2018年10月4日
【東広島の企業紹介】理念は地域貢献『イームル工業株式会社』
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
理念は地域貢献 中小水力発電設備を製造している
「イームル工業株式会社」
東広島市八本松町原に八本松工場が完成して50年以上の歴史を誇る西日本で唯一の中小水力発電用プラントメーカー。
近年、再生可能エネルギーの有効活用が注目を集め、水力資源の重要性が再認識される中、環境にやさしい地域社会に貢献できる企業を目指しています。
創業は1947年。戦後の復興期に、農山村に電気を供給する目的で、山村にある小河川を利用した小水力発電所の建設を推進したのが事業の出発点です。
「地域に貢献する企業に」。
創業者の理念を引き 継ぎ、これまでに248台の水力発電設備を納入(18年3月末日現在)。
東広島市では、福富ダムにダム式発電設備を、東広島浄化センターに浄水場発電設備を、志和町に水路式発電設備をそれぞれ納入しています。 水車は、川の流れの高低差や水量で、形式や大きさも異なってくるため、同じ製品は一つとしてない。
設計から製作、アフターサービスまで一貫した体制を整えている
のが強みです。
国内の全発電量に占める水力発電の割合は8~9%。山田社長は「この比率は今後も変わらない。ただ、水力発電は地方再生の分野で可能性を秘めている」ときっぱり。
小水力発電で得た電力の売電収入で集落の活性化に役立てている岐阜県郡上市の集落を例に挙げながら、「イームル工業の原点は地域貢献。小水力発電が地方再生の切り札になれば」と願う山田社長。
創業70年以上のイームル工業。次の新しいステージを見据え、新卒者の採用はもちろん、中途採用にも積極的に取り組んでいく意向です。
社員数は契約社員を含め117人(2018年4月1日現在)。山田哲夫社長に採用状況や求める人材像などについて話を聞きました。
大学新卒者は毎年2人~3人程度採用しています。
以前はリクナビに頼っただけの募集活動だったのですが、近年は積極的に大学に出向き企業PRに努めています。売り手市場で中小企業には厳しい状況が続きますが、大学との連携を図りながら優秀な人材を確保していきたいです。
募集は技術系の学生が中心ですが、数年ごとに文系の学生も採用しています。中途採用は、新卒者を補完する形で適宜採用しています。
第一に環境問題と水力発電に高い意識を持っている人。中小企業で自分の能力 を発揮したい、と願うようなバイタリティーを持った学生も求めています。
東広島に本社のある会社として、東広島市が主催する企業説明会に出向き、地元志向の強い学生も発掘していきたいですね。性格的には前向きな人を求めています。
働き方改革の取り組みを推進していくため、今年から広島県が行うセミナーに参加しています。
働き方改革の社内の推進役を担うキーパーソンを育成するもので、県の働き方改革を実践している企業としての認定に向けて取り組んでいます。
東広島市には、1968年に八本松工場を竣工し、90年に本社を移転しました。
従業員には東広島市出身者や東広島市に転居してきた人たちも多く、何らかの形で東広島市に貢献できれば、と思っています。
弊社のような市内の中小企業が連携して地域でできることも模索したいですね。
例えば企業内保育の実現は、一企業では難しい面もありますが、何社かが連携して取り組めば託児所のような施設の運営は可能なのではないでしょうか。
女性が出産後も継続して働けるような環境を整備することは、会社にとっても東広島市にとっても財産になると思っております。
※取材日2018年4月
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
2018年9月27日
【広島大学の若手研究者】時空間統計解析がテーマ
プレスネットでは、広島大学の若手研究者に着目しその研究内容についてインタビューしています!🎤
今回お話を聞いたのは
広島大大学院教育学研究科・広島大情報科学部講師
山村 麻里子 さん
時空間統計解析がテーマ
データを分析することで、新しい事象を発見できることが醍醐味。
私は学生時代にソフトボールに打ち込んでいて、試合のたびにスコアブックを付けていました。
その数字の記録をさまざまな角度から分析すると面白いだろうなと。
ーもう1つは時間です。
時間は目に見えませんが、例えば身長や気温などはデータとして残すことで、時間ごとに変わっていく状況が分かります。
その時間の流れがもたらすものを、データの分析で見えたら、と思ったのが研究のきっかけです。
時間と空間の変化で、どういった違いが起こるかという、時空間統計解析に取り組んでおり,興味の対象となる項目が、調べられた場所や時間とともに記録されているデータを分析します。
具体的には、ノルウェー近郊の大西洋へ回遊するミン ククジラについて、生物学者と共同で、研究・調査を重ねています。
脂肪の厚さと緯度・経度、時間、および季節との関連を調べる分析から、さまざまなことが分りました。
それらの理由は生物学者が調べており、共同研究から見える成果に期待しています。
統計はブームですが、統計を支えている数学の理論をもっと勉強してほしい、と願っています。
最近は、データに分析が適しているかどうかを理論的に確かめないで、統計ソフトに頼ったまま結果を発表しているケースが目につきます。
統計解析に関する数式を学生と考える山村さん
数学の魅力は真か偽かの世界で、隙間が入る余地がないこと。学生には、その魅力をもっと知ってほしい、と思っています。
統計は数学の知識とパソコンによるデータ処理が欠かせません。
難しい数学の問題を何日も考え、データの分析のため、根気強くプログラミング言語を書きます。
数学もプログラミングも知りたいことにたどり着くまで、予備知識が必要で、それが幾重にも重なったとき、自分にできるのかと、難しいと感じます。
喜びは見えなかった事象が見えるようになること。データを取っただけでは単なる数字の羅列です。
そのデータを加工することで客観的に新しい事象を発見できることが醍醐味です。
広島大では今春、機械学習や統計を用いたデータの分析を学べる情報科学部を新設しました。
人工知能など、機械が人間と同等の能力を学習する裏では、統計学が大きく貢献しているからです。
教育の面では、統計を教えられる数学の先生を育成したいと思っています。
自分の研究は、分かりやすく、利用しやすい統計解析の研究を追究していくつもりです。
※プレスネット2018年9月27日号より掲載
過去の「広島大学の若手研究者」はコチラ
2018年8月30日
広島大学 輝く学生にズームイン!
齋原みず稀さん(女子サッカー部)
なでしこリーグ特別指定選手に
女子サッカー部の齋原みず稀さん(20)(教育学部3年)が今年7月、日本サッカー協会・なでしこリーグの特別指定選手(※)に認定された。大学に在籍しながら、なでしこリーグの試合に出場する。齋原さんは「(なでしこリーグで)自分の力がどこまで通用するのか、試したい」と目を輝かせる。
日本代表見据え決意新た
齋原さんは広島市安佐南区出身。サッカーを始めたのは、小学2年生のときで、「男子と一緒に遊ぶことが多かった」ことから、自然とサッカーに親しんだ。小学生のときからFW(フォワード)として活躍。中学校、高校と広島のクラブチームに所属、メキメキと力を付けた。
高校時代はアンジュヴィオレ広島に所属。1年生のとき中国リーグで得点王に輝き、クラブの優勝に貢献。クラブをチャレンジリーグ(現なでしこリーグ2部)に昇格させる原動力になった。その活躍が評価され、U-17の日本代表に選ばれた。
大学では、文武両道を掲げながらサッカーに打ち込む。インカレ出場が大きな目標だ。併せて、なでしこ リーグ2部に所属するバニーズ京都FCの選手としてもスタートを切った。なでしこリーグには、既に2試合に出場。1試合目は不安があったが、2試合目は自信を持ってピッチに立てた、という。「大学の活動と両立させながら、高いレベルのなでしこリーグで、いろいろなことを吸収したい」と力を込める。
武器は鋭いシュート
171cm、62キロ。フィジカルの強さとスピードを生かした、鋭いシュートと裏を抜け出す縦への突破力が武器だ。FWとして「1試合1得点」を最低限の目標に見据えながら、試合に臨んでいる。「FWの魅力は、自分の想像力を働かせて、ゴールをこじ開けられること。その意味で、自分の想像を超えたプレーをする、アルゼンチン代表のメッシ選手は憧れの存在」とほほ笑む。
2019年と23年には女子ワールドカップが、20年には東京五輪が開かれる。「高1のときに経験した〈日本代表の景色〉は忘れられない。日の丸を背負って戦う経験は、何物にも代えがたい。上〈フル日本代表〉を目指して頑張りたい」。大舞台での活躍を夢見ている。
広島大女子サッカー部・長谷川博監督の話
「身体的な強さとスピードが彼女の強み。トラップやドリブルなど高度なテクニックを兼ね備え、特に、右足からのシュートはどのような状況でも打てる。今後の課題はメンタル面を強化することと、高いコミュニケーション能力を培うこと。広島大が求める人物像とも一致する」
※なでしこリーグ特別指定選手制度 サッカー選手として最も成長するユース年代に、組織の垣根を越えて、個人の能力に応じた環境を提供する制度。日本サッカー協会女子委員会の認定を受けた選手が、所属チーム登録のまま、なでしこリーグ加盟チームで活動、その試合に出場することができる。
2018年8月23日
8月26日にナイトマーケット 西条中央公園で初開催
東広島ひとむすび
広島大学の学生を中心としたサークル「東広島ひとむすび」は8月26日、西条中央公園(テニスコート側)でナイトマーケット「東広島マーケットひとむすびの場」を開く。17時~20時。
ひとむすびの場は、東広島に拠点を置く事業者と地域の交流を目的としたマーケット。2016年から7、8月を除く毎月最終日曜日に開催しているが、ナイトマーケットは初の試み。
地元産の野菜、ハンドメード作品、料理などを販売する約30店が並ぶ。学生は手作りのゲーム、ステージ、キャンドルサークルによるキャンドルナイトや盆踊りなどを企画し、会場を盛り上げる。運営スタッフの徳永優希さん(21)は「大人も子どもも楽しめる夏祭りにしたい」と笑顔で話していた。
2018年8月2日
3Dプリントなど最先端の技術に触れる
志和中3年生 近大訪れ模擬講義を体験
東広島市志和町志和西の東広島市立志和中学校(森岡勝司校長)の3年生63人が6月22日、同市高屋うめの辺の近畿大学工学部のキャンパスを訪れ、施設見学や模擬授業を体験した。同中は、進路学習の一環として毎年市内の大学を訪問している。
生徒は最初に、工学部ロボティクス学科の京極秀樹教授の模擬講義を体験した。京極教授は、ロケットのエンジンや医療現場で人工骨の作成などに使われている3Dプリンターの技術を、映像などを交え分かりやすく説明。生徒は、日本のものづくりを支える3Dプリンターの最前線を学んだ。その後、生徒は4班に分かれ、同大構内にある次世代基盤技術研究所を訪れ、3Dプリンターやエンジンの燃焼効率を実験する様子などを見学。実際に研究に携わる教員や学生から説明を受けた。
髙橋果菜さん(14)は「将来はものづくりに関わってみたい」、那須翔一さん(14)は「ものづくりはいろいろな可能性を生み出すと感じた。将来は自動車関係の仕事に就きたいので良い体験ができた」と笑顔だった。同大広報担当の小笠原洋介さん(36)は「子どもたちに大学の存在意義や工学の面白さを伝えたい。キャリア形成の手助けができれば」と話していた。
2018年7月26日
【広島大学の若手研究者】リュウキュウカジカガエルの幼生考察
プレスネットでは、広島大学の若手研究者に着目しその研究内容についてインタビューしています!🎤
今回お話を聞いたのは
両生類研究センター助教
井川 武 さん
研究テーマは進化生物学
リュウキュウカジカガエルの幼生考察
46度の温泉に生息 極限環境に適応分布拡大
研究対象にしているのは、日本の南西諸島に生息するリュウキュウカジカガエルです。
2013年、トカラ列島にある口之島の現地調査をした際に、リュウキュウカジカガエルの幼生(オタマジャクシ)が、これまで記録された中では最高温度となる46.1度の温泉で生息しているのを発見しました。
今は、ゲノム進化の観点から、このカエルの高温耐性の仕組みをつまびらかにするための研究を続けています。
小学生のときから、時代をさかのぼって考える歴史や科学全般が好きだったことで、進化の分野に興味を持つようになりました。研究の対象に両生類を選んだのは、広島大に両生類の研究施設があったからです。
研究の出発点は、地理的な観点から生物の進化を考える系統地理学です。
日本に生息する2系統の日本産ヒキガエル(二ホンヒキガエルとアズマヒキガエル)は、遺伝的には2系統に分かれています。
過去にそれらを分ける障壁があったと考えられ、DNA配列に基づいて推定した結果、約500万年前に日本列島が二つに分断された時期に2系統に進化したものと推察できました。
その後、南西諸島で絶滅危惧種に指定されている両生類の遺伝的多様性に関する研究に取り組みました。この研究では遺伝子解析に地形解析を組み合わせて、絶滅危惧種が島の中でも遺伝的に分化している仕組みを明らかにしました。
絶滅危惧種は様々な環境要因に依存していて、限られた場所でしか生息できません。生息地が連続していないと集団間の移動分散ができないために遺伝的分化が生じることが分かりました。
それとは対照的に台湾からトカラ列島まで広く分布しているリュウキュウカジカガエルには、多様な環境条件を克服する生理的な適応力が分布拡大の要因にあるのでは、との思いが膨らみ、リュウキュウカジカガエルの研究が始まりました。
口之島での現地調査
気温の高い亜熱帯でもオタマジャクシが生息する水温は高くても30度程度が限界です。
水温40度を超える口之島のセランマ温泉で、オタマジャクシがいることに気付いたときは驚きました。台湾の温泉でも生息が確認されていましたが、46.1度で生息しているオタマジャクシは、世界広しといえども口之島だけでしょう。
オタマジャクシを研究室に持ち帰り、人工的に温度を変えて調べると、40度までは、長時間生きられることが分かりました。
普通、生物には高温に対処するためのタンパク質がありますが、リュウキュウカジカガエルはそのタンパク質の遺伝子が他のカエルとは大きく異なっていて、効率よく働くように機能が進化している可能性も出てきました。
未だに謎なのは、人工的な飼育では、40度までは生きることができても、成長はしないということ。口之島のオタマジャクシは成長しています。
温泉成分に成長を促進する成分があるのでは、と考えています。もう一つ、水温30度で飼育すると、3週間で成体になることも分かりました。変態が早いといわれるネッタイツメガエルでも成体になるまでには、1カ月はかかります。
オタマジャクシが高い温度に生息するのは生存戦略と関連性があるのでは、と推察しています。
研究の魅力は、誰も知らないことを自分の手で明らかにしていくこと。特に今の時代はいろんなツールがそろっていて、自分の意志さえあれば大抵のことはできます。
自分で乗り越えられたときの喜びは何にも代えがたく、研究の醍醐味でもあります。
これまでの研究から見えてきたことは、環境適応と分布拡大の相関関係で、リュウキュウカジカガエルは、他のカエルが利用できないような極端な環境に適応することで分布を拡大できたことです。
これからはリュウキュウカジカガエルの高温耐性について研究を深化させたいと思っています。
現在はリュウキュウカジカガエルと高温耐性のないカジカガエルの全ゲノム解読を進めています。
ゲノムに刻まれた進化の歴史から適応進化の仕組みを理解したい、と考えています。
※プレスネット2018年7月26日号より掲載
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2018年7月5日
学術協力協定を締結 大学に研究費など助成
広島大とマイクロン財団
広島大は米国半導体大手のマイクロン・テクノロジーが設立したマイクロン・テクノロジー財団との間で6月27日、学術協力協定を結んだ。広島大は、今後5年間、同財団から、研究・教育の費用などで支援を受ける。
同大であった調印式では、広島大の山本陽介理事・副学長とマイクロン・テクノロジーのスコット・デボア上席副社長が協定書を交わした。その後の記者会見で、山本理事・副学長は「東広島には、子会社のマイクロンメモリジャパン広島工場があり、協定は意味深い。マイクロン財団と協力し、将来のテクノロジーの発展に貢献できる学生を育てたい」とあいさつ。デボア上席副社長は「広島工場はマイクロンの重要な製造拠点の一つ。広島大を支援する中で、学生がマイクロンのビジネスに興味を持ってもらえれば」と話した。
計画では、初年度は日本円で約1600万円を寄付。半導体などを研究する同大のナノデバイス・バイ オシステム研究所の研究資金や、同大の女性研究者への助成などに充てられる。来年度以降の使途は、毎年話し合って決めていく。
2018年5月24日
【東広島の企業紹介】高い技術力!自動車部品メーカー『株式会社オンド』
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
工学部必見!高い技術力誇る自動車部品メーカー
「株式会社オンド」
1947年創業。70年以上も続く歴史のある会社です。
自動車部品などに使われるボルトやナットの製造が出発点。
現在は、カーブを曲がる際のスムーズな走行を補助するデファレンシャル(以下デフ)や、エンジンの振動を抑制するエンジンバランサーなど自動車のパワートレイン部品が売上高の約8割を占めています。このほか、ボディーの部品やプレス部品なども生産しています。
マツダやアイシン・エイ・ダブリュといった自動車メーカーや、自動車部品メーカーが主な取引先。
他の部品メーカーにはない強みは、 パーツ単体ではなく、複数が組み合わされたユニット(構成部品)で、製品を納入できること。
2013年の「第5回ものづくり日本大賞」では、高強度と小型軽量化を実現したデフユニットを開発したことが評価され、特別賞を受賞した。その高い技術力は、マツダから大きな信頼を勝ち取り、デフユニットの全量をマツダに供給できる礎となった。
また、海外にはタイと中国に製造拠点がある。マツダは、2023年度の世界販売台数を現在より2割多い200万台とする目標を掲げているそう。
特に生産面は海外を中心に増やしていく計画だ。栗栖社長は「マツダさんが海外でトランスミッション(変速機)を組み立てているのはタイだけ。今後、タイ工場の果たす役割は、大きくなる」と話す。
これらのことを視野に入れ、2022年の売上髙は、現在の4割増となる約1000億円前後を見込む。
「ユニット供給できる強みを伸ばしながら、常に新しい商品開発に取り組んでいく。自動車業界でデフといえば、オンドと言ってもらえるようなオンリーワンの会社を目指していきたい」と栗栖社長は語った。
求めるのはポジティブな人材
新しい時代を見据え、新卒者の採用はもちろん、中途採用にも積極的に取り組む。
社員の採用と並行して、女性の職場環境の改善にも意欲的だ。
社員数は、2017年12月時点で1438人(非正規含む)。グループを合わせると2000人を超える。栗栖哲成社長に、採用条件や会社のカラーなど就活のヒントになることについて話を聞いた。
新卒者は、自分で物事を考え、自分でチャレンジできるような、常に〈自分発〉のポジティブな気持ちを持った若者です。そのような思いを持っていれば、国籍は問いません。
実際に留学生も採用しています。海外業務の増加で、英語が得意な人は歓迎しますが、必ずしも採用条件ではありません。
中途者も求めるのは前向きな人材です。給与面では、経験を加味しながら、同じ世代の社員と近くなるよう配慮しています。
一般的には、現場の作業は重労働と思われがちですが、そんなことはありません。オンドが扱う商品は小型で、持ち運び作業などは機械化も進んでいます。
むしろ、機械のメンテナンスや、製品の目視検査などは、きめの細かい女性の方が優れている面もあります。
ただ、全従業員に占める女性社員の割合は、まだ1割に至りません。女性の働きやすい環境を整えていくのは喫緊の課題だと認識しています。
現在、育児休業制度や、育休後の短時間勤務などを取り入れていますが、計画は緒に就いたばかり。これから、企業内保育所の整備など、具体的な目標を定めていきたい、と思っています。
仕事のプロセスや時間管理がきちんとしていることから、質実剛健的な会社かな(笑)。社員教育や、福利厚生がしっかりしているのも特徴です。
東広島市内の事業所では従業員数はトップテン内に入るでしょうね。八本松東工場と合わせ市内の2工場では、700人前後が勤めることになります。
東広島での存在価値は高い会社であることを、全社員で共有し、東広島市と一緒に成長できる会社に、と思っています。
※取材日2018年5月
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
2018年5月10日
広島大とコベルコ建機共同研究所を開設
技術開発や人材育成
広島大学(越智光夫学長)とコベルコ建機(楢木一秀社長)が同大工学研究科に共同研究所を設け、4月18日、東広島キャンパスで開所式を行った。油圧ショベルやクレーンの作業効率の向上、操縦環境の改善などをテーマにした技術開発に取り組む。
名称は「コベルコ建機夢源力共創研究所」。同大が今年4月に創設した「民間企業等外部機関の研究所制度」の第1号。研究所の所長に工学研究科の山本透教授が就任した。キャンパス内に実機試験場を整備する他、人材育成を目的にした奨学金を設立する。
越智学長は「新たなイノベーションが起こることに期待している」、楢木社長は「高齢化に伴い労働人口が減少する中、何が必要かを共に考え、チャレンジしていきたい」と述べた。
2018年4月26日
広島国際大で市民大学開学
「こども未来」と「IT活用」の2コース
広島国際大学(東広島市黒瀬学園台、焼廣益秀学長)は市民大学「広国市民大学」を開学し、4月11日に同校東広島キャンパスで入学式が行われた。
市民大学の吉川眞学長(同大学医療福祉学部教授)は「ここでの学びを通して、人生をより良く、より楽しく生きるための力を養ってほしい」と式辞を述べた。
「広国市民大学」の開学は、広島国際大学創立20周年記念事業の一環。「こども未来コース」「IT活用コース」の2コースの受講生を募集した。学生は各コース28人で、講義は5月から来年2月までの間、1回90分で計12回行われる。
吉川学長は「共に学び、教え合いながら、みんなが幸せを感じられる場にしたい」と話していた。