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【東広島の企業】「100年後にも世界で光り輝く大学」に広島大学 東広島キャンパス【番外編】

2019年6月20日

【東広島の企業】「100年後にも世界で光り輝く大学」に広島大学 東広島キャンパス【番外編】

 広島大の越智光夫学長が4月から2期目に入った。インタビューで大学の将来像や、東広島市での大学の位置付けなどについて語った。越智学長は「100年後にも世界で光り輝く大学に」と目を輝かせる。

広島大学

 

人材育成の基盤 教養教育に力
全科目で能動的授業目指す

 広島大は、被爆地広島に開学し、「平和を希求する精神」を理念の一つに掲げ、平和への寄与を通して、国際社会に貢献する人材の育成を目指す総合大学だ。
 その人材育成の基盤となるのが教養教育。広島大ならではの独自のカリキュラムで、学生たちの学びの土台を培っている。

 教養教育は学部生の1年生が対象。専門以外の分野へも関心を高めてもらい、ものごとを総合的に捉える能力を養っていく。

広大林教授

 教育企画担当で総合科学部の林光緒教授は「教養教育は草 木で例えると根の部分。根っこが広がることで幹が太くなり実も付く。いろいろなことに興味を持つことで視野が広がり、複眼的な視点で専門分野を研究できる。何より社会は幅広い見識を持った人材を求めている」と力を込める。

 教養教育には、平和科目、大学教育基礎科目、共通科目、基盤科目の4科目がある。平和科目は28科目から1科目を選択する。留学生を含む全新入生が必修だ。戦争や紛争から貧困、人口増加、環境までさまざまな分野がある。平和を希求する大学として、「持続可能な社会」までを視野に入れた広義の平和について考えていくのが特徴だ。

 大学教育基礎科目には、大学教育入門と教養ゼミがある。大学教育入門は、大学で学ぶべきことの意義やレポートの作成方法、ハラスメント問題など、大学生活を送る際に必要となる知識や規範を身に付けていく。

 全部で15章ある中で、ユニークなのが、各界で活躍するリーダーを講師に招いた「世界に羽ばたく。教養の力」。おととしから始まり昨年から全学部必修となった。林教授は「学生たちは、世界で活躍するリーダーの生きざまに触れることで、将来の指針となる何かをつかんでほしい」と話す。平和科目と大学教育入門も他大学にはない科目だ。

 全国の大学に先駆けて平成9年から始まった教養ゼミは、約10人単位でディスカッションやグループ学習などに取り組む。

授業風景

「大学は自ら考え学ぶところ。入学後の早い段階から、その習慣を身に付けてほしい」(林教授)からだ。問題発見・解決型の授業を行いながら、論理的な思考法や自己表現力を育んでいく、という。

 共通科目では外国語や情報など5科目で幅広い知識と技能を身に付ける。基盤科目は専門分野を学ぶために必要な基礎的な知識の修得を目指す。

 広島大が教養教育で大きな目標にしているのが能動的な授業だ。大教室での講義形式の授業であっても、授業の合間に学生に問い掛けたり、コメントシートを書かせたり、と工夫次第で能動的な授業は可能になる、という。
 林教授は「大学では、専門教育と教養教育は車の両輪。教養教育の充実が専門教育の質を高める」と言い切る。

東広島キャンパス 理系の世界的な研究拠点に
「why」を考える学生に

―2期目で重点的に取り組みたいことは。

広大学長

 学長に就任以来、「平和を希求しチャレンジする国際的教養人の育成」をスローガンに掲げてきた。その思いは変わらない。2019年度から統合生命科学研究科と医系科学研究科の設置を皮切りに、大学院再編を本格化させた。
 2019年6月現在、11ある研究科を5つに再編、研究科間での垣根を低くする ことで他の領域も学べるようにし、領域での力を高めていく。世界中からトップクラスの研究者や優れた留学生を招き入れるためにも、教育研究環境の充実は待ったなしだ。

 東広島キャンパスでは、宿泊施設や交流の場を備えた国際交流拠点を整備し、理系の世界的な研究拠点として強化を図る。
 東千田キャンパスは、新たな人 文・社会科学系の教育研究拠点として、霞キャンパスは世界レベルの最先端医療と医系科学の研究拠点として、それぞれ位置付け整備を進めていきたい。

全学一丸で取り組む

―世界の大学ランキングでトップ100に入るという目標を掲げられています。

 トップ100に入るのは、平成の後半、文科省の研究大学強化促進事業と、スーパーグローバル大学創成支援事業トップ型に採択された広島大にとっては、社会との約束でもある。
 この目標を達成するために、ランキングの指標となる留学生数や英語論文数、企業からの外部資金の割合など5項目で目標を確認している。

 また、各教員の教育や研究を数値化する独自のシステムも開発した。道は平たんではないが、全学で一丸となって努力していきたい。

 忘れてはならないのは100年後にも世界で光り輝く中四国の拠点大学にしていくこと。大きな目標でありトップ100に入ることは、その過程だと思っている。

―東広島への統合移転が完了して四半世紀が過ぎました。

 東広島キャンパスは広島大の中核となるキャンパス。一方、東広島市にとっ ても広島大は学術・教育の一大拠点であるのみならず、雇用や消費などさまざまな波及効果をもたらす基幹的な存在であると思っている。
 欧米では大学を拠点に都市が形成されている。東広島市も大学のシーズを生かしたITやライフサイエンスの企業が立地する米国・シリコンバレーのような元気な街になってほしい。

 東広島市の課題は交通アクセスの問題。広島大としても、東広島市と連携し大学周辺にバス乗り継ぎの結節点を設置するなど、交通ネットワークの整備に取り組んでいく。

真面目さを武器に

―広島大の学生気質は。

 一言で言うと真面目。そのことはとても良いことである半面、控えめで地味とも言われている。
 私は学長に就任以来、広島大の学生や卒業生であることに誇りを持ち、胸を張って社会にアピールしようといい続けてきた。誇りに思わなければ、世間から評価はされない。
 近年は起業家も出ている。真面目さを武器にリーダーシップを取ってもらい、社会を変革するような人になってほしい。

 昨年夏の西日本豪雨災害では、学生の有志が立ち往生していた車のドライバーにおにぎりを作って差し入れた。自らの頭で考えやるべきことを実行に移した。これこそ広島大生といえるのではないか。

―令和の時代を迎えました。学生には何を求められますか。

 大変革の時代だからこそ、how(どうのような方法で)だけではなく、why(どうしてなのか)をじっくり考える人になってほしい。その意味でも、専門分野を極めると共に、幅広く深い教養を身に付けてほしい。

過去の東広島の企業紹介はこちら

プレスネット2019年6月20日号より掲載

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2019年5月23日

【東広島の企業】開発途上国への国際協力担う「JICA中国」

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
開発途上国への国際協力担う
「JICA中国」

JICA中国とは

広島県とJICA(ジャイカ)の共同施設であるひろしま国際プラザ内(東広島市鏡山)に1997年に開設されたJICA中国(正式名は国際協力機構中国センター。三角幸子所長)。中国地方5県での開発途上国への国際協力を担う拠点として、さまざまな事業を展開している。

jica外観

対等なパートナーで信頼構築

JICA中国の柱の一つが研修員の受け入れ事業だ。これまでに約140カ国から1万1000人以上を受け入れてきた。研修員は開発途上国の政府を代表する行政官や民間団体職員たち。
中国5県の自治体や企業、教育機関などで研さんを積み、教育地域開発平和構築など、それぞれの母国の発展につながる取り組みを学んでいる。

開発途上国の人たちに日本の技術などを伝えるボランティア事業もJICAの根幹をなす。海外協力隊として世界で活動してきた中国地方出身者は3300人以上に上る。

日本の児童・生徒たちに開発途上国を知ってもらう開発教育支援事業にも積極的に取り組む。
JICA中国を訪問してもらい、途上国の文化や暮らしを学んでもらうプログラムや、国際協力の経験者が学校現場に出向いて、異文化について学んでもらう「国際協力出前講座」などを行っている。

紛争や貧困・格差、自然災害など開発途上国が抱える課題は多岐にわたり、政府開発援助(ODA)の実施機関としてのJICAは、多様なニーズに応える必要性に常に迫られている。このため、「さまざまなノウハウを持った組織(個人)に国際協力に携わってほしい」(三角所長)と、現在は大学や地方自治体、民間企業などもJICAの事業に参加できるプログラムをつくっている。

jica平和学習

一つが草の根技術協力事業だ。中国地方の大学やNGOなどが開発途上国で行う国際協力活動をJICAが支援。現地に専門家を派遣したり、日本で研修員を受け入れたりしながら、貧困問題や医療など開発途上国が抱える課題を共同で解決していく。

さらにODAで長年培ってきた途上国政府とのネットワークを生かし、企業と途上国の仲介役として、企業の海外展開もサポートする。民間の投資が途上国の 経済の発展につながるからだ。東広島市では現在2社が、JICAの民間企業海外展開支援事業を活用している。

JICAの理念は「信頼で世界をつなぐ」。三角所長は「さまざまな事業で国際協力の橋渡し役を担っているが、途上国への一方通行ではないこと。途上国とは対等なパートナーであり、お互いに学び創るという共創の気持ちを大切にしている」と力を込める。

2015年の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)について合意し、開発の恩恵から誰一人取り残されない世界の実現に向けた第一歩を踏み出した。

三角所長は「私たちの取り組みは全てSDGsにつながっている。持続的な成長には、人材・技術など国内の地域リソース(資源)の参加も必要不可欠となる」と強調する。

jicaケーススタディ

東広島市に住む外国人は、市民の3%に上る。広島大ではJICA中国が受け入れる途上国からの留学生(研修員)が130人を超える。
三角所長は「東広島市が、途上国の人も含めて外国人が安心して暮らせるより魅力的な町となることを期待します。JICA中国も、それをサポートできたら」と話す。

三角幸子所長に聞く 海外協力隊のことが知りたい

職種は120以上。69歳まで応募可
途上国の人と同じ目線で生活、生きる力培う

JICAの代名詞といえるのがボランティア事業だ。海外協力隊として開発途上国に赴き、現地の人たちと一緒に生活しながら、それぞれの技術や経験を現地の人たちに伝えていく。

三角さん

JICA中国の三角幸子所長に、海外協力隊の応募条件や活動内容、果たすべき役割などについて聞いた。

―海外協力隊の種類は。

2019年度から制度が変わりました。一定以上の経験と技能を必須とするシニア案件と、それ以外の一般案件に大別しました。
 以前は年齢で案件を分けていましたが、新制度では、いずれも69歳までの人なら応募することができます。

―応募に際して留意すべきことは。

最低限の語学力は必要になります。応募の際に申告してもらいますが、中学卒業程度の英検3級TOEICスコア330点が目安になります。合格後は、70日間程度の研修があり、派遣国の公用語を中心に集中して勉強します。

もう一つ気に留めておきたいのは健康状態です。開発途上国は日本のように医療機関が充実していません。
軽い疾患であったとしても、健康診断の結果、派遣できない場合もあることを理解しておいてください。

―海外協力隊の仕事には120以上の職種がありますね。

防災・災害対策など日本が得意とする分野の仕事から、看護師など命に寄り添う仕事、廃棄物処理など生活サービスに関わる仕事まで多岐にわたります。
自分に合った仕事を見つけてください。広島県では、自動車整備の分野で活動する海外協力隊員の実績が多いのが特徴です。

jica道路維持

―派遣は2年間です。

それぞれの知識や技術を生かしながら、現地の人と同じ目線で活動を行っていきます。日本とは異なる価値観や文化の違いなどを認めながら、人と人がつながる大切さなどを自然と学ぶことになります。現地に溶け込んで生活することが前提です。日本の生活用品は簡単に持ち込めないので、そのような、日本では得られない体験を楽しむ気持ちが必要です。

―海外協力隊が果たしてきたことは。

海外協力隊は、1965年に初代隊員が派遣されてから、2018年で累計派遣人数が5万3000人を突破しました。派遣先では、日本人は海外協力隊員だけという集落も珍しくありません。
つまり現地では海外協力隊=日本人というイメージが出来上がっています。その意味から海外協力隊が開発途上国の人たちと草の根レベルの信頼を構築してきたといっても言い過ぎではありません。

―海外協力隊を目指す若い人たちにメッセージを。

開発途上国で暮らすことで、交渉力、突破力、実現力が身に付きます。大いにチャレンジしてほしいし、周囲の大人は若い人たちの背中を押す人であってほしいと思っています。

【ODAとJICA】

 日本は1954年にコロンボ・プランに加盟して以来、ODAとして開発途上国に資金的・技術的な協力を実施してきた。
 JICAはODAのうちの二国間援助の3つの手法「技術協力」「有償資金協力」「無償資金協力」を一元的に担っている。
 世界最大規模の二国間援助機関であるJICAは約90カ所に上る海外拠点を窓口に、世界154の国・地域で事業を展開している。

プレスネット2019年5月23日号より掲載

\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/

 

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2019年4月18日

【東広島の企業】20周年迎え事業を拡大「中栄グループ」

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
日本語研修センター開設や日本語学校開校し、外国人の実習生や学生を手厚くサポート!
「中栄グループ」

中栄グループとは?

旅行業や通訳・翻訳業、外国人技能実習生向けの語学教育、美容室運営など幅広い事業を展開する。

2019年11月に会社設立20周年を迎えるのを機に、同年3月、本社を東広島市鏡山から西条町寺家に移転しグループの4社を1カ所に集約した。
新しい時代を見据え事業規模を拡大、さらなる飛躍を期す。

中栄グループ外観

日本語研修センター開設や日本語学校開校支援
外国人の実習生や学生支援

本社ビルは4階建て延べ1600平方mの建物。3、4階には、グループ会社のヒロシマ・ランゲージ・アカデミー(2005年設立)が運営する、日本語研修センターの教室を設置した。外国人技能実習生に日本語教師資格を持つスタッフが日本語力や日本での生活マナーなどを指導していく。

日本語学校2

改正出入国管理法が2019年4月に施行され、就労希望の外国人が増えると判断。従来の施設(鏡山)では手狭になることから拡張移転を決めた。

移転で従来よりも5倍の人数の実習生を受け入れることが可能になった。さらに、2018年10月には、外国人を雇用したい企業と外国人労働者をつなぐ人材派遣事業のKCCグローバルを設立。手厚い体制で外国人をサポートしていく。

もう一つ、力を入れていくのが、日本への大学進学を目指す外国人学生の支援だ。2019年4月、西条中央に開校するHLA日本語学校の運営に参画し、高い日本語能力を身に付けた学生を育成する。
1年半コースと2年コースを設け、年間で100人を受け入れる計画だ。

日本語研修センター

代表の村瀬施蓉さんは、中国出身。1990年に来日、東広島市に住居を構えた。

東広島市で暮らしている間に、日常生活で困っている外国人を目の当たりにするようになり一念発起。99年、中栄を立ち上げ日本語語学教室の運営で会社のスタートを切った。

7平方mの小さなスペースから興した会社は、「日本に来ている外国人のために役立つ仕事をしたい」(村瀬代表)とのしっかりとした哲学で、次々と事業を拡大していった。
前述のヒロシマ・ランゲージ・アカデミーを設立したほか、「外国人の航空券の予約を手伝いたい」と旅行業に進出。

中栄トラベル
現在は、中国を中心にアジア地域の航空券の販売や、入国ビザ取得代行などのサービスを提供している。

さらに「会社に新しい刺激を与えたい」(村瀬代表)思いから、16年には、UMEを設立し、広島にベーカリーショップを開店。自家製の天然酵母パンがテレビで紹介されるなど人気を集めた。
2019年4月19日には本社の移転に合わせ、広島店を閉じて本社1階に「べーかりーねこ蔵」をオープン。17年には、美容室経営の挑戦も始め、中国地方でチェーン展開をしている。

外国人を対象の業務が多いことから、社員の1割を外国人が占める。業務は3カ国語(中国語、英語、ベトナム語)で対応でき、日本人社員にも英語や中国語の修得を推奨する。

旅行会社

村瀬社長は「本格的なグローバル化時代を迎え、海外との取引も増えることが予想される。外国語を話せる社員を持つことは会社の強みになる」と力を込める。

令和元年に20周年が重なり、「新たな出発点に」(村瀬社長)と位置付ける。

村瀬社長は「初心を忘れず謙虚な気持ちで経営にあたりたい。社員が楽しく働けて結果(利益)が出せる会社にするのが夢」と目を輝かせる。

女性社員7割。女子力生かし躍進 村瀬施蓉代表に聞く

時差出勤・在宅勤務を導入

70人の社員のうち、7割を女性社員が占める中栄グループ。女性経営者の目線から女性が働きやすい環境づくりに積極的に取り組んでいる。

村瀬代表

村瀬施蓉代表に女子力を生かすための取り組みや、中栄流の働き方などについて話を聞いた。

―女性社員の雇用状況は。

毎年、大学の新卒者や中途者などを2~3人程度採用しています。会社を成長させたいので、今後も積極 的に雇用していく計画です。女性社員の平均年齢は若く、子育てに忙しい30歳代が中心となって会社を引っ張ってくれています。

―女性社員が子育てと仕事を両立できるよう取り組んでいることは。

管理職については、時差出勤制度を導入していることと、在宅勤務を認めていることです。近年はインターネットを中心とした情報通信環境が充実し、コミュニケーションを取っていれば、自宅でも十分に働くことができます。

女性社員

有給休暇は、簡単に取得できるように手続きを簡素化。将来的には全女性社員が100%取得できるよう努めます。
私自身、2人の子どもを育てましたから、女性の苦労は分かります。女性が働きやすい環境を整えるのは目標です。

―社員に訓示していることは。

チャレンジ精神を持つこと。「失敗したら怖い」と何もしなかったら、前には進みません。とにかく行動することが大事です。
 失敗をすることで、「次はこうしたい」と学ぶことができますからね。社員には、行動力と責任感、情熱を持って仕事に従事してほしい、と思っています。

【沿革】
1999年 ㈲中栄を設立
2001年 中栄国際旅行を開設
2005年 ㈱ヒロシマ・ランゲージ・アカデミーを設立
2006年 ㈱中栄に商号変更
2007年 中栄国際旅行から中栄トラベルに変更
2013年 中国でベーカリーのFC事業スタート
2016年 ベーカリー製造販売の㈱UMEを設立
2017年 美容室経営を開始
2018年 KCCグローバル㈱を設立
2019年 HLA日本語学校を開校支援
2019年 本社を西条町寺家に移転

プレスネット2019年4月18日号より掲載

\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/

 

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2019年2月28日

【東広島の企業】健康・医療・福祉分野の職業人育成「広島国際大学」【番外編】

 「ヒロコク」の通称で知られる広島国際大学。
 健康・医療・福祉という幅広い分野で活躍する専門職業人を育成している。2018年、開学20周年という大きな節目を迎え、健康寿命の延伸を視野に入れた教育にも力を注いでいく。

国際大学外観

学部・学科横断、全学的教育に力

 開学したのは1998年。東広島キャンパス(旧賀茂郡黒瀬町)に保健医療学部と医療福祉学部の2学部、5学科体制でスタートした。その後、2013年、健康・医療・福祉分野に特化した特色ある総合大学を目指し新しい歩みを始めた。現在、呉・広島キャンパスを合わせて8学部10学科体制を整えている。

 「現場で活躍できる専門職業人の育成」という建学の精神を具現化するため、力を入れているのが全学的な教育。専門化が進む中、患者を中心にとらえた「チーム医療」に代表されるように、現場ではチームで活動することが不可欠になるからだ。目指す教育の枠組みを示した「広国教育スタンダード」に則って、さまざまな教育プログラムを実践している。

 16年度には、従来の共通科目、専門科目に加えて「スタンダード科目」群を新設した。
 焼廣益秀学長は「本学の学生に必ず身に付けてほしいのが《他人を尊重し協力しながら問題を解決する》という素養。その能力を育むのがスタンダード科目」と話す。

 軸になるのが13年度から先行して取り組んでいる「専門職連携教育(IPE)」だ。学部・学科間の枠を超え、専門分野が違う学生同士が議論を深めながら、チーム医療の実践力を身に付ける。

専門職連携教育
専門職連携教育の様子

 そのIPEのための基礎力を磨くのが「アカデミックリテラシー」「チュートリアル」などの授業。論理的思考力やコミュニケーション力を培っていく。
 このほか、多くの共通教育科目を1年次から配置し、早い段階からヒロコク生としての素養を修得していく。スタンダード科目は20年度から全学部で必修になる、という。

 一方で、学生たちが地域と交流する機会を設けているのも大きな特長だ。「人との触れ合いは、命や生活にかかわる仕事の根幹」と焼廣学長。
 例えば「地域がキャンパスin黒瀬」と銘打って住民自治協と連携し、レクリエーションを行うなど地域とのつながりを深めている。

地域住民交流
地域住民と交流する学生

 地域の人たちの健康への思いに触れることで、学生それぞれが将来をイメージするきっかけ作りにもなる、という。2019年度から「広国市民大学」を開学、地域の人も大学で共に学べる環境を整えている。

 2020年度には、健康スポーツ学部を新設(設置構想中)するほか、現在の心理学部や医療栄養学部など4学部を一つに再編する健康科学部の開設も。近年、健康寿命がクローズアップされるようになり、健康維持や病気予防に力を発揮できる人材を育成する。

学長

焼廣学長は「教育は生き物。常に社会の変化に対応した教育を行いたい、という気概を持っている」と力を込める。

 昨年までに巣立った卒業生は約1万5000人。多くの学生が在学中に国家資格を取得し、専門分野で活躍している。県内の主要な医療・福祉関係の機関に限れば、ヒロコクの卒業生がいない職場はない。
 焼廣学長は「《人の役に立ちたい》というのが本学の学生気質。彼らの思いに応えられるよう、生涯にわたり学び続け、時代の変化に対応できる学生を育てていく」と言い切る。

 

山岡薫センター長に聞く しあわせ健康センター開設

住民の健康寿命延伸を後押し 専門資格持つ教員が対応

 広島国際大の教員が地域の人たちの健康相談などに無料で応じる「しあわせ健康センター」が2019年2月1日、キャンパス内の2号館にオープンした。

山岡さん

センター長の山岡薫総合リハビリテーション学部長に、センター開設の経緯や、具体的な取り組みの内容などについて話を聞いた。

―開設に至ったきっかけは。

 大学の特徴ある取り組みを文科省が支援する私立大 学研究ブランディング事業に応募したのがきっかけです。
 健康・医療・福祉系の学部がある大学の使命の一つは、地域住民の健康寿命を延ばすことです。

しあわせ健康センター
しあわせ健康センター

 既に2017年10月から、総合リハビリテーション学部で言語聴覚士の資格を持つ教員が言葉や聞こえ、飲み込みの悩みなどに応じる相談を始めており、この仕組みを全学部に広げるため、センターを開設しました。

―スタッフは。

 医師や理学療法士、作業療法士、管理栄養士などの専門の資格を持つ教員27人が対応します。さまざまな角度から健康に関する相談ができる体制を整え活動しています。

―具体的な相談の内容は。

 各学部の特長を生かします。例えば、保健医療学部 では医師が一般的な健康相談や、健診結果に対してのアドバイスをします。
 総合リハビリテーション学部では、前述の相談の他、介護予防プログラムを作成したり、認知症予防のアドバイスをしたりします。

机といす

 このほか、心理学部では快眠のための助言を、薬学部では薬に関する相談に応じます。

 ただし、既に医療機関を受診している人や要介護認定を受けている人は相談の対象外です。医療行為も行いません。

―健康調査にも力を入れると聞いています。

 大学ですから、センターの取り組みには研究の視点を加えます。日本ではテレビなどで健康に良い事例が盛んに紹介されます。ただ、本当に健康に良いのか は分かりません。
 健康調査でデータを積み重ね、科学的な見地から健康寿命の指標をつくることができれば、と思っています。

―全国的にもユニークな取り組みです。

 医学部を持たない大学が、無料の健康相談を行うのは珍しいでしょう。病気の予防はもちろん、病気があっても悪くならないよう、虚弱にならないよう、積極的に取り組むことが、地域の健康寿命を延伸することになるという気概を持って、センターの運営に当たりたいと思っています。

 

【広島国際大学の概要】

 1998年、賀茂郡黒瀬町(現東広島市)に開設し、保健医療学部、医療福祉学部の2学部でスタート。その後、2000年に広島キャンパス、2004年に呉キャンパスをそれぞれ設置した。2020年4月には東 広島と呉の2キャンパス体制に移行する。新校舎の建設や陸上競技場の整備などを行っている。

 現在は保健医療学部、総合リハビリテーション学部、医療福祉学部、心理学部(以上東広島キャンパス)、看護学部、薬学部、医療栄養学部(以上呉キャンパス)、医療経営学部(広島キャンパス)の8学部で10学科10専攻がある。

 2020年度、健康スポーツ学部、健康科学部を新設・改組。

過去の東広島の企業紹介はこちら

2019年2月28日号より掲載

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2019年2月7日

【東広島の企業】メンテナンス業柱に成長「メンテックワールド」

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
最先端の半導体量産を行っている
「メンテックワールド」

メンテックワールドとは?

創業は1961年。マツダの生産ライン設備のメンテナンス業務を行う会社として設立した。その後、品質からコスト、環境まで総合的にチェックするトータルメンテナンスにまで発展させた。

さらに、メンテナンス業務で培った技術を生かし、空調や換気などで用いられるスパイラルダクトの設計・製造から施工までの一貫体制を確立。
空気中に漂う粉塵を捕捉したり、抑圧したりする装置の開発・製造も行うなど、事業を拡大していった。

メンテック空気清浄
空調や換気で使用されるダクト製品

事業を広げていく要因になったのは、2008年の本社工場の東広島市への移転だ。市内には自動車関連工場の他、食品加工や半導体などさまざまな分野の工場が集積。本社工場の拡張を基盤にしながら、他業種の工場にも取引を広げていった。

 会社のターニングポイントになったのは、本社移転と同時期に起こったリーマンショックだ。売り上げはピーク時の6割にまで落ち込んだが、リストラは行わなかった。それどころか、倒産・廃業した会社の技術者を受け入れた。仕事量が減った中、全社員が仕事を分け合うワークシェアリングで難局をしのいだ。

一方で、労働時間を調整してできた空いた時間は社員教育と取引先の新規開拓などに費やした。景気が好転してくると、撒いた種が実を結んで、前述のように取引先が拡大。まさにピンチを好機に変えていった。
小松節子社長は「社員は会社の財産であり宝。一人も失いたくなかった」と振り返る。社員の雇用を守ったことが、国籍や年齢、性別などにとらわれないで人財を雇用するダイバーシティ経営につながっていった。

東広島から世界に。海外展開に力

特に力を入れたのが外国人の雇用だ。日本に住む外国人留学生たちをアルバイトで受け入れ、社員に登用していった。「彼らは若くて向上心が高い。日本人社員にも大きな刺激になる」と小松社長。現在、従業員の13%が外国人で、社員や実習生として働いている。

積極的な外国人の雇用は、海外に目を向ける原動力にもなった。2011年、「東広島から世界へ」との願いを込め、社名をメンテックからメンテックワールドに変更。13年にメキシコ、15年にはマレーシアにそれぞれ現地法人を設立した。

メンテックマレーシア

さらに、小松社長が広島アセアン協会の副会長を務めていることが縁で、今年はタイに現地法人を設立し、アセアン10カ国を統括する会社もつくる計画だ。
経済成長が著しいアセアン諸国を中心に海外事業を展開していく構えだ。

小松社長は「海外では、トータルメンテナンス業務を求める引き合いが多い。広島で培った技術力を世界で生かしていきたい」と力を込める。

2019年で創業58年目。昨年の売上高は19億円だが、将来的には100億円の売上高を夢見る。「そのためには取引先の拡大は不可欠。日本と海外を合わせ500社以上にまで取引先を広げたい」と小松社長。志は高い。


小松社長に採用について聞いてみた

4月に企業主導型保育園開園 フレックスタイムの導入も

女性経営者の目線から女性が働きやすい環境づくりにも力を注ぐメンテックワールド。2019年4月に企業主導型保育園を開設したのも、その一環だ。


※写真はイメージ

小松節子社長に女性社員の雇用や、保育園開設の思いなどについて聞いた。

―女性社員の雇用状況は。

現在、正社員140人のうちの1割が女性社員で、 女性社員の半数近くは管理職です。製造業では、女性社員の割合は多いほうで職場の活性化につながっています。
女性を管理職に積極登用するのは、男性に比べ組織を管理するマネジメント力に長けているからです。

メンテック女子
女性社員で防府市が昨年主催したギネスに挑戦「おんなみこし」に参加

―今後の女性の採用計画は。

1割を3割にするのが当面の目標です。特に工場の現場で働く女性を増やした いと思っています。そのためには、女性が無理なく働けるような環境づくりに取り組んでいきたいと思っています。

―具体的には。

一つは2019年4月から行っているフレックスタイム制の導入です。子育てや親の介護をはじめ、病院に通院しながら働いている女性はたくさんいます。育児や介護、治療と両立できるよう、コアタイムを除いて、一人ひとりの女性が、就業時間を自由に決められるようにしていきます。

―企業主導型保育園も開設されます。

待機児童問題は深刻ですから。0歳児~5歳児までを保育する保育園を開園します。

弊社を含め、開園に協賛する地元企業の従業員 や一般市民の子どもの他、市内に住む外国人の子どもを受け入れるのが大きな特徴です。
インターナショナルな保育園として、遊びながら4カ国語が学べ、感謝・感激・感動する心を持てる国際性豊かな子どもを育てていきます。

―定員は60人です。

協賛企業以外の企業からも引き合いがあり、将来的には100人を保育できる体制を整えたい、と思っています。幸い増改築スペースは確保しています。

保育園は、協賛企業への就業を希望する女性にとっては力強い味方となりますし、この保育園で育った子どもが将来、協賛企業に就職してほしいという願いもあります。

―4カ国語を取り入れるのは。

東広島市は国際都市を掲げています。国際的に活躍できる子どもを育てることが、少しでも地域貢献につながればと思っています。

【沿革】
1961年 マツダ本社工場で創業
1965年 東洋メンテナンスとして会社設立
1969年 広島市安芸区に本社工場建設
1989年 社名をメンテックに変更
2003年 創業者の小松健太郎氏の後を継ぎ、妻の節子氏が社長に就任
2008年 本社を現在の東広島市に移転
2011年 社名を現在の「メンテックワールド」に変更
2013年 メキシコに現地法人設立
2016年 マレーシアに現地法人設立

プレスネット2019年2月7日号より掲載

 

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2018年12月13日

【東広島の企業紹介】「東広島市の成長に寄与したい」マイクロンメモリジャパン広島工場

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
最先端の半導体量産を行っている
「マイクロンメモリジャパン広島工場」

マイクロンメモリジャパン広島工場とは?

マイクロン外観

米国半導体大手のマイクロン・テクノロジー(以下マイクロン)を親会社に持つマイクロンメモリジャパン合同会社の広島工場/広島開発センター(以下広島工場)は東広島市八本松町吉川の吉川工業団地内にあります。

広島工場は、半導体メモリであるDRAM製品を開発・生産する、マイクロンの最大の製造拠点の一つだ。ラヒル・ハッサン工場長に話を聞いた。

マイクロンが作っているDRAMって?

いつでも書き込み・読み出しが可能な半導体メモリ。
電子機器を動かす上で必要となる、文字や画像といった情報をためておく役割を担う。
DRAMは大容量を実現できるため、パソコン、携帯電話、デジタルカメラ、ゲームなどあらゆる電子機器に使われている。

マイクロン2
マイクロンが製造しているDREAM

―前身のエルピーダメモリを買収して丸5年が経過しました。

買収後、現有世代DRAMの製品は、台湾にある工場で生産する体制を整えた。
広島工場では、次世代DRAMと、次々世代DRAMの開発、量産を進めていく。
次世代は今年から、次々世代は来年からそれぞれ量産規模の拡大に踏み切る。

―最先端の半導体投資に踏み切る理由は。

スマートフォン(スマホ)やタブレット、自動運転車などに不可欠な半導体の需要が活発なのと、顧客の求める製品が複雑・高度化していることだ。それに対応するためには、工場の拡張と最新鋭の半導体製造 装置の導入は不可欠となる。

広島工場には、これまでも大規模な投資を実行、半導体生産に使うクリーンルームなどを増強した。

マイクロン1
工場内のクリーンルームでDREAMを製造
次から次へと次世代のチップを求める顧客の需要を視野に入れると、今後も大型投資は継続するだろう。

―広島大とはパートナーシップ関係にあります。

マイクロンが設立した財団を通じて、強固な関係を築いている。
マイクロンの技術者や研究者がメンター(指導者)として広島大の大学生や大学院生たちをサポートできる枠組みがあるほか、広島大の女性研究者への支援や高校生を米国に派遣したりしている。

マイクロン3
広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所
これらの取り組みを支援するため、財団から計15万ドルを寄付している。

―東広島市では産学金官連携に力を注いでいます。

マイクロンは、各国に工場を有するが、どの工場も、雇用を創出したり、環境に貢献したり、と地域で重要な役割を果たしている。
広島工場とて例外ではない。東広島市と活発なパートナーでありたいし、市の成長に寄与したいと思っている。

広島工場は、マイクロンの最先端の製造拠点の一つ。世界で使用されるDRAM製品の生産には、イノベーション(技術革新)は不可欠となる。
さきほどの広島大との連携もそうだが、産学金官の連携で、東広島市から世界に誇れるDRAMの新技術が創出できることを期待している。

 

「リクルート・人材育成戦略」

ラヒル・ハッサン工場長に話を聞きました。

社長マイクロメモリ

―広島工場が求める人材は。

マイクロンは、人、イノベーション、粘り強さ、コラボレーション、顧客第一を会社の価値として掲げている。会社の価値に見合う人に入社してほしい。
平たく言えば、人を大切に、技術革新に挑戦し、粘り強く問題解決に当たり、チーム内の協力を惜しまず、顧客を大事にする人だ。5つの価値は社風とも一致する。

―東広島市には広島大など高等教育機関が点在します。地元学生の採用計画は。

地元の学生に限らず、日本の優秀な学生には入ってほしい、と願っている。特にエンジニアとしての才能を持った学生を求めている。
2019年度は次々世代DRAMの研究開発が本格化するため、1年を通じて 技術者を雇用したい。経験豊富な中途者の採用も積極的に行う計画だ。

―多様性を尊重する会社です。

人材は最も重要な資産だ。管理職は人材育成に焦点を当てたピープルプログラムを作り、多様性を尊重し合う環境作りなどに取り組んでいる。
また、マイクロングループで働く世界13拠点の女性社員1700人が集まるネットワークも作り、女性社員のキャリア支援も積極的に行っている。多様性を換言すれば、男女参画、ジェンダーの平等でもある。

 

―多様性にこだわるのは。

ある課題・問題が生じても、多くの社員の意見をもとに、さまざまな角度からアプローチできるからだ。課題を解決する引き出しが多くなれば、それだけ強い会社になると思っている。

 

―社員に訓示していることは。

半導体市場は競争が激しい。競争に勝つためには技術革新が生命線となる。技術革新の過程では、難しい問題にも直面するが、それを解決しないと未来はない。
社員にはそれぞれの能力を最大限に発揮して、チャレンジしてほしいと伝えている。努力をすることで不可能を可能にしてほしい、と願っている。

プレスネット2018年12月13日号より掲載

 

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2018年11月22日

【東広島の企業紹介】「半端ない」就職力が真骨頂近畿大学工学部【番外編】

「半端ない」就職力が真骨頂

実学教育とキャリアプラン充実
1年生から「10年後」描く

就職に強い大学―。2019年学部創設60年を迎えた工学部(東広島市高屋うめの辺)の大きな武器。
建学精神の「実学教育」と「人格の陶冶(とうや)」にのっとったカリキュラムで社会に役立つ人材を育成しています。

近大外観

 民間企業を希望する学生の就職内定率 99.5%
 大学院進学を含めた進路決定率 95.4%
昨年度の工学部卒業生の就職実績だ。どちらの数字も全国の理系大学でトップクラス。特筆すべきことは、内定者の約7割を上場企業や資本金1億円以上の優良企業が占めていることだ。

 この数字をはじき出している要因の一つが、きめの細かいキャリアプランだ。4月に入学した1年生は、就職ガイダンスから大学生活をスタートさせる。学生たちは、10年後の立ち位置や夢をしっかりと描きながら、4年間を過ごしていく。

 毎年2月に3日間をかけて行う、学生の業界研究の場となる学内合同業界研究会には、国内大手の上場企業から地元優良企業まで約350社が集う。

近大就活2

工学部卒業生が出席する企業も多く、学生たちは、実社会で活躍する先輩と直接話をすることで就職へのモチベーションを高めていく。

 4年間の実学教育も就職を力強くサポートする。通常は、1、2年生で一般教養を、2年生後半から専門領域をそれぞれ学んでいくのが大学の一般的な姿だが、近畿大工学部では1年生から、実学の基となる実験を組み込む。実験の割合は他の理系大学と比べると高い。

 さらに実験の結果をレポートにまとめることで、就職活動に必要な文の書き方や自己表現力も養う。一石二鳥の取り組みだ。

近大就活1

 講義では、学んでいる分野が実社会でどう生かされているかを、確認しながら展開。第一線で活躍する工学のプロを招いた講演も盛んに行う。就職指導委員長の竹田史章教授は「学生の就職や職種へのイメージが膨らむよう、遠くに見えている目標を近くに引き寄せるよう工夫している」と話す。

 JABEE(日本技術者教育認定機構)が認定する教育プログラムの取り組みを推進しているのも特長だ。

近大JABEE
※写真はイメージ

 企業の活動でいうPDCAサイクルのことで、常に時代に即応した教育が施されるよう、継続的に授業改善を行っている。「大学で学んだ知識が、企業で発揮できてこその実学教育」(竹田教授)との理由からだ。

 その思いは学科の再編にも表れる。1959年、2学科でスタートした工学部は、時代を見据えながら幾度となく改編を繰り返してきた。現在は化学生命工学、電子情報工学など6学科13コース体制を整え、テクノロジー分野の大半を網羅している、という。

 一方で、企業からの求人数は昨年度実績で1万4353社(求人倍率30・2倍)に上る。この高い数字の背景には、《打たれ強い》工学部学生の気質が起因しているという。学生は1年生から失敗がつきものの実験やレポート提出を繰り返し、忍耐力を培う。
 打たれ強いことは、企業の求める人物像と一致し、就職した卒業生の頑張りが、さらに求人数を押し上げる好循環になっている、という。

 昨年度の学生の就職満足度92%。一人一人の学生へのきめの細かい就職支援がこの数字を導き出す。
竹田教授は「学生には、本学の就職力と自分を信じて、少し背伸びした会社を目指して」とアドバイスする。

近大竹田教授
竹田教授

産学官連携の研究拠点 次世代基盤技術研究所

企業からの受託研究開設7年間で170件
東広島市との連携深化

 工学部の研究者と企業や行政をつなぎ、産学官連携の研究拠点になっているのが、工学部内にある次世代基盤技術研究所(所長・栗田耕一)だ。先端ロボットや3D造形技術など次世代に欠かせない基盤技術の研究を行い、地域産業の発展に貢献していくことを目指す。

 次世代基盤技術研究所の前身は、1996年に設立された工業技術研究所。
研究分野を深化させるために改組し、2010年、文科省の「戦略的研究基盤形成支援事業」の研究用施設として整備した。産学官連携のワンストップ窓口となる社会連携センターと、7つの研究センターから構築されている。スタッフは41人で、そのほとんどを工学部の研究者が兼務している。

 社会連携センターは、2002年に設立された「工学部産学官連携推進協力会」の活動などを通して、地域の産業界との共同研究や受託研究などの窓口を担い、イノベーション創出につながるネットワークの構築を図る。

 この7年間で民間企業から受託して行った研究は170件に上る。同協力会は、大学と地域・企業連携の先駆けの存在だ。
2018年11月現在の会員数は法人、個人含め176で、毎年、研究公開フォーラムなどを行い、工学部研究者と会員企業の交流も図っている。

 研究センターには、次世代モビリティに関する革新的技術を探求する自動車技術研究センターや、住宅の省エネ技術と耐震技術を研究する建築環境センターなどがある。

近大自動車技術研究センター
自動車技術研究センター内にあるドライビング・シミュレータ

 今年はモノとインターネットを接続して新しい価値を創造するIoT技術を探求する知能計測工学研究センターを設置した。研究センターの研究には、研究所に所属するスタッフの研究室の学生も携わる。2018年11月現在、129人の学生が登録し、学んだことを実社会に還元できるよう、研究に励んでいる。

 東広島市では、今年度から大学と連携した新産業の創出などに力を入れる。
 栗田耕一所長は「工学部では、いち早く地域に根差した研究を推進してきた自負がある。次世代基盤技術研究所を通して、東広島市との連携はこれまで以上に深化させていきたい」と話している。

【沿革】
1959年 工学部を呉市に設置(工業化学科、機械工学科)
1962年 経営工学科を設置
1965年 建築学科を設置
1991年 東広島市に工学部・広島キャンパスを新設、工業化学科と建築学科を移転
1992年 工学部・広島キャンパスに電子情報工学科と機械システム工学科を設置
1996年 工学部呉学舎内に工業技術研究所設置
2001年 工学部・広島キャンパスに呉学舎の2学科を統合移転。現在の6学科体制に
2011年 工業技術研究所を次世代基盤技術研究所に名称変更

過去の東広島の企業紹介はこちら

プレスネット2018年11月22日号より掲載

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2018年11月8日

【東広島の企業紹介】CMでもおなじみ「日興ホーム」

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
CMでもよく聞くあの不動産企業
「日興ホーム」

「日興ホーム」とは

JR寺家駅近くの東広島市西条町寺家に本社を構え、東広島市や広島市を中心エリアに注文住宅の施工・販売を事業の柱に据えている地域密着型のビルダーです。

創業は1971年。東広島市八本松町で住宅団地・日興苑の土地造成と分譲を手掛けたのが出発です。

1999年に住宅建設の分野に進出した。住宅メーカーのパナホーム(現パナソニックホームズ)と日興ホームが共同で出資していたパナホーム広島が、パナホーム100%出資の子会社になったことがきっかけで現在の「日興ホーム」となりました。


これまでの日興ホーム

当初は、煉瓦の集合住宅やデザイナーズ住宅を施工・販売していましたが、2005年に木造住宅の「テクノストラクチャー」を本格的に手掛けるようになったことが大きな転機となりました。

パナソニックが独自に開発した耐震住宅工法を採用しながら、東広島・広島の気候風土や顧客のニーズに合ったオリジナルの家づくりを展開。
併せて用地の取得にも力を注ぎ、注文住宅メーカーとしての地歩を固めています。

東広島の力日興ホーム_1

2016年からは、趣味と暮らしをアレンジし、自分らしく暮らせるスキップフロアの住宅「ビーノ」を、2018年からは建築家と一緒に家づくりを行う住宅「オプト」を、それぞれ手掛けています。

テクノストラクチャーを求める顧客とは違う、ニッチな層にも狙いを絞っています。今後は、3つの商品を柱に住宅建設を推進していくそうです。

東広島の力日興ホーム_2

ワンストップ型サービスの提供を経営理念に据える。遊休地の有効活用などを提案する土地有活営業部を社内に設けている他、12年にはリフォーム専門会社の「リライフ日興」を創設。

顧客の土地探しから、家を建てて暮らしていくまでを、一貫してサポートする体制を整えています。このため、住宅を供給した後の顧客宅への定期訪問を重要視しています。
「家は家族の人間形成の場でもある。だから、家づくりはお客さまが住まわれた後が大事で、建ててからがお客さまとの本当のお付き合い」と鳴脇社長は語ります。

日興ホームのこれから

今後は、高齢者向けの住宅事業にも本格的に参画する。既に、広島市と東広島市でグループホームと、サービス付き高齢者向け住宅計3棟を運営するが、これから建設・運営をしていく棟数を増やしていく計画です。

東広島の力日興ホーム_3

さらに幼稚園事業に参入したい意向もある。住宅建設で培ったノウハウを、人の一生に係わる事業に広めていくビジネスモデルの構築を思い描く。

住宅供給の中心となる東広島市、広島市とも人口の伸びは鈍化傾向だが、「地域ファーストコールビルダー」「生活の総合提案企業」を目指し、お客さんが『本当にいい家だね』『日興さんで家を建てて良かった』と言っていただくよう、コツコツと地道に取り組むだけ」と鳴脇社長。17年7月期の売上高は38億円。2021年には50億円を目指します。

‟採用”について社長に聞いてみた

注文住宅の施工・販売を事業の柱に据える日興ホーム。社員数は56人(うち女性12人)(2018年10月時点)。
全社員が地域密着型のビルダーとしての自負を持ち、仕事に取り組んでいます。

鳴脇誠二社長に、採用計画や会社のカラーなどについて話を聞いてみました🎤

鳴脇社長

社訓は忠恕の心と凡事徹底

―採用計画は

毎年、新卒者と中途者を合わせて7人前後を採用しています。新卒者の採用は高卒を1人、大卒を2人~4人の割合です。

 高卒は建設分野で、大卒は設計と営業分野で募集しています。中途者については、営業と設計の分野で随時、募集しています。


―求める人材は

コミュニケーション能力があって、明るく、礼儀正しい人。
もう一つは、地元愛を持っている人ですね。
地域密着型を掲げている企業なので、同じ能力を持った2人のうちのどちらか一人を採るとなれば地元出身者を採用するようにしてい ます。>

資格については、新卒者は入社後に取得してもらいますので、採用条件で資格の有無は問いません。

ただ、中途者は即戦力の人材を求めているため、部署によっては、建築士やコーディーネーターなどの資格を入社要件に加える場合があります。


―女性社員の採用は

 社員の約2割が女性です。
男女に関係なく、適材適所の仕事に配置するようにしています。例えば、営業職には5人の女性社員がいますが、男性にはない女性ならではの気遣いを持って頑張っています。


―働き方改革が叫ばれています

 年間の休日は、一部上場企業などの大手と比べる と、幾分少ないのが現実です。その代わり、一日の勤務時間を7時間半に設定し、仕事を離れた後の時間を有意義に使ってもらうようにしています。

もちろん、仕事のスタイルは各社員で違ってきます。基本的には、時間の管理は各社員に任せるようにしています。


―会社の雰囲気は

元気で明るい会社でしょうね。出勤時には、社員同士で握手をしながらあいさつを交わすのが弊社の朝の風景です。社員のモチベーションを高めよう、と14年前から取り組んでいます。


―社員に訓示していることは

忠恕の心と凡事徹底です。社員には、誰であっても誠実に優しく接すように、と伝えています。
それは一人の人間として振る舞う礼儀だと思っていますから。凡事徹底を説くのは、やり続けることが会社を支える力になっていくからです。

※プレスネット2018年11月8日号より掲載

 

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2018年10月18日

【東広島の企業紹介】自動車のルーフ市場支える『べバストジャパン株式会社』

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
自動車のルーフ市場支えるグローバル企業
「べバストジャパン株式会社」

べバストジャパン株式会社とは?

東広島の力べバストジャパン_1

グローバルな視野で事業展開 加速するEV市場にも対応を

東広島市西条町田口の田口研究団地内に本社・工場があります。
車のルーフシステムや、屋根式とオープンカーに切り替えができるコンバーチブルシステム、燃焼式ヒーターなど自動車関連製品を開発・製造しています。

設立から40年。ドイツに本社を持つサンルーフメーカー・べバストの日本法人として躍進を続けています。

世界中に張り巡らされたグローバルネットワークを最大限に生かし、べバストグループ企業と連携を図りながらも、日本的な良さも残した企業として戦略を展開しています。

商品の設計・開発を担う開発センター、セールスエンジニアの専門集団であるカスタマーセンター、製品ニーズに対応するオペレーションセンターなど4部門のスペシャリストがスクラムを組み、グローバルスタンダード(世界標準)の製品を提供しています。

ルーフの年間生産台数は2014年に初めて100万台を突破。その後は、115万台前後で推移し着実に業績を伸ばしてきています。

国内の自動車メーカーに納入する一方で、東広島で開発した製品を中国やアメリカなど海外のべバストの工場で生産。
べバストジャパンが、海外に進出している日系自動車メーカーのグローバル戦略を支援する体制を整えてきました。

自動車業界は大きな変革期を迎えています。市場はますますグローバル化し、電動化の動きも加速するでしょう。
こうしたことを視野に2016年、べバストグローバルで新ビジョンを打ち出しました。従来の事業基盤の強化に加え、拡大するEモビリティ事業へ本格的に乗り出すそうです。

‟採用”について社長に聞いてみた

チャレンジ精神を評価
管理職は英語のスキル必要

自動車のルーフ市場を支えるグローバル企業のべバストジャパン。グローバル化する市場に対応するため、新卒者の採用はもちろん、中途採用にも積極的に取り組んでいます。

グローバル企業らしく社内はさまざまな国籍の社員が行き交います。
アイルランド出身のブルース・ピアス社長に、求める人材やグローバル企業ならではの特長などについて話を聞きました。

べバストジャパン_ブルース・ピアス社長

―採用状況は

新卒者については、毎年10人前後を採用しています。高卒者は機械を操作するオペレーターを、大卒者は専門職をそれぞれ採用しています。
キャリアを持つ即戦力の中途者も随時受け入れています。


―求めている人材は

モノづくりが好きで、子どもの頃でいうとプラモデル作りに熱中したような人。グローバル企業なので、管理職のポジションでは、英語のスキルも必要となります。海外の人とのコミュニケーションは必須ですから。このため、会社では英語能力を高めてもらうため のサポートも行っています。


―会社の雰囲気は

フラットな組織で上下の距離が近く、社員を呼ぶときには、さん付けで呼び、役職で呼ぶことはありません。私自身、社長と呼ばれたことはないです(笑)。

東広島で世界や世界の文化を身近に感じられるのも会社の持つ雰囲気です。
社員500人のうち、外国人は研修生を含めて70人。国籍もアジアやヨーロッパを中心にバラエティーに富んでいます。世界各国から当社への出張者も多く、当社からも毎月、20人前後の社員が海外に赴いています。


―グローバル企業ならではの長所は

チャレンジ精神を大切にするところです。目標を達成すれば必ず評価する。
やる気 があれば、希望する職務にアサイン(配属)されるチャンスがある。実際、30代で管理職になる社員もおり、若い社員のマインドを刺激しています。

休暇が多いのも特長です。盆やGWは1週間以上の休みがあり、有給休暇の計画取得も推進しています。
休暇ではないが、今年から間接部門の社員に限って、フレックス制度を導入しました。オンとオフのメリハリがきちんとしているのも、外資ならではと思います。

―会社設立から40年です

自動車メーカーの中では知られていますが、一般的にはほとんど社名が知られていません。
ブランディングや、行政・大学との連携などに力を入れながら、若い世代がもっともっと魅力を感じるような会社にしていきたいですね。

※プレスネット2018年10月18日より掲載


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2018年10月4日

【東広島の企業紹介】理念は地域貢献『イームル工業株式会社』

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?

そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
理念は地域貢献 中小水力発電設備を製造している
「イームル工業株式会社」

イームル工業株式会社とは?🤔

東広島の力イームル_1


創業70年以上 市場開拓で新たな一歩を

東広島市八本松町原に八本松工場が完成して50年以上の歴史を誇る西日本で唯一の中小水力発電用プラントメーカー。
近年、再生可能エネルギーの有効活用が注目を集め、水力資源の重要性が再認識される中、環境にやさしい地域社会に貢献できる企業を目指しています。

創業は1947年。戦後の復興期に、農山村に電気を供給する目的で、山村にある小河川を利用した小水力発電所の建設を推進したのが事業の出発点です。

「地域に貢献する企業に」。
創業者の理念を引き 継ぎ、これまでに248台の水力発電設備を納入(18年3月末日現在)。
東広島市では、福富ダムにダム式発電設備を、東広島浄化センターに浄水場発電設備を、志和町に水路式発電設備をそれぞれ納入しています。 水車は、川の流れの高低差や水量で、形式や大きさも異なってくるため、同じ製品は一つとしてない。
設計から製作、アフターサービスまで一貫した体制を整えている
のが強みです。

国内の全発電量に占める水力発電の割合は8~9%。山田社長は「この比率は今後も変わらない。ただ、水力発電は地方再生の分野で可能性を秘めている」ときっぱり。

 小水力発電で得た電力の売電収入で集落の活性化に役立てている岐阜県郡上市の集落を例に挙げながら、「イームル工業の原点は地域貢献。小水力発電が地方再生の切り札になれば」と願う山田社長。


”採用”について社長に聞いてみた


大学と連携し、人材の確保を 地元志向の学生を発掘したい

創業70年以上のイームル工業。次の新しいステージを見据え、新卒者の採用はもちろん、中途採用にも積極的に取り組んでいく意向です。

 社員数は契約社員を含め117人(2018年4月1日現在)。山田哲夫社長に採用状況や求める人材像などについて話を聞きました。

イムール山田社長


 ―採用状況は

 

大学新卒者は毎年2人~3人程度採用しています。
以前はリクナビに頼っただけの募集活動だったのですが、近年は積極的に大学に出向き企業PRに努めています。売り手市場で中小企業には厳しい状況が続きますが、大学との連携を図りながら優秀な人材を確保していきたいです。

募集は技術系の学生が中心ですが、数年ごとに文系の学生も採用しています。中途採用は、新卒者を補完する形で適宜採用しています。


―求める人材は

第一に環境問題と水力発電に高い意識を持っている人。中小企業で自分の能力 を発揮したい、と願うようなバイタリティーを持った学生も求めています。

東広島に本社のある会社として、東広島市が主催する企業説明会に出向き、地元志向の強い学生も発掘していきたいですね。性格的には前向きな人を求めています。


―近年は働き方改革が叫ばれています

働き方改革の取り組みを推進していくため、今年から広島県が行うセミナーに参加しています。
働き方改革の社内の推進役を担うキーパーソンを育成するもので、県の働き方改革を実践している企業としての認定に向けて取り組んでいます。


―東広島市での会社の位置づけは

東広島市には、1968年に八本松工場を竣工し、90年に本社を移転しました。
従業員には東広島市出身者や東広島市に転居してきた人たちも多く、何らかの形で東広島市に貢献できれば、と思っています。

弊社のような市内の中小企業が連携して地域でできることも模索したいですね。
例えば企業内保育の実現は、一企業では難しい面もありますが、何社かが連携して取り組めば託児所のような施設の運営は可能なのではないでしょうか。

女性が出産後も継続して働けるような環境を整備することは、会社にとっても東広島市にとっても財産になると思っております。

イームル工業株式会社HPはこちら

※取材日2018年4月

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