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Interview 土田野乃子さん

2019年3月23日

Interview 土田野乃子さん

―東広島に住んで生活が変わったと思うことは

 私は京都出身です。京都にいたころは喫茶店や店で店員さんと話したり、周りのお客さんと話したりすることが苦手で、大人の方とコミュニケーションが取れないことがありました。東広島に来てからはお店の方や、店員さんを介して他のお客さんや地元の人と話をするようになって、店に行くことがすごく楽しくなりました。

―地域とのつながりを感じることはありますか

 私は学生団体mahoLabo.の代表をやっています。東広島を学生にとって「また帰ってきたいまちにする」ということをビジョンに掲げて活動をしています。Yeastという名前のWebメディアをつくって、「東広島にどんな素敵な人がいるか」という目線で、人にフォーカスを当てて記事をつくって発信しています。
 また、イベントの企画も行っています。Yeastなどで紹介した地域の素敵な大人の方と学生の間につながりが生まれるようなイベントを開催しています。4月からは広島大学近くのOluOlucafeの運営も行う予定です。このカフェでは学生に来てもらって、私たちの活動で得た地域の情報や素敵な人を直に伝えていきながら、学生がまちに出ていくきっかけをつくっていければなと思っています。

―東広島市の良さを、どう感じていますか

 東広島の良いところは新しいものをつくり出せる余地のあるところだと思います。私たちの団体がしている取材に行って記事を書いたりイベントをしたりするという活動は普通はできないこと。でもそういう場を作り出せるのが東広島の良いところだと思います。特に、イベントなどは企画の段階から大人の人が関わってくださって応援してくださる方も多くいます。そういうときに、東広島って良いところだなと感じます。


■PROFILE
学生団体 mahoLabo. 代表
 「また帰ってきたいまちをつくる」をコンセプトに東広島の人とまちと学生をつなげる活動をしている

■取材場所
 OluOlu cafe
 東広島市西条下見6-10-3
 営業時間 月~金 18:00-21:00
 不定休
 http://oluolucafe.main.jp/

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2019年3月23日

Interview 森脇実穂さん

―東広島に住んで生活が変わったと思うことは

 私は東広島に来て地元のお店を探していくようになりました。今までは実家暮らしだったのでご飯が出てくる生活が当たり前でしたが、東広島で一人暮らしをするようになって、自炊に。でも毎日作るわけにもいかず、友達と一緒にご飯を食べに行く機会が増えました。そこで、広島大学周辺にどんなお店があるのかを探して、そのお店に行くようになりました。調べるうちに東広島にこんなにたくさんお店があることを知りました。
 また、友達の誕生日プレゼントや家族へのお土産を、東広島でしか買えない物にするようになりました。こだわりの手作り雑貨や限定のお酒などを買いに、東広島のお店によく行きます。

地域とのつながりを感じることはありますか

 サークル活動を通して地域とのつながりを感じています。私は「地域盛り上げ隊 たのした」というサークルに入っていて、広島大学周辺の下見地域を盛り上げるイベントを行っています。このサークルは、学生だけでなく、地域の方や企業の方もメンバーになっていて、総勢10人ぐらいで活動をしています。主な活動は、週に1回のラジオ出演、月に1回のイベント開催です。イベントは、広島大学の近くのゆめタウン学園店の駐車場で行う、グルメや学生のステージが楽しめる交流イベントや、カープの選手を招いたミニ運動会など。最近は子ども対象のイベントも行っていて、クリスマスケーキ作りや、理科の科学実験もしました。イベントを通して、地域の人たちとのつながりをより感じています。

―東広島市と出身地を比べてどんなことを感じますか

 まず町の住民の構成が違います。私の住んでいたところは、小・中学生、高校生とその親の世代を中心とした幅広い年齢層の人がいました。東広島、特に大学の周辺は、県外から来て一人暮らしをする人が多く、「大学生の町」という印象を感じます。その中には、地域の方と一緒に活動したいと思う大学生や、地域の子どもと関わりたいと思う学生もたくさんいて、その学生が「どうつながれるかを模索している」と感じています。私も今、模索中です。そこがうまく盛り上がっていければ、新しい町のかたちとして良い町になっていくのでないか、という風に感じています。

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2019年3月7日

学生が活動内容を報告

市社協 西日本豪雨ボランティア

▲報告をするボランティア

 東広島市社協は「平成30年度東広島学生ボランティア研修・交流会」をこのほど、広島大学中央図書館ライブラリーホールで開いた。昨年の西日本豪雨災害でボランティア活動に参加した学生が活動内容を報告、住民たち70人が聴講した。

 広島国際大4年生の神尾晴奈さんは、大学職員と学生ボランティアで協力し、同大学内に流れ込んだ土砂 の撤去や炊き出しを行った体験を振り返り、災害時に必要なのは「人とのコミュニケーション、信頼関係を築いておくこと」と述べた。

 広島大の学生でつくるボランティア団体OPERATIONつながりは、ボランティアセンターの運営に携わり、ボランティア参加者へのグルーピングやマッチングを実施。また、自ら農地ボランティアとして、田んぼや水路に流れ込んだ土砂の撤去を行った。

 広島大学4年の宮迫大樹さんは、災害時初期の2日間、道路の寸断で、車内で身動きの取れない人におにぎりを届けた。宮迫さんは「大変な状況を目の当たりにして、自分たちに何かできることはないかと考えた。食料を持参して、喜んでもらえたが、行き場のないストレスから怒鳴られたこともあった」と振り返った。

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2019年3月7日

ラジオ講座「学びの時間」 3月8日~3月29日

テーマ〉 自然に学ぶ接着技術

 広島大学OBの教職員らでつくる「広大マスターズ」の会員を講師に迎えた週1回のラジオ講座を放送します。テーマは生活、地域社会などで、全4回。3月8日~29日の内容を少しだけ紹介します。

今回の講師 髙田忠彦さん

たかた・ただひこ 繊維加工、繊維とマトリックス(樹脂やゴム)の接着技術が専門の工学博士、技術士(繊維部門)。繊維会社の研究所、海外子会社を経て、元広島大学工学研究科、産学連携センター教授。東広島市西条町在住。

 紙と紙との同種材料、紙とコンクリートとの異種材料を貼り合わせる場合には、私たちは接着剤を使う。一旦接着すると、容易に剥がすことはできない。しかし、自然界には、接着剤を使わないで、容易に可逆的に接着、剥離を繰り返すヤモリのような生物もいる。今回は生物機能を模倣する接着技術などについて、お話をしたい。

物と物とを接着させるには?

 物と物とを接着するには、同種材料、異種材料を問わず日常生活では接着剤を使う。また、航空機材料や自動車タイヤ材料など高性能が要求される材料も、接着剤が使われている。

 これらの材料は、接着後、長期の使用に耐えることが要求される。一方では、一定期間使用後、リサイクルや廃棄を意識し、容 易に剥がれることも求められている。

 しかし、自然界には、接着剤を使わないで、いとも簡単に接着・剥離を繰り返す生物がいる。最も有名なのは、天井、壁、窓ガラスを接着と剥離を繰り返しながら自由自在に動き回るヤモリである。自然界の接着技術は、巧妙に仕組まれ、環境にも優しいのである。

自然界の接着の仕組み

 2000年頃、米国大学の研究者がヤモリの接着・剥離の仕組みを明らかにした。

 物と物は互いが分子や原子レベルで近づけば、引力が働き、接着することが知られている(この力をファンデルワールス力と言う)。

 分子、原子レベルで物同士を近づけることは極めて難しいが、ヤモリの肢あしの裏は細かな毛が10万から100万本の密度で密生し、さらに先端が100~10000本程度の細かな毛に分かれている ことが電子顕微鏡で観察されている。この先端の細かな1本1本の毛先が限りなく対象物に近づくことによりファンデルワールス力が発現し、これらの力が合わさって接着する。逆に、毛先の角度を少し変えれば簡単に剥離する。

 このように接着・剥離が極めて短時間に行われることで、動き回ることができるのである。自然界での接着・剥離の仕組みは、極めて巧妙であることが分かる。

理想的な接着とは?

 これまで、非常に苦労しながら強くて長持ちする接着技術が開発されてきたが、一定期間使用後、接着剤が分解し、簡単に剥離し、材料をリサイクルさせることができれば、社会にとって好都合である。

 すでに、多くの研究者が、ヤモリに見られるような生物をまねた接着・剥離を可逆的に繰り返す、環境に優しい接着技術の開発を試みている。製品化された技術もある。今後ますます、生物の機能を模倣する技術「バイオミメティックス」による接着技術の開発が進むことが予想される。


FM東広島 放送スケジュール

FM東広島(89.7MHz)で髙田先生の講座を放送します。それぞれ、日曜日17時~、再放送をします。

第1回 3月8日(金)12時~

物と物との接着

●日常生活から航空機材料まで使われる接着

●接着の狙いは何か?

●接着剤の発展と課題

第2回 3月15日(金)12時~

自然界の接着

●生物の接着は環境に優しい

●接着剤は不要

●ヤモリや昆虫は接着と剥離を容易に繰り返す

第3回 3月22日(金)12時~

ヤモリの接着の仕組み

●ヤモリの肢裏に秘密

●ファンデルワールス力とは?

●接着・剥離はどのように行われるか?

第4回 3月29日(金)12時~

将来の接着技術

●地球環境・リサイクルを意識した接着

●バイオミメティックスとは?

●バイオミメティックスによる接着

●理想的な接着

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2019年2月28日

【東広島の企業】健康・医療・福祉分野の職業人育成「広島国際大学」【番外編】

 「ヒロコク」の通称で知られる広島国際大学。
 健康・医療・福祉という幅広い分野で活躍する専門職業人を育成している。2018年、開学20周年という大きな節目を迎え、健康寿命の延伸を視野に入れた教育にも力を注いでいく。

国際大学外観

学部・学科横断、全学的教育に力

 開学したのは1998年。東広島キャンパス(旧賀茂郡黒瀬町)に保健医療学部と医療福祉学部の2学部、5学科体制でスタートした。その後、2013年、健康・医療・福祉分野に特化した特色ある総合大学を目指し新しい歩みを始めた。現在、呉・広島キャンパスを合わせて8学部10学科体制を整えている。

 「現場で活躍できる専門職業人の育成」という建学の精神を具現化するため、力を入れているのが全学的な教育。専門化が進む中、患者を中心にとらえた「チーム医療」に代表されるように、現場ではチームで活動することが不可欠になるからだ。目指す教育の枠組みを示した「広国教育スタンダード」に則って、さまざまな教育プログラムを実践している。

 16年度には、従来の共通科目、専門科目に加えて「スタンダード科目」群を新設した。
 焼廣益秀学長は「本学の学生に必ず身に付けてほしいのが《他人を尊重し協力しながら問題を解決する》という素養。その能力を育むのがスタンダード科目」と話す。

 軸になるのが13年度から先行して取り組んでいる「専門職連携教育(IPE)」だ。学部・学科間の枠を超え、専門分野が違う学生同士が議論を深めながら、チーム医療の実践力を身に付ける。

専門職連携教育
専門職連携教育の様子

 そのIPEのための基礎力を磨くのが「アカデミックリテラシー」「チュートリアル」などの授業。論理的思考力やコミュニケーション力を培っていく。
 このほか、多くの共通教育科目を1年次から配置し、早い段階からヒロコク生としての素養を修得していく。スタンダード科目は20年度から全学部で必修になる、という。

 一方で、学生たちが地域と交流する機会を設けているのも大きな特長だ。「人との触れ合いは、命や生活にかかわる仕事の根幹」と焼廣学長。
 例えば「地域がキャンパスin黒瀬」と銘打って住民自治協と連携し、レクリエーションを行うなど地域とのつながりを深めている。

地域住民交流
地域住民と交流する学生

 地域の人たちの健康への思いに触れることで、学生それぞれが将来をイメージするきっかけ作りにもなる、という。2019年度から「広国市民大学」を開学、地域の人も大学で共に学べる環境を整えている。

 2020年度には、健康スポーツ学部を新設(設置構想中)するほか、現在の心理学部や医療栄養学部など4学部を一つに再編する健康科学部の開設も。近年、健康寿命がクローズアップされるようになり、健康維持や病気予防に力を発揮できる人材を育成する。

学長

焼廣学長は「教育は生き物。常に社会の変化に対応した教育を行いたい、という気概を持っている」と力を込める。

 昨年までに巣立った卒業生は約1万5000人。多くの学生が在学中に国家資格を取得し、専門分野で活躍している。県内の主要な医療・福祉関係の機関に限れば、ヒロコクの卒業生がいない職場はない。
 焼廣学長は「《人の役に立ちたい》というのが本学の学生気質。彼らの思いに応えられるよう、生涯にわたり学び続け、時代の変化に対応できる学生を育てていく」と言い切る。

 

山岡薫センター長に聞く しあわせ健康センター開設

住民の健康寿命延伸を後押し 専門資格持つ教員が対応

 広島国際大の教員が地域の人たちの健康相談などに無料で応じる「しあわせ健康センター」が2019年2月1日、キャンパス内の2号館にオープンした。

山岡さん

センター長の山岡薫総合リハビリテーション学部長に、センター開設の経緯や、具体的な取り組みの内容などについて話を聞いた。

―開設に至ったきっかけは。

 大学の特徴ある取り組みを文科省が支援する私立大 学研究ブランディング事業に応募したのがきっかけです。
 健康・医療・福祉系の学部がある大学の使命の一つは、地域住民の健康寿命を延ばすことです。

しあわせ健康センター
しあわせ健康センター

 既に2017年10月から、総合リハビリテーション学部で言語聴覚士の資格を持つ教員が言葉や聞こえ、飲み込みの悩みなどに応じる相談を始めており、この仕組みを全学部に広げるため、センターを開設しました。

―スタッフは。

 医師や理学療法士、作業療法士、管理栄養士などの専門の資格を持つ教員27人が対応します。さまざまな角度から健康に関する相談ができる体制を整え活動しています。

―具体的な相談の内容は。

 各学部の特長を生かします。例えば、保健医療学部 では医師が一般的な健康相談や、健診結果に対してのアドバイスをします。
 総合リハビリテーション学部では、前述の相談の他、介護予防プログラムを作成したり、認知症予防のアドバイスをしたりします。

机といす

 このほか、心理学部では快眠のための助言を、薬学部では薬に関する相談に応じます。

 ただし、既に医療機関を受診している人や要介護認定を受けている人は相談の対象外です。医療行為も行いません。

―健康調査にも力を入れると聞いています。

 大学ですから、センターの取り組みには研究の視点を加えます。日本ではテレビなどで健康に良い事例が盛んに紹介されます。ただ、本当に健康に良いのか は分かりません。
 健康調査でデータを積み重ね、科学的な見地から健康寿命の指標をつくることができれば、と思っています。

―全国的にもユニークな取り組みです。

 医学部を持たない大学が、無料の健康相談を行うのは珍しいでしょう。病気の予防はもちろん、病気があっても悪くならないよう、虚弱にならないよう、積極的に取り組むことが、地域の健康寿命を延伸することになるという気概を持って、センターの運営に当たりたいと思っています。

 

【広島国際大学の概要】

 1998年、賀茂郡黒瀬町(現東広島市)に開設し、保健医療学部、医療福祉学部の2学部でスタート。その後、2000年に広島キャンパス、2004年に呉キャンパスをそれぞれ設置した。2020年4月には東 広島と呉の2キャンパス体制に移行する。新校舎の建設や陸上競技場の整備などを行っている。

 現在は保健医療学部、総合リハビリテーション学部、医療福祉学部、心理学部(以上東広島キャンパス)、看護学部、薬学部、医療栄養学部(以上呉キャンパス)、医療経営学部(広島キャンパス)の8学部で10学科10専攻がある。

 2020年度、健康スポーツ学部、健康科学部を新設・改組。

過去の東広島の企業紹介はこちら

2019年2月28日号より掲載

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2019年2月28日

広島大学体育会応援団 
目指すはスーパーエリート団体(松本) 
広告塔として大学を有名にする存在に(松原)

応援団第26代団長兼リーダー部主将
松本 崚平 MATSUMOTO RYOUHEI

 兵庫県出身。三田学園高卒。中高時代は弓道部で活躍。応援団には「先輩の男気にほれ」入部。理学部2年生。

応援団チアリーディング部主将
松原 美由 MATSUBARA MIYU

 香川県出身。坂出高卒。中高時代は吹奏楽部。習い事でダンスをしていたこともあり、応援団に入部。教育学部2年生。

■創部35周年

松本 創部は1984年。当時、県内の大学には広修大と広経大に応援団があり、広島6大学野球のリーグ戦などで活躍していました。そのことをうらやましく思っていた広島大野球部員で体育会幹事長だった人が、「うちの野球部にも力を与えて」と、高校時代に応援団経験のあった角島誠さん(現鶴学園勤務)に白羽の矢を立て、応援団がつくられたと聞いています。途中、部員不足で途絶えた時期もありましたが、何とか復活させ今に至っています。現在、応援団には、学ランを着るリーダー部と、チアリーディング部があり計11人で活動しています。

■覇気ある学風の樹立と高揚

松本 応援団のスローガンです。ざっくりいうと応援やパフォーマンスで広島大を盛り上げようというこ と。広島大で頑張っている学生は、スポーツ競技をしている学生だけではありません。文化系のサークルで活躍している学生もいますし、学会で研究論文を発表する先生もいます。スローガンからいうと、そういう人たちを盛り立てるのも応援団の役割かなと思っています。

■活動

松本 基本的にはチア部と一緒に活動しています。野球部など体育会に所属する部の試合応援をメインにしながら、ゆかたまつりや入学式などの学内行事や、各種団体・企業のイベントなどに出演し、応援パフォーマンスを行っています。

松原 チア部は昨年復活し活動を再開。応援団の活動は週3日なので、勉強やバイトとの両立も可能です。

▲学内のゆかた祭りでパフォーマンスを披露する応援団
■魅力

松本 僕らの応援団には伝統がありません。つまり求められれば何をやってもいいのが魅力かなと思っています。自由な雰囲気なので、理不尽な上下関係など、応援団の古くさいイメージも一切ありません(笑)。

松原 チアには、チアダンスの他に、組体操のようなスタンツもあります。ダンスが得意な人はダンスで輝けますし、逆にスタンツが得意な人はスタンツで輝けます。

■これからの夢

松本 活動を通して、もっともっと広島大の知名度を上げるのが目標です。そのためには、応援団の認知度を高めることが大切。もっと部員を増やし、東京農大応援団の大根踊りのような、広島大独特のパフォーマンスをつくりたいと思っています。目指すはスーパーエリート団体です。

松原 活動を安定させるためにも、部員を増やしたいです。広島大の広告塔というか、大学を有名にしていく存在になれれば、と願っています。

▲結成35周年を迎えた応援団

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2019年2月21日

防災や減災対策で意見交換

広島・三重の両県知事 広島大など視察

▲先端材料研究室の実験室で曇り止めの膜合成の様子を視察する鈴木知事(左端)と湯崎知事(左から2人目)

 広島県の湯崎英彦知事と三重県の鈴木英敬知事との会議が1月31日、東広島市西条本町の賀茂鶴酒造壱号蔵であり、防災や減災対策の推進などについて意見交換を行った。両知事は1月31日に同市黒瀬町の洋国ハイツ、同市西条西本町のサタケを、2月1日には広島大学東広島キャンパスを視察した。

▲先端材料研究室で担当者から説明を聞く鈴木知事(奥左)と湯崎知事(奥中央)

 広島大では、広島大の越智光夫学長から大学の概要説明などを聞いた後、学内に設置されている、豪雨災害などの調査研究に取り組む「防災・減災研究センター」や、次世代建機の研究をする「コベルコ建機夢源力共創研究所」、将来の自動車のエネルギー効率などの性能向上のための材料の研究開発を行っている「先端材料研究室」を視察した。防災・減災研究センターでは、学生2人が、昨年の西日本豪雨災害後のボランティア活動について両知事に報告。広島大の学生有志が、国道で立ち往生したドライバーにおにぎりや飲み物を配布したことや、1300人以上の学生を被災地に派遣、復旧作業にあたった学生ボランティア団体の活動を紹介した。

 湯崎知事は「広大生のボランティアは、各地で頼りにされ、感謝されていた」と話し、鈴木知事は「せっかくつくった組織なので、恒常的な組織にするといいと思う」と助言した。

(石田)

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2019年2月7日

【東広島の企業】メンテナンス業柱に成長「メンテックワールド」

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
最先端の半導体量産を行っている
「メンテックワールド」

メンテックワールドとは?

創業は1961年。マツダの生産ライン設備のメンテナンス業務を行う会社として設立した。その後、品質からコスト、環境まで総合的にチェックするトータルメンテナンスにまで発展させた。

さらに、メンテナンス業務で培った技術を生かし、空調や換気などで用いられるスパイラルダクトの設計・製造から施工までの一貫体制を確立。
空気中に漂う粉塵を捕捉したり、抑圧したりする装置の開発・製造も行うなど、事業を拡大していった。

メンテック空気清浄
空調や換気で使用されるダクト製品

事業を広げていく要因になったのは、2008年の本社工場の東広島市への移転だ。市内には自動車関連工場の他、食品加工や半導体などさまざまな分野の工場が集積。本社工場の拡張を基盤にしながら、他業種の工場にも取引を広げていった。

 会社のターニングポイントになったのは、本社移転と同時期に起こったリーマンショックだ。売り上げはピーク時の6割にまで落ち込んだが、リストラは行わなかった。それどころか、倒産・廃業した会社の技術者を受け入れた。仕事量が減った中、全社員が仕事を分け合うワークシェアリングで難局をしのいだ。

一方で、労働時間を調整してできた空いた時間は社員教育と取引先の新規開拓などに費やした。景気が好転してくると、撒いた種が実を結んで、前述のように取引先が拡大。まさにピンチを好機に変えていった。
小松節子社長は「社員は会社の財産であり宝。一人も失いたくなかった」と振り返る。社員の雇用を守ったことが、国籍や年齢、性別などにとらわれないで人財を雇用するダイバーシティ経営につながっていった。

東広島から世界に。海外展開に力

特に力を入れたのが外国人の雇用だ。日本に住む外国人留学生たちをアルバイトで受け入れ、社員に登用していった。「彼らは若くて向上心が高い。日本人社員にも大きな刺激になる」と小松社長。現在、従業員の13%が外国人で、社員や実習生として働いている。

積極的な外国人の雇用は、海外に目を向ける原動力にもなった。2011年、「東広島から世界へ」との願いを込め、社名をメンテックからメンテックワールドに変更。13年にメキシコ、15年にはマレーシアにそれぞれ現地法人を設立した。

メンテックマレーシア

さらに、小松社長が広島アセアン協会の副会長を務めていることが縁で、今年はタイに現地法人を設立し、アセアン10カ国を統括する会社もつくる計画だ。
経済成長が著しいアセアン諸国を中心に海外事業を展開していく構えだ。

小松社長は「海外では、トータルメンテナンス業務を求める引き合いが多い。広島で培った技術力を世界で生かしていきたい」と力を込める。

2019年で創業58年目。昨年の売上高は19億円だが、将来的には100億円の売上高を夢見る。「そのためには取引先の拡大は不可欠。日本と海外を合わせ500社以上にまで取引先を広げたい」と小松社長。志は高い。


小松社長に採用について聞いてみた

4月に企業主導型保育園開園 フレックスタイムの導入も

女性経営者の目線から女性が働きやすい環境づくりにも力を注ぐメンテックワールド。2019年4月に企業主導型保育園を開設したのも、その一環だ。


※写真はイメージ

小松節子社長に女性社員の雇用や、保育園開設の思いなどについて聞いた。

―女性社員の雇用状況は。

現在、正社員140人のうちの1割が女性社員で、 女性社員の半数近くは管理職です。製造業では、女性社員の割合は多いほうで職場の活性化につながっています。
女性を管理職に積極登用するのは、男性に比べ組織を管理するマネジメント力に長けているからです。

メンテック女子
女性社員で防府市が昨年主催したギネスに挑戦「おんなみこし」に参加

―今後の女性の採用計画は。

1割を3割にするのが当面の目標です。特に工場の現場で働く女性を増やした いと思っています。そのためには、女性が無理なく働けるような環境づくりに取り組んでいきたいと思っています。

―具体的には。

一つは2019年4月から行っているフレックスタイム制の導入です。子育てや親の介護をはじめ、病院に通院しながら働いている女性はたくさんいます。育児や介護、治療と両立できるよう、コアタイムを除いて、一人ひとりの女性が、就業時間を自由に決められるようにしていきます。

―企業主導型保育園も開設されます。

待機児童問題は深刻ですから。0歳児~5歳児までを保育する保育園を開園します。

弊社を含め、開園に協賛する地元企業の従業員 や一般市民の子どもの他、市内に住む外国人の子どもを受け入れるのが大きな特徴です。
インターナショナルな保育園として、遊びながら4カ国語が学べ、感謝・感激・感動する心を持てる国際性豊かな子どもを育てていきます。

―定員は60人です。

協賛企業以外の企業からも引き合いがあり、将来的には100人を保育できる体制を整えたい、と思っています。幸い増改築スペースは確保しています。

保育園は、協賛企業への就業を希望する女性にとっては力強い味方となりますし、この保育園で育った子どもが将来、協賛企業に就職してほしいという願いもあります。

―4カ国語を取り入れるのは。

東広島市は国際都市を掲げています。国際的に活躍できる子どもを育てることが、少しでも地域貢献につながればと思っています。

【沿革】
1961年 マツダ本社工場で創業
1965年 東洋メンテナンスとして会社設立
1969年 広島市安芸区に本社工場建設
1989年 社名をメンテックに変更
2003年 創業者の小松健太郎氏の後を継ぎ、妻の節子氏が社長に就任
2008年 本社を現在の東広島市に移転
2011年 社名を現在の「メンテックワールド」に変更
2013年 メキシコに現地法人設立
2016年 マレーシアに現地法人設立

プレスネット2019年2月7日号より掲載

 

\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/

 

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2019年2月7日

近大工学部 大学生が市の公共事業に参加

東広島消防署高屋分署の新築 長期実践型インターンシップで

 東広島市と近畿大学工学部が共同で実施する長期実践型インターンシップがこのほど始動した。建築学科2年生22人が、大学近くに2021年開署予定の東広島消防署高屋分署の新築事業に参加し、設計から工事完了までの一連の実務に携わる。公共施設の新築事業にインターンの学生が参加するのは初めての試み。市では「若い学生の知恵と知識を生かし、地域に愛される建物になれば」と期待している。

 学生は、設計者らと設計に関する意見交換や建築模型の制作などを行い、建物の名称看板や室名表示などのデザイン設計に取り組む。また、工事現場に立ち会い、工事関係者らとの会議に出席し、実践的な職場体験を通して知識や技術を習得していく。

 1月24日には市役所で開始式が開かれ、同大の旗手稔工学部長とプロジェクトに参加する学生が出席した。高垣広徳市長は「さまざまなステージで学生のアイデアをもらい、皆さんの記憶に残るような建物に」と激励。

 学生代表の小林広樹さん(23)は「参加している学生みんなで一丸となり、さまざまな技術やノウハウを吸収していきたい」と意気込んだ。

(茨木)

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2019年2月7日

ラジオ講座「学びの時間」 2月8日~3月1日

〈テーマ〉 〝学園都市〟東広島市 まちづくりのルーツ

 広島大学OBの教職員らでつくる「広大マスターズ」の会員を講師に迎えた週1回のラジオ講座を放送します。テーマは生活、地域社会などで、全4回。2月8日~3月1日の内容を少しだけ紹介します。

今回の講師 塚本俊明さん

つかもと・としあき 都市計画が専門。広島大学工学部建築学科卒業後、賀茂学園都市計画への参加を契機に都市計画の仕事に30年間携わる。その後、広島大学産学・地域連携センター教授を経て現在は広島工業大学工学部特任教授、広島大学名誉教授。東広島市高屋町在住。

 東広島市が誕生して今年で45年。広島大学の統合移転を契機に急速な発展を遂げ、県内第4位の人口を擁する都市に成長しました。その基礎となったのが「賀茂学園都市建設計画」。大学を核とする新たな計画の内容やその後の都市づくりについて知ることで、東広島市の「今」が見えてきます。身近な「まち」を考えるきっかけになれば幸いです。

広島大学統合移転と賀茂学園都市建設計画

 広島大学が西条町に統合移転を決定したのが1973年。その年には、建設省(当時)・広島県によって「賀茂学園都市建設計画」の策定が始められました。その背景には、国の進める大学を核とした「学園都市」建設構想、広島県が進める広島広域都市圏の発展計画などさまざまな動きがありました。さまざまな力が結集され、当時最先端の「大学の移転と一体となった都市づくり」の計画がつくられたのです。

広島大学の移転と東広島の都市づくり

 広島大学の用地買収、造成工事を皮切りに、東広島市では大規模な事業が次々と行われ、まちの様子が急激に変化していきました。新幹線東広島駅、国道2号バイパス、東広島ニュータウン、西条中央地区の土地区画整理事業などの事業はこの時代に整備されました。ただ、急速な都市化に伴う問題も生じることになりました。

テクノポリスと工業都市への発展

 東広島市が工業都市というと違和感を持たれるかもしれません。しかし、東広島市の工業出荷額は広島県内第4位で、第3位の呉市とほぼ肩を並べるほど。これは、1980年代に広島県が進めたテクノポリス計画の中心核として研究機関や先端産業などの集積が進んだため。東広島市の人口増加が続き活力が維持されているのは、この時代のさまざまな施策の結果だと言えます。

新たなステップのまちづくり

 2005年、平成の広域合併によって東広島市は中山間地域から瀬戸内海に至る市域となり、人口19万人を数える都市になりました。しかし、東広島市誕生以来目指してきた「学園都市」「国際学術研究都市」は実現しているでしょうか。

 毎年全国・全世界で活躍する3000人を超える大学生や多くの留学生・JICA研修生、先端企業や研究所の研究者にとって、東広島市は誇ることのできる都市になっているでしょうか。

 そのためには、私たち市民の力が試されています。


FM東広島 放送スケジュール

 FM東広島(89.7MHz)で塚本先生の講座を放送します。それぞれ、日曜日17時~、再放送をします。

第1回 2月8日(金)12時~

 広島大学統合移転と賀茂学園都市建設計画

●大学の受け皿として、町から市へ
●大学と共に歩むまちづくり計画

第2回 2月15日(金)12時~

 広島大学の移転と東広島の都市づくり

写真=JR西条駅と広島大を結ぶ幹線道路ブールバール。中央図書館近くから撮影。写真奥をまっすぐ行くと広島大

●まちの様子が急変
●大学とまちをつなぐ道路・ブールバールの誕生

第3回 2月22日(金)12時~

 テクノポリスと工業都市への発展

●研究機関や先端産業の集積が進む
●市の人口増に関係

第4回 3月1日(金)12時~

 新たなステップのまちづくり

●目指してきた「学園都市」は実現しているか
●市民にできること

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