に余裕を持ってその場に着くように準備しましょう!

なお研究室に行くので、教授がいきなりその日に忙しくなったり、生徒の指導にあたっている最中であったりすることがあるので、そういう待ち時間がある事も考慮して隙間時間に行えるものを携えていくのもコツかもしれません。

実際私がある研究室にお邪魔したときは教授が学生ににダメ出し(ご指導)をしていたのでおどおどしていたのも思い出です(笑)

他にも定刻よりも早く会議が始まってしまって予想だにしない遅刻をしてしまったことも、、

ともかく定刻に遅れないように行けばウェルカムに受け入れてくれるので安心して行ってきてください!

どんな先生に会いにいく? 

広島大学には私たちでも知っているテレビ番組に出演している先生もおられます。
例えば…

フジテレビ「ホンマでっか!?TV」にご出演なさっている、「スヌーピー先生」こと「杉浦義典先生」は、これから私もお話を伺ってみたいと思っています。

きっかけは有名人の先生に会えるせっかくの機会だから行ってみようというのでも良いと思います!誠実に学ぼうという姿勢があれば、興味の視野が広がる機会になるでしょう。やはり気軽に行ってみるのが良きです!

 

また「どんなことを研究している先生がいるのかな?」と思う場合は、広島大学のホームページで先生方のインタビューを読むと参考になります。

「グローバルキャリアデザインセンター若手研究人材養成」→「先生の流儀」
HU-plus
研究者インタビュー「研究NOW」

 

他にもこのGAKUPOTAでもたくさんの先生の研究を紹介していますよ!!

 

記事だけではもの足りないと思った時にはアポを取って先生方のお話を直接に伺っているかもしれませんし!その状況になれば占めたものです!

過去の記事にない面白い先生方にどんどんアプローチしていってください!私も負けじと色々な先生方のお話を聞いていこうと思います!

今は研究に興味が無いと思っている人も、考えが変わるきっかけがあるかもしれません!
新しい発見のためにも少し腰を浮かせて進んでみましょう!

 

この記事によって皆さんの背中を押すことが出来たならばこの上ない喜びです!
これからの皆様のも、もちろん自分自身にも期待しています!

また次の記事でお会いしましょう! さようなら~

〜〜〜オススメ記事!〜〜〜

> 続きを読む

2019年10月24日

大学のあの人って実は凄い!?「はやぶさ2」の有機物分析をけん引

皆さんが通っている大学のあの先生・あの人が実は全国や世界で活躍しているって知っていましたか!?

広島大学大学院理学研究科教授
薮田ひかる(やぶた ひかる)さん
にインタビューしました! 薮田ひかる

「宇宙における生命の起源に迫りたい」
はやぶさ2

はやぶさ2

研究テーマは宇宙に存在する有機物の化学進化

生命を構成する主要物質である有機化合物を手掛かりに、「宇宙における生命の起源に迫りたい」と思いをはせていました。
「この研究分野にとって大きなステップになる」と力を入れているのが、小惑星探査計画「はやぶさ2」。
小惑星リュウグウから採取した試料が2020年末に地球へ帰還した後、翌年からその試料を分析する役割を担っていました。

 「はやぶさ2」には立案段階の10年前から参加、思い入れも強いです。「小惑星は太陽系が誕生した46億年前の原型を記録しています。太陽系形成史を探ることは生命の起源を探ることになります」。

 学生時代は地球の岩石中の有機物を分析し、地球史における生命進化について研究しました。地球外物質の分析は、博士号を取得してからです。

「20~30代に培った基礎力があるから今の自分があります。今後も一つ一つの積み重ねを大切に、将来の宇宙探査を支えたい」

と抱負を語っていただきました。

 

自分の古い祖先を知りたいな

 小さいときに漠然と抱いていた好奇心が、研究に進む足がかりになっていました。筑波大学では化学を専攻。宇宙化学の講義に興味を抱きました。

 

基礎力なくして応用の研究は成り立たない

 化学の手法で太陽系の起源を明らかにすることが、生命の起源と進化を解明することにつながることを知りました。
得意の化学で、自分の祖先を遡ることができる
と同大学の大学院に進み研究者の道を歩むことを決めました。

 学生時代当時は、地球の堆積岩の研究を通して化学分析技術の基礎をしっかりと習得し、その後は、宇宙から降ってくる隕石や彗星塵の分析に専門分野を広げました。

 これを機に、「地球外有機物研究のパイオニアのもとで自分を鍛えたい」と、米国のアリゾナ州立大学とカーネギー研究所で博士研究員として研究の修業に励みました。
 35歳で帰国したとき、米国で4年間の研さんを積んだことが認められ、JAXAからはやぶさ2」プロジェクトへの参加を打診されました。

 

今後も一つ一つの積み重ねを大切に

 探査機「はやぶさ2」は来年末頃に帰還。2021年からは大学の研究者達によるチームが、はやぶさ2が持ち帰った試料を分析。

「探査機運用・観測に関わったメンバー達から、いよいよ自分達がバトンを引き継ぐ。緊張が高まるが、楽しみも大きい。降ってくる隕石からは、その母天体についての正確な情報は得られにくいが、宇宙探査によって、ターゲットとなる天体の場所や地質を化学組成と関連づけて研究できる。太陽系科学をさらに前進させるものになれば

と目を輝かせていました✨

 2019年4月から広島大学の教授に昇任し、教育と研究に一層励んでいます。

「研究の土台となるのは基礎力。それなくしてスケールの大きい研究は成り立たない。学生時代は基礎力を育む大切な時期」。自らの経験を踏まえ、学生にアドバイスする熱心な教授です。

 

PROFILE
薮田ひかる(やぶた ひかる)
広島大学大学院理学研究科教授。
筑波大学大学院博士課程化学研究科修了。博士(理学)。
大阪大学大学院理学研究科助教、広島大学大学院理学研究科准教授などを経て2019年4月から現職。
専門は宇宙地球化学。

 

※プレスネット2019年10月24日号より掲載

> 続きを読む

2019年10月24日

大学のあの人って実は凄い!?AI応用のパイオニア

皆さんが通っている大学のあの先生・あの人が実は全国や世界で活躍しているって知っていましたか!?

近畿大学工学部 教授
竹田史章(たけだ ふみあき)さん
にインタビューしました!

武田先生

世界初の紙幣選別機を開発
ドローン

自律飛行するドローン

 約30年前から人工知能(AI)の基礎研究とその応用の研究に取り組んできました。AIの応用の研究では、1996年に世界初となる紙幣選別機を開発。

 銀行などのATM(現金自動預払機)の一部に備え付けられている機能で、 紙幣の表や裏の図柄、大きさの違い、さらに、色合いなどを識別し、紙幣別に分類 できます。

「破れや汚れがある紙幣など、曖昧なものを取り込んでも正しく判断できるのがAIの醍醐味
と竹田教授。紙幣選別機は海外からも評価が高く、国内では権威ある新技術開発財団市村学術賞を受賞しました。

 開発した紙幣選別機のシステムを基に、食品の異物検査をするシステムや、車の部品選別機、投薬検査機、魚類選別機などを企業と共同開発しました。

 これまでに開発した知能システムは50を超えるそうです!世の中に普及するようにと、コストを抑えて製作しています。

 現在、AIを用いて、鉄筋の建物内でも自律飛行できるドローンも開発しているそうですよ!

 

私たちの身近なところで使われている

 紙幣選別機の他、鶏肉から血合いと羽毛を検知するシステム薬の中身が合っているか判別するシステムなどを開発。いずれも私たちの生活に身近なところで、技術が使われています。

 

知性の進化をいち早く実現したい

 竹田教授が大学生の頃に憧れたのが産業用ロボット。卒業研究は、産業用ロボットについて取り組みました。研究する中で、ロボットの知能の部分が全く追い付いていないことを目の当たりにしたことが、AIの研究を始めたきっかけ。

 AIを研究している理由の一つを
「専門家のノウハウや知識、匠の技は、なかなか伝授できないが、AIを使えば、継承することができるのではないか」
と話していただきました。

 現在5社とAIを用いたシステムを共同開発。2017年3月に特許を出願したのは、食品の異物検査にAI技術を応用したシステム。
 従来、鶏肉から血合いと羽毛を検査するには、人手や目視で対応していたが、AIを使用して検査するシステムを企業と共同で開発。血合いと羽毛の検知率が約1.5倍、処理スピードが約4倍となりました!

 今年の春からは、鶏肉の素材を無駄なく使えるように、肉片から血合い部分の位置を特定する研究を開始。
 どこに血合いや異物がついているか、部位を特定することで、異物部分を除去することを想定しているそうです。

 2008年に特許を出願した薬選別機は、薬の中身が合っているか判別できます。薬剤師を支援するための機械で、処方された薬の飲み忘れや飲み間違いなどを防ぐことができます!

 

身近なところで技術が活躍

 竹田教授が開発した多くの知能システムは、ほとんどが人の命やお金に関わる、私たちの暮らしを支えるもの。
 このため、「精度と信頼性」を常に念頭に入れながら、開発してきました。

「高齢化は避けられない問題。人間型の看護士ロボットが、プライベートに配慮しながら対応してくれることを、誰もが望みます。メカは進歩しているが、知性が全く追い付いてない。知性の進化をいち早く実現できたら」

と挑戦を続けられています✨

PROFILE
たけだ・ふみあき
近畿大学工学部電子情報工学科教授。
同学科長。工学博士。
AIの基礎研究と応用が専門。
遠隔操作不要の自律型ドローン、食品の原料の異物検査機などを研究。

※プレスネット2019年10月24日号より掲載

> 続きを読む

東広島デジタル

©2020 Higashi-hiroshima Gakupota