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【広島大学の若手研究者】大量のデータを基に英語学習者の傾向分析

2019年1月31日

【広島大学の若手研究者】大量のデータを基に英語学習者の傾向分析

プレスネットでは、広島大学の若手研究者に着目しその研究内容についてインタビューしています!🎤

今回お話を聞いたのは
広島大外国語教育研究センター助教
高橋 有加 さん

高橋さん

関係詞に着目したコーパス分析による習熟度別特徴付けがテーマ

専門はコーパス言語学

 コーパスとは、実際に使用された大量の言語資料をコンピューター上にデータベース化したもの。そのコーパスを利用して、言語の傾向や仕組みなどを分析するのがコーパス言語学です。
 コーパスには、さまざまな種類があり、私が今研究で使っているのは日本人英語学習者の書き言葉コーパスや話し言葉コーパスです。

関係詞に着目

 近年、日本の英語教育に影響を与えている国際的な外国語習熟度の基準にヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)があります。CEFRには6つのレベルがあり、日本人に特化したコーパスを使い、それぞれの習熟度の学習者にどのような言語使用の特徴があるのか明らかにしたいと思っています。

コーパス検索
コーパスの検索結果をパソコン画面で確認する高橋さん

 そのレベル分けの際に有効な基準になると判断したのがwhichthatなどの関係詞です。
 説明を加えたり、限定したりする関係詞は、日本人が習得するのに時間がかかる文法項目の一つとされており、関係詞が英語力を見る目安になると考えました。

研究から見えたこと

 関係詞の使用頻度は、CEFRレベルが上がるにつれて多くなっていることが分かりました。また、関係詞の知識があっても間違いを恐れたり、使用が不必要であると判断したりした場合には使用されない関係詞が多くあることも分析できました。
 エラーに着目すると、習熟度レベルが中級程度になるにつれて、関係詞のエラーの頻度も高くなることが分かりました。
 ただ、エラーが多いことは関係詞を使っている証拠でもあり、ある程度のレベルに到達している目安として見なければならないことを示唆しています。

原点は「ハリー・ポッター」

 小学生のときに、「ハリー・ポッター」の映画を見て、登場人物の流ちょうな英語に感動。
 「いつかあんな英語で世界中の人と自由に話してみたい」と思ったのが、英語を勉強するモチベーションになりました。私の経験だと、英語を使って何かを知りたい、という具体的なイメージをつくることが、英語が好きになる近道かもしれませんね。

 

 関係詞以外の文法項目も分析してみたいと思っています。

授業
学生に英語を教える高橋さん(英語の授業風景の一コマ

 こうした研究を通じて分かったことを教材開発やシラバス(授業計画)の構築に役立てたり、具体的な学習到達目標のための目安として応用したりすることで、効率的な英語学習につながれば、と思っています。

PROFILE 宮城県出身。2008年に仙台白百合学園高卒業後、豪州の大学で3年間、言語学を学ぶ。
その後東京外国語大に編入。
16年、東京外国語大大学院総合国際学研究科博士前期課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、18年4月から現職。

※プレスネット2019年1月31日号より掲載

過去の「広島大学の若手研究者」はコチラ

 

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2019年1月31日

聴覚障害ある中国人学生 広島大に入学し、大学院目指す

▲水墨画について身振り手振りで伝え合う大学院生とリュウさん(中央)

 2017年10月に広島大学で行った短期プログラム「日本語・日本文化特別研修」に参加した中国の長春大学特殊教育学院のリュウ・キヨウさん(24)とチョウ・ムギさん(25)が、昨年10月に広島大に入学した。

 聴覚障害があるリュウさんとチョウさんは、障害のある学生対象に初めて行われた同プログラムに参加。昨年6月に長春大学特殊教育学院を卒業後、「ぜひ、広島大に留学したい」とリュウさんは教育学研究科、チョウさんは国際協力研究科の外国人研究生としてそれぞれ入学。

 リュウさんは1月23日、教育学研究科の3人の大学院生と一緒に、水墨画のワークショップを受講した。池田吏志准教授は、ポインターでスクリーンの文字を示したり、ホワイトボードに文字を書いたりしながら説明。リュウさんは大学院生たちと一緒に順番に加筆しながら、イメージを膨らませ、1枚の水墨画を描いていた。

 リュウさんとチョウさんは「美術教育を学びたい。広島大で教え方や専門知識を深めたい」と目を輝かせる。チョウさんは「日本のアニメが好き。勉強したい」、リュウさんは「日本の手話を身に付けて、交流を広げたい」とやる気に満ちていた。2人は、広島大の大学院入学を目指している。

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2019年1月24日

中古義肢のパーツ再生しルワンダに

広島国際大学で学生報告会

▲義肢パーツを選定するルダシングワさん(右から2人目)と学生ら

 広島国際大学東広島キャンパスでこのほど、リハビリテーション支援学科義肢装具学専攻学生による「ルワンダでの中古義肢パーツ活用状況報告会」が開かれた。同学科では、義肢装具学を学ぶ学生が主体となり、2015年に「義肢パーツ再生プロジェクト」を設立。使用されなくなった中古義肢を譲り受けた後、メンテナンスを施し、必要とする国の人々に届けている。

 報告会ではアフリカのルワンダからNGO団体「ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト」代表のルダシングワ夫妻を招き、昨年2月に寄付した義肢の活用状況が報告された。

 同団体は内戦後のルワンダで、義肢を必要とする人々に無償で提供する活動をしている。

 報告会終了後には、夫妻とプロジェクトメンバーで新たにメンテナンスを施した中古義肢パーツを選定。夫妻が2月末に帰国する際に、ルワンダへ持ち帰る。

 (山名)

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2019年1月24日

市長と語ろう! 気軽におしゃべり

【テーマ】 未来の東広島

石丸さん「学生がさらに集まり、地域とつながれるまちに」

高垣市長「AIが進化した社会をイメージし、今ある課題に対応」

高垣広徳市長

 東広島市の高垣広徳市長と市民が気軽にトーク。今回は、今年、成人式を迎えた大学生・石丸千襟さん(黒瀬町)と「未来の東広島」について、FM東広島の番組でおしゃべり。その一部を紙面で紹介。

 ―この20年、大きく時代は変わってきました。これから、さらにどう変わると思いますか。

高垣 人工知能(AI)や、モノをインターネットでつなぐ「IoT」が急速に進化しています。自動運転で連結して走る自動車や、体内に埋め込んだICチップでの電子決済などが広がる時代も、遠からず来るといわれています。ロボットも進化し、私たちの分身として、介護や通訳などをさらにサポートするようになるでしょう。その時に、どんな施策がいいかをイメージしながら、今の課題に対応していく、このように考えています。

 ―石丸さんは現在、広島大学でどんな勉強を。

高垣市長(左)と石丸さん

石丸 人間が作り出した芸術や、人間の倫理観などを複合的に研究しています。

高垣 大きく社会が変わり、AIが人間を超える日が来るといわれる中でも、芸術、倫理、哲学、どう生きるかなどが最後の大きなテーマ。そこを押さえていないと将来を見ながらどうやって生 きていくか、答えが出ない。仕事がテクノロジーに取って代わられることがあるが、新しい仕事も生まれる。その時は創造性、芸術性、倫理観、トータルでいうと『人間力』が必要となってくる。時代は変わってきたが、倫理、哲学は生き続けています。

 ―石丸さんは今後、どんな東広島になったらいいと思いますか。

石丸 学びたいという学生をもっと取り入れるためにも、交通の利便性が向上し、地域での交流が活性化したらいいと思います。人と人とのつながりはかけがえのないもの。いろんな人とつながれるようになった時代だからこそ、つながりを大事にしていきたい。

高垣 市民の1割が学生。市の行事や課題にも関心を持ってもらい、若いアイデアを課題の解決に生かしてもらうと、地域との関係性が深くなる。若い人が社会と関わることで、ネットワークが広がります。

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2019年1月19日

ロボホン使い理科の授業 

西条小で実証実験

ロボホン授業
▲ロボホンを使い授業に取り組む児童

 東広島市と広島大学などはこのほど、市立西条小の6年生の授業で、シャープ広島事業所が製作したモバイル型ロボット(以下ロボホン)を活用し、プログラミング教育の実証実験を行った。取り組んだのは約40人で、理科の授業でロボホンを活用した。子どもたちは、タブレット端末のソフトを使い、炭酸水や塩酸、食塩水など5種類の水溶液の性質について、質問を組み合わせながらロボホンに覚え込ませた。

 この後、子どもたちは、実際にリトマス試験紙を使って水溶液の特徴を調べ、組み立てたプログラムが正しく動作しているかを、ロボホンとのやり取りで確認。ロボホンが何の水溶液かを当てると、子どもたちから驚きの声が上がっていた。神重聡佑君は「楽しかった。ロボホンを使ったおかげで、水溶液の性質がよく分かった」と目を細めていた。

 教育現場でのロボットの活用は、同市が今年度から広島大と取り組む9つの共同研究の一つ。2020年度からの新学習指導要領にプログラミング教育が盛り込まれるのを前に、ロボットを使ったプログラミング的思考を育成する教育モデルを開発するのが狙い。研究メンバーの広島大大学院工学研究科の林雄介准教授は「将来、開発した教育モデルが全国の自治体に広がっていけるよう、さらに研究を深めていきたい」と話していた。

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2019年1月4日

市長と語ろう! 気軽におしゃべり

【テーマ】 学生と地域の関わり

宮迫さん 「地域の人と関わり「また帰ってきたい」と思うまちに」

高垣市長 「若いパワー、新しい発想は地域で生かされる」

高垣広徳市長

 東広島市の高垣広徳市長と市民が気軽にトーク。今回は西条在住の大学生・宮迫大樹さんと「学生と地域との関わり」について、FM東広島の番組でおしゃべり。その一部を紙面で紹介。

 ―宮迫さんは広島大学の学生団体mahoLabo.(まほらぼ)のメンバーです。

宮迫 学生とまちをつなぐことを目的に、ウェブメディアの運営とイベントの企画をしています。店の人やさまざまな活動している人の思いや取り組みを取材し発信。東広島には特徴的な人がたくさんいて、学生の活動を応援してくれる人も多いと感じています。

 ―東広島での暮らしは。

宮迫 5年生活していますが、まほらぼの活動を始めたこの1年は、特に地域とのつながりを感じ、東広島が「帰ってきたいまち」だと思うようになりました。

高垣市長(左)と宮迫さん

―「帰ってきたい」と思ってくれるのはうれしいですね。

高垣 はい。東広島に就職、定住しない学生が多い中、どうしたら学生と関わることができるかは課題。学生は1万7000人で、市の人口の約1割を占めます。地域のさまざまな社会問題を解決する上で、学生の若いエネルギー、新しい発想が生かされるのではないかと思っています。宮迫さんの取り組みは素晴らしく、「帰ってきたい」と思えるまちづくりは、市政が目指していることと一致します。

 ―学生は、どうやったらまちと関わりやすいですか。

宮迫 私たちが取材している人は、学生を歓迎してくれている人で、そこには東広島の魅力があります。そこへ実際に行って人とコミュニケーションを取ってほしい。その土地の人の顔が見えるようになると、「私は東広島の人間である」という自覚が芽生えてきて、まちのイベントにも積極的に関わっていけるようになるのでは、と思っています。

高垣 ターゲットは人なんですね。「あの人に会いたい」と思ったときに帰ってきたくなる。若者が得意なウェブサイトを通して、地域のさまざまな年代の人と関わるきっかけになる。ジェネレーションギャップを埋めて、新しい人間関係を作ってくれる取り組みだと思います。期待しています。

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2018年12月20日

広島大学 輝く学生 

ナゾサークル・おにラビ代表 南 佳孝さん

MINAMI YOSHITAKA
 兵庫県出身。理学部1年生。小学生の頃からクロスワードなどを解くのが好きで、「おにラビ」の存在が決め手になり広島大に進学した。

体験型謎解きイベント制作サークル

ツイッター投稿と大学祭の公演が柱
誰もが驚く謎を作りたい

■発足のきっかけ

 2015年5月に発足しました。初代代表を務めた小頭裕輝さんが、大阪で行われた、謎解き体験型イベントの「リアル脱出ゲーム」に参加して、その面白さに感動。自分たちでも作って公演し、多くの人に楽しさを伝えたいと思ったのがきっかけになりました。

■活動

 現在のメンバーは学部生を中心に50人。遊び隊と呼んでいますが、うち30人は謎を考える制作勢です。制作勢はツイッターに週に1回程度、謎を投稿することと、大学祭での公演が活動の柱です。特に大学祭はサークル活動の集大成。SCRAPという会社が商標登録している「リアル脱出ゲーム」のように大掛かりなものはできませんが、「リアル謎解きゲーム」と銘打っ た、おにラビ流の公演に仕立てています。 制作勢を除く遊び隊は県内や近郊で開催される他団体の謎解きイベントに参加することが活動です。

■謎を作る

 例えば、干支(えと)をキーワードにしたとき、子(ね)から亥(い)まで12の番号を振ります。12と1の番号を組み合わせると「いね」という言葉が連想できるように、何かと何かを組み合わせながら謎を作っていきます。アイデアは、僕の場合だと、ぼうっとしているときに、フッと降りてくるケースが多いですね。不思議なことですが、いざ謎を考えようと思ったときには、なかなかアイデアがでてきません。

▲会合で謎のアイデアを出し合うメンバー(上)と大学祭での「リアル謎解きゲーム」のセット(下)

■面白さ

 謎を解く側の醍醐味(だいごみ) は、謎が解けた瞬間の「あっ!」という、何とも言えない快感だと思います。

 作り手は、解く側にその快感を与えたいというのが本音です。謎を考える楽しみは、数学の証明問題を解くように、組み合わせ次第で、想像もつかないような新しい謎が発見できることです。

■過去の作品

 正確には把握していませんが、ツイッターで出した謎は700近くに上ります。有名なゲームメーカーの依頼で制作した作品もあり、サークルの活動費に充てたりしています。

■これから

 謎解きは、二次元のゲームの世界に、SCRAPが三次元の「リアル脱出ゲーム」を考案し、大きなブームになりました。

 現在はゲームブックになったり、ツイッターで上がったり、とさまざまなツールで謎解きが楽しめるようになりました。おにラビ発信の新たな方向性を考えたいし、誰もが驚くような謎を作りたいと思っています。

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2018年12月13日

小学生が対局を楽しむ

酒蔵通りで小学生将棋大会 大学生が企画

 第1回東広島市西条酒蔵通り杯小学生将棋大会(同大会実行委員会主催)がこのほど、賀茂鶴一号蔵とくぐり門で行われ、市内外から参加した約60人の小学生が、熱い対局を繰り広げた=写真。

 午前中に行われた予選リーグを勝ち上がった小学生が、午後からの決勝トーナメントに進んだ。広島市から参加した小学5年生の男子が優勝した。他にも決勝戦のリアルタイム対局解説や自由対局や詰め将棋クイズなども行われ、将棋を1日楽しめるイベントとなった。

 同大会は大学生と、地域が一緒になって取り組む「ひがしひろしま学生×地域塾」の塾生が企画したもの。当日は広島大学将棋部の有志が中心となり運営した。

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2018年12月13日

【東広島の企業紹介】「東広島市の成長に寄与したい」マイクロンメモリジャパン広島工場

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
最先端の半導体量産を行っている
「マイクロンメモリジャパン広島工場」

マイクロンメモリジャパン広島工場とは?

マイクロン外観

米国半導体大手のマイクロン・テクノロジー(以下マイクロン)を親会社に持つマイクロンメモリジャパン合同会社の広島工場/広島開発センター(以下広島工場)は東広島市八本松町吉川の吉川工業団地内にあります。

広島工場は、半導体メモリであるDRAM製品を開発・生産する、マイクロンの最大の製造拠点の一つだ。ラヒル・ハッサン工場長に話を聞いた。

マイクロンが作っているDRAMって?

いつでも書き込み・読み出しが可能な半導体メモリ。
電子機器を動かす上で必要となる、文字や画像といった情報をためておく役割を担う。
DRAMは大容量を実現できるため、パソコン、携帯電話、デジタルカメラ、ゲームなどあらゆる電子機器に使われている。

マイクロン2
マイクロンが製造しているDREAM

―前身のエルピーダメモリを買収して丸5年が経過しました。

買収後、現有世代DRAMの製品は、台湾にある工場で生産する体制を整えた。
広島工場では、次世代DRAMと、次々世代DRAMの開発、量産を進めていく。
次世代は今年から、次々世代は来年からそれぞれ量産規模の拡大に踏み切る。

―最先端の半導体投資に踏み切る理由は。

スマートフォン(スマホ)やタブレット、自動運転車などに不可欠な半導体の需要が活発なのと、顧客の求める製品が複雑・高度化していることだ。それに対応するためには、工場の拡張と最新鋭の半導体製造 装置の導入は不可欠となる。

広島工場には、これまでも大規模な投資を実行、半導体生産に使うクリーンルームなどを増強した。

マイクロン1
工場内のクリーンルームでDREAMを製造
次から次へと次世代のチップを求める顧客の需要を視野に入れると、今後も大型投資は継続するだろう。

―広島大とはパートナーシップ関係にあります。

マイクロンが設立した財団を通じて、強固な関係を築いている。
マイクロンの技術者や研究者がメンター(指導者)として広島大の大学生や大学院生たちをサポートできる枠組みがあるほか、広島大の女性研究者への支援や高校生を米国に派遣したりしている。

マイクロン3
広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所
これらの取り組みを支援するため、財団から計15万ドルを寄付している。

―東広島市では産学金官連携に力を注いでいます。

マイクロンは、各国に工場を有するが、どの工場も、雇用を創出したり、環境に貢献したり、と地域で重要な役割を果たしている。
広島工場とて例外ではない。東広島市と活発なパートナーでありたいし、市の成長に寄与したいと思っている。

広島工場は、マイクロンの最先端の製造拠点の一つ。世界で使用されるDRAM製品の生産には、イノベーション(技術革新)は不可欠となる。
さきほどの広島大との連携もそうだが、産学金官の連携で、東広島市から世界に誇れるDRAMの新技術が創出できることを期待している。

 

「リクルート・人材育成戦略」

ラヒル・ハッサン工場長に話を聞きました。

社長マイクロメモリ

―広島工場が求める人材は。

マイクロンは、人、イノベーション、粘り強さ、コラボレーション、顧客第一を会社の価値として掲げている。会社の価値に見合う人に入社してほしい。
平たく言えば、人を大切に、技術革新に挑戦し、粘り強く問題解決に当たり、チーム内の協力を惜しまず、顧客を大事にする人だ。5つの価値は社風とも一致する。

―東広島市には広島大など高等教育機関が点在します。地元学生の採用計画は。

地元の学生に限らず、日本の優秀な学生には入ってほしい、と願っている。特にエンジニアとしての才能を持った学生を求めている。
2019年度は次々世代DRAMの研究開発が本格化するため、1年を通じて 技術者を雇用したい。経験豊富な中途者の採用も積極的に行う計画だ。

―多様性を尊重する会社です。

人材は最も重要な資産だ。管理職は人材育成に焦点を当てたピープルプログラムを作り、多様性を尊重し合う環境作りなどに取り組んでいる。
また、マイクロングループで働く世界13拠点の女性社員1700人が集まるネットワークも作り、女性社員のキャリア支援も積極的に行っている。多様性を換言すれば、男女参画、ジェンダーの平等でもある。

 

―多様性にこだわるのは。

ある課題・問題が生じても、多くの社員の意見をもとに、さまざまな角度からアプローチできるからだ。課題を解決する引き出しが多くなれば、それだけ強い会社になると思っている。

 

―社員に訓示していることは。

半導体市場は競争が激しい。競争に勝つためには技術革新が生命線となる。技術革新の過程では、難しい問題にも直面するが、それを解決しないと未来はない。
社員にはそれぞれの能力を最大限に発揮して、チャレンジしてほしいと伝えている。努力をすることで不可能を可能にしてほしい、と願っている。

プレスネット2018年12月13日号より掲載

 

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2018年11月22日

広島大とアヲハタ 研究開発で協定

▲協定書に署名した高田理事と野沢社長

 ジャム製造のアヲハタ(本社・竹原市忠海町)と広島大学はこのほど、研究開発や人材育成などで包括的に協力する協定を締結した。広島市南区の広島大霞キャンパスで調印式があり、アヲハタの野沢栄一社長と、広島大の高田隆理事・副学長が協定書に署名した。

 アヲハタと広島大は、10年以上前からかんきつ類の機能性などについて共同研究を行い、マーマレードの商品化を実現するなど、産学連携の実績を積み重ねてきた。

 今回の協定の締結で、フルーツを中心とした食品産業分野の技術開発を進めていく他、ダイバーシティーや国際化の分野などでも協力していく。

 高田理事は「お互いの国際的なネットワークを活用すると共に、総合大学の特徴である文理融合の研究テーマを模索、これまでにない連携成果が生まれるものと期待している」と話していた。

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