2020年1月9日
【東広島の企業】地域に軸足据えた和菓子メーカー「株式会社さくらや」
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
地域に軸足据えた老舗の和菓子メーカー
「株式会社さくらや」
酒都・西条の蔵元の酒かすなどを使った「樽最中」が代名詞の和菓子メーカーだ。2020年は創業108年目。東広島市内に6店舗を構え、市民から親しまれる地域に軸足を据えた店づくりを目指す。
《満開の桜の下に人々が笑顔で集うように、人々が集い笑顔あふれる店に》。社名であり、店名でもある「さくらや」の由来だ。
1992年から会社を束ねる4代目の馬原直史社長は「創業者・中西庸(故人)の思いは、今も脈々と息づいている。その思いがブレることはない」と話す。
大きなターニングポイントになったのは、樽最中の発売。約70年前、「酒どころにふさわしい土産物を」と開発した。大吟醸酒や酒かすを白あんに練り込んで炊き込み、最中の皮には蔵元8社の銘柄が入る。
酒の風味と甘さが口に広がる独特の味わいは、人気商品となり、会社の地歩を固めていった。現在も変わらぬ味わいで、さくらやの看板商品という。
平成の時代の90年代に入ると、東広島市内にショッピングセンター(SS)が開店するたびに、テナントとして入店、多店舗展開を推し進めた。「大型店の集客力は大きなアドバンテージ。発展する東広島市の街の変化についていかないと」(馬原社長)との思いからだった。
さらに2010年代には、広島市内の2つの百貨店に出店したが、商品配送の効率の悪さなどから撤退。「東広島市に根差したさくらやを」と創業時の思いを再確認するきっかけになった、という。
近年、市内のスーパーやコンビニには、大手メーカーの菓子売り場などが目につくようになり、「常に危機感を持っている」と馬原社長。「大手に対抗するためには、手作り感や、地域密着の小さな需要に対応した商品の開発など、大手ができないことをやっていきたい」と力を込める。
来店者の多くは年配者のため、洋菓子が好きな若い世代を取り込んでいくことも課題だ。打開策として、2018年秋に八本松店の移転オープンに合わせ、洋風和菓子ブランド「sakura」を立ち上げた。マドレーヌやパイドーナツ、フィナンシェなどを商品化。従来の和菓子を「蔵」ブランドと位置づけ、差別化を図った。
もう一つ、取り組んだのが、インターネット通販の楽天市場への出店や、SNSのインスタグラムの活用だ。楽天市場への出店は19年9月から、インスタグラムへの商品写真の投稿は1年前から、それぞれ始めた。
馬原社長は「40歳代以下の若い世代にも、より和菓子に振り向いてもらうきっかけを作りたかった。特にインターネットの活用は時代の流れ。今後、インターネット販売への比重は高めていきたい」と語る。
馬原社長は「売り上げを伸ばしていくことは大切だが、それよりも今後150年、200年と長く続く店でありたい。会社が長く続くことが売り上げの伸びにもつながってくる」と言い切る。
そのためには、「お客さんから『さくらやに行ったら活気があって、楽しいよね』と常に言ってもらえるような人々に愛される店づくりを心掛けていきたい」と馬原社長。社員はもちろんパート、アルバイトを含めたスタッフ全員の一致した思いだ。
さくらや店舗一覧
西条駅前本店/東広島市西条本町1127
ゆめタウン東広島店/東広島市西条土与丸157
ゆめタウン学園店/東広島市西条下見6232
フジグラン東広島店/東広島市西条町御薗宇72067
八本松店/東広島市八本松東2108
本部・円城寺店/東広島市西条町御薗宇6754
プレスネット2020年1月9日号より掲載
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
2019年11月7日
【東広島の企業】カーライフを総合的にサポート「湖畔株式会社」
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
新車・中古車の販売から車検・修理まで、顧客のカーライフを総合的にサポート!
「湖畔株式会社」
2019年に創業50年を迎えた湖畔株式会社。安芸津町や西条町などで6店舗を構え、新車・中古車の販売から車検・修理まで、顧客のカーライフを総合的にサポートする。「安心・確実・丁寧」をモットーに地域とともに成長する企業を夢見る。
2019年9月、業界では画期的な取り組みとなるカーオークション専門店・車楽を開店した。オークション専門店は県内で初めて、という。
顧客が自動車を手放す場合は、ディーラーや販売店に買い取りや下取りに出すのが一般的。それらは、業者間のオークションにかけられ、顧客には、オークション相場の最低価格から店の利益を引いた金額が買い取り・下取り価格として提示される。例えば、下取り価格で100万円の自動車の場合、オークション相場は110~120万円になる、という。
車楽では、オークションにダイレクトに出品、オークションを代行することで落札価格を顧客に開示。一定の代行手数料を引いた額が顧客の受け取り価格になるようにした。
つまり、下取り価格100万円の自動車の場合、オークション代行だと、相場から手数料を引いた125万円(税込)が顧客の受け取り金額になる。
3代目の横田昌典社長は「お客さんに利益を還元したかったのが本音。まだ緒に就いたばかりだが、選択肢の一つとして認知されるよう努めたい」と話す。
安芸津町のガソリンスタンドが会社の出発点。家内制工場だったが、2000年に車検・修理を担う自動車整備部門を設け、株式会社への変更と合わせ従業員の雇用も始めた。
横田昌典社長
車検は、「安価で安心も担保したい」(横田社長)と、基本料を安価にした分、その差額でさまざまな箇所が整備できるよう工夫。他社と同じ車検料で他社よりも多くの整備ができるサービスが、顧客の心をつかんでいった。
2007年には、自動車販売業にも参入。自動車の最初から最後までの面倒を見る、という体制を整えた。その後、レンタカー事業に乗り出し、15年には、人口が増加する西条地区に「車楽工房・西条店」をオープン。そして2019年9月、カーオークション専門店を併設した西条店を、交通量の多い国道375号線沿いに移転オープンした。
横田社長は「好立地を背景に若い世代にアピールする新商品を打ち出していきたい」と力を込める。
2019年11月現在の従業員は30人。西条に店舗を構えてから約2倍に膨らんだ。このため、「社員が増えたことで、人間関係がぎくしゃくしないように」(横田社長)と、全従業員が毎朝の日課にしているのが、良い会社にするために、それぞれが出し合ったアイデアを唱和することだ。「会社は人が全て。全社員で約束事を共有するようにしている」と、従業員が働きやすい環境づくりに余念がない。
人口が微増する東広島市だが、安閑としているつもりはない。横田社長は「業界の先行きには、不透明感が漂う」としながら、「会社を発展させるためには、他社が取り組んでいない商品を作っていくことと、地元に根差し、地域の人に愛される店舗づくりを心掛けることに尽きる」と強調する。
19年9月期の売上高は7億5000万円。来期は初めての10億円突破を見込む。
車検・修理などを担う車楽工房安芸津店。車検業務は会社が飛躍する土台となった
給油や洗車などを提供する安芸津にあるガソリンスタンド・セルフ湖畔。ガソリンスタンドは会社の出発点となった業務だ
2019年9月1日にオープンした車楽工房西条店は最新の整備工場を備え、開放感のある店内にはキッズルームも併設。カーオークション専門店・車楽が提供するオークション代行は、自動車を手放す際に顧客の受け取り金額が高くなる仕組みで業界では画期的な取り組みだ
創業50年 会社を支える言葉の力
経営理念
企業を取り巻くすべての人々に幸せを届ける
社 訓
喜びの種をまこう お店はお客様の家のように 幸せという収穫が得られるまで
従業員の行動指針
素直であれ 謙虚であれ そして前向きであれ
プレスネット2019年11月7日号より掲載
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
2019年10月10日
【東広島の企業】転倒対策の日用品開発に力「㈱コーポレーションパールスター」
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
転倒対策の日用品開発に力を入れている
「㈱コーポレーションパールスター」
2019年で創業104年目。超高齢社会の到来を視野に、転倒予防に目を向けた、装具&器具機能を備えた日用品の開発に力を入れる。
介護保険を使わない介護社会の実現へ―。
市が提唱するその思いを、安芸津町から商品にして発信する。
商品を製造する工場の現場。商品を使った顧客から感謝の手紙が届くことが従業員の支えになっている
会社は1915年に創業。旧陸海軍の指定工場として軍足を製造した。戦後は一般靴下の製造を主に事業を営んでいたが、輸入品の興隆で売り上げが減少。そんな折、素材の良いテイジンテビロン系の糸に出合い、健康靴下を開発するきっかけをつかんだ。1992年、製造品のすべてを健康に特化した商品にすることに舵を切った。
2004年には、糖尿病患者のための「あぜ編み靴下」を開発した。凹凸状態に編むあぜ編みが、靴下に空気をため、温かさを持続。発汗作用で靴下が濡れ、足が冷えやすくなる糖尿病患者の悩みを解消した。新宅光男社長は「あぜ編み技術は、その後の会社の商品開発の基礎になった」と振り返る。
あぜ編みで培った技術力は、大学との共同研究として実を結んだ。06年には会社の看板商品となる「転倒予防靴下」を広島大の浦辺幸夫教授と共同開発した。室内での数ミリの段差が、つま先が上がりにくくなっている高齢者の室内転倒事故を招いていることに着目。足を上げるときにつま先が自然に上がる靴下を開発した。08年には、同じく転倒の原因となる外反母趾に対応する商品を開発した。
大学との共同研究は医療機器への参入を促すきっかけにもなった。「商品の効果を裏付けし、販路の拡大につながる」と14年に東広島市内の会社では初めてとなる医療機器製造販売業の許可を、6年がかりで得た。
会社に危機が訪れたのは15年。テイジンテビロンが生産中止となり、その糸を使った商品の受注が大幅に減ったからだ。年間の売上高はピーク時だった11年の3億2000万円から、16年には2億円を割るまでに落ち込んだ。
危機を救ったのは、超極細繊維のテイジンナノフロントとの出合いだった。高い吸水性と吸着性に優れた糸が新商品開発のヒントになった。病院での患者の転倒事故は、つまずきよりも、ベッドなどからの滑落に起因することが多いことを知り、18年、腰などに据えることで姿勢を良くして滑落を防ぐ「楽位置楽座」を開発した。蒸れがなく、皮膚への刺激が少ないことから、床ずれも防止した。
ナノフロントとの出合いで業績は徐々に回復、19年7月期の売上高は2億7800万円になった。新宅社長は「これまで転倒対策は靴下だけからの提案だったが、姿勢からも提案できるようになった。転倒対策分野の日用品メーカーのスペシャリストとして下地はできつつある」と力を込める。
新宅社長や従業員の心の支えになっているのは、商品を使った顧客から感謝の手紙が届くことだ。会社の大きな武器でもある、という。このため、商品を製造する工場の現場では、手を抜く仕事は厳禁だ。「商品の品質を落とすことは、お客さんへの裏切り行為になる」からだ。
大きな目標に掲げているのが、M&Aの対象となるような会社にしていくこと。「そうなれば継続的に事業を続けられる。転倒対策に特化した商品では他社の追随を許さない会社に育てたい」と新宅社長。技術力で社運を懸ける挑戦は、まだまだ続く。
広島大大学院保健学研究科の浦辺幸夫教授と共同開発。
室内の絨毯の端や電気のコードなど、わずか0.5ミリ~3cmの段差が、加齢でつま先が上がりにくくなっている高齢者のつまずいての室内転倒事故を招いていることに着目。浦辺教授から足の構造を徹底的に学び、開発した。足を上げたときに足先が自然にその高さまで上がり、つまずきを回避する。
2007年、福祉機器コンテスト優秀賞受賞(日本リハビリテーション工学会主催)。東広島逸品認定第1号。
超極細繊維を使用した、蒸れがなく、ずれのリスクがないすべり止め編地。病院内の患者の転倒事故ベッド、イス、車イスからの滑落事故対策に有効。
広島大大学院保健学研究科の浦辺幸夫教授と共同開発。外反母趾は拇指(足の親指)の付け根の関節が第二趾の方に「くの字」に曲がった足の変形をいう。バランス機能の低下や歩行障害の原因となり転倒しやすくなる。その外反母趾に対応する商品で違和感のない継続着用を可能にした。
ふくらはぎを中心とした足に着用。髙い保温力とソフトなフィット力で血行を促進、むくみ防止を可能にした。2015年の熊本地震では、エコノミー症候群対策で2500セットを、東広島市社協を通じて寄贈した。
北里大心臓内科第2予防センター長の東條美奈子医師からは、心不全患者17人に継続着用したところ、むくみ対策の有効性が得られたことが検証された。
東広島市産学官連携補助金事業で県立広島大保健学部の井上誠准教授と共同開発。
第二の心臓と呼ばれているふくらはぎの動きが、足先が上がる機能を持たせることで血行が良くなり活動的になることに着目。ソフトな締め付けでむくみ防止を実現した。足先が上がることで転倒対策にも有効。
プレスネット2019年10月10日号より掲載
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
2019年8月8日
【東広島の企業】県内15店舗展開「西條商事株式会社」
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
食品スーパーのショージを県内に15店舗展開する
「西條商事株式会社」
トマトのマークが目印の食品スーパーマーケットを県内で店舗展開。店舗はショージの愛称で市民に親しまれている。
「地域密着」「良質安価」をモットーにした、新鮮な生鮮食料品が買い物客の人気を集める。
スーパーは東広島市や広島市、三原市などで15店舗を展開。うち東広島には10店舗を構える。「本物のおいしさ」「安心・安全」「地産地消」「健康」の4つをコンセプトにした商品をそろえているのが大きな特長だ。
店内には、産直野菜コーナーを設け、東広島と近郊の農家が地場野菜を直接納品している他、農事組合法人などと直接取引を行い、旬の農産物を安価で販売している。
魚に目を向けると、売場には一匹丸々の、いわゆる丸魚の多さが目に付く。
「他のスーパーと比べると、丸魚の数は圧倒的に多い」と蔵田亮常務。いろいろな種類の魚を目で選べる楽しさが、買い物客の人気を集めている、という。
蔵田常務は「地元に軸足を据えた商品構成と、旬・素材・価格はショージの生命線」と力を込める。
創業は1951年。卸問屋が出発点で、蔵田常務の曽祖父の故求さんが賀茂郡(現東広島市)の小売店を対象に日用品の卸売りを始めた。小売店への展開は2年後の53年。
地域の要望に応える形で、卸売業の傍ら、西条本町(旧西条町本町)に小売部の「主婦の店」を出店した。63年、西条岡町(旧西条町岡町)に2号店を、68年、八本松町磯松に3号店をオープンし、店舗名を現在のショージに改めた。
70年代に入ると多店舗展開を打ち出し、東広島市内を中心に次々と出店攻勢をかけ、ショージの知名度を上げていった。
平成の時代には、衣料品専門店のカレンズや、業務用食品を扱う食品スーパーの開店につなげた。さらなる飛躍を図るため、卸部門を廃止、小売り一本に集中する体制を整えた。
近年は、ショージの商品を軽トラックに載せ、週2回、顧客を回って販売する移動スーパー「とくし丸」を始めた。高齢などに伴い日常的な買い物が困難になっている、ショージの昔からの顧客を支援するためだ。
現在は西条地区と高屋地区で2台を走らせる。将来は各店舗からとくし丸を走らせる計画だ。
蔵田常務は「主婦の店時代から支えていただいた人たちのお陰で、ショージは地域のブランド店へと成長できた。お年寄りの人にとっては、安心して買い物ができることが一番。その人たちに恩返しするのは使命」と移動スーパーへの思いを口にする。
2018年9月期の売上高は約130億円。10年前は140億円の売上高を誇ったが、東広島市内に中堅スーパーの出店が相次いだ影響もあり、近年は130億円前後で推移する。「取り巻く環境は厳しいが、質の高い売上高150億円を目標にしていきたい」と蔵田常務は言い切る。
他社との競争に勝つ戦略で重要視しているのは、店舗の拡大よりも、質の良い店づくりだ。総菜や、健康に配慮した食材を充実させるなど、「地域に必要とされ、お客さんの多様な価値観に対応できる店舗運営を心掛けたい」と蔵田常務。そのことが質を伴った150億円につながる、という。ブレることのない4つのコンセプトで、地域ナンバーワンの食品スーパーを目指す。
2019年8月現在の従業員数はパートを含めて559人。男性190人、女性354人と女性が多い。蔵田常務によると、採用条件で最も重視するのは新卒・中途とも、人と接することや店舗で働くことが好きな人、という。
また、仕事を通して故郷に貢献したいと願う地元出身者も積極的に採用する。
女性の待遇については、パート従業員にも賞与や有給休暇がある。企業型保育所と連携しており、子育て中であっても子どもを施設に預けて働くことができる。
ショージの各店舗で使える電子マネー機能の付いたショージのポイントカード。
通常は200円(税抜き)の買い物で1ポイントがたまり、満点の250ポイントになると、ショージ各店舗で250円の値引き券が発行される。
カードにチャージ(入金)し電子マネーのトマカで支払うと、400円(税抜き)につき1ポイントを 加算。つまり通常の2ポイントに1ポイントが加わり計3ポイントになるというお得な仕組みだ。
古来、ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われたことに由来する。体に良いとされるトマトは、新鮮・健康・おいしさも意味している、という。
赤いトマトは「商品」と「サービス」を、黄色いトマトは「心」をそれぞれ表現。目まぐるしく変わる食品業界の中で、商品とサービスに心を添えて提供したいという思いが込められている。
●ショージといえば、どんぐり豚。歌が耳に残る。プライベートブランドがおいしい。独自ランキングがあって、ランキング入りしたものが安くなる。購買意欲が湧く。レジでチャージができるのが助かる。平日ワッフルやシュークリームの試食があり、試食して楽しんでいる。
●無添加コーナーのお菓子や食品を見るのが好き。他のスーパーでは購入できない、体に優しい食品が多数置いてある。
●事前に確認したら、持参した魚(旦那が釣った)を無料でさばいてくれる。苦手だし、大きな魚はさばけないので、とても助かる。
●毎週マグロの解体をしていて、たまに握りずしでの試食がある。
●土曜日の午前中に、安芸津から水揚げしたばかりの魚が売っていて、新鮮でおいしい。
●店員さんが気さくで親切。
●カレンズ併設で、小学校、幼稚園の制服、体操服などが購入でき、とても便利(八本松南店も)。
●1000円以上の購入で、卵が98円になる日があり、夕方仕事帰りでも残っていて、うれしい。
●お肉がおいしい。特に牛すじが他店に比べておいしい。おでんの時は絶対ショージの牛すじを購入する。
●火曜日の均一祭。新鮮な野菜が均一で買えて、お得感がある(全店共通)。
●朝取れトウモロコシがとてもおいしかった。
●出来たて総菜パンのコーナーが好き。土曜市が好き。
●冬になると、甘酒(大きな入れ物に入った)が振る舞われる。
みどり坂店/広島市安芸区瀬野西
白木店/広島市安佐北区白木町三田下小椿
世羅店/世羅郡世羅町寺町
高屋駅前店/東広島市高屋町杵原
八本松南店/東広島市八本松南
田口店/東広島市西条町大字田口
R375バイパス店/東広島市西条土与丸
本郷店/三原市本郷南
豊栄店/東広島市豊栄町清武
白市駅前店/東広島市高屋町小谷
黒瀬店/東広島市黒瀬町南方
下見店/東広島市西条町下見
志和店/東広島市志和町七条椛坂
牛田店/広島市東区牛田東
寺家駅前店/東広島市西条町寺家
2019年8月8日号より掲載
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
2019年5月23日
【東広島の企業】開発途上国への国際協力担う「JICA中国」
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
開発途上国への国際協力担う
「JICA中国」
広島県とJICA(ジャイカ)の共同施設であるひろしま国際プラザ内(東広島市鏡山)に1997年に開設されたJICA中国(正式名は国際協力機構中国センター。三角幸子所長)。中国地方5県での開発途上国への国際協力を担う拠点として、さまざまな事業を展開している。
対等なパートナーで信頼構築
JICA中国の柱の一つが研修員の受け入れ事業だ。これまでに約140カ国から1万1000人以上を受け入れてきた。研修員は開発途上国の政府を代表する行政官や民間団体職員たち。
中国5県の自治体や企業、教育機関などで研さんを積み、教育や地域開発、平和構築など、それぞれの母国の発展につながる取り組みを学んでいる。
開発途上国の人たちに日本の技術などを伝えるボランティア事業もJICAの根幹をなす。海外協力隊として世界で活動してきた中国地方出身者は3300人以上に上る。
日本の児童・生徒たちに開発途上国を知ってもらう開発教育支援事業にも積極的に取り組む。
JICA中国を訪問してもらい、途上国の文化や暮らしを学んでもらうプログラムや、国際協力の経験者が学校現場に出向いて、異文化について学んでもらう「国際協力出前講座」などを行っている。
紛争や貧困・格差、自然災害など開発途上国が抱える課題は多岐にわたり、政府開発援助(ODA)の実施機関としてのJICAは、多様なニーズに応える必要性に常に迫られている。このため、「さまざまなノウハウを持った組織(個人)に国際協力に携わってほしい」(三角所長)と、現在は大学や地方自治体、民間企業などもJICAの事業に参加できるプログラムをつくっている。
一つが草の根技術協力事業だ。中国地方の大学やNGOなどが開発途上国で行う国際協力活動をJICAが支援。現地に専門家を派遣したり、日本で研修員を受け入れたりしながら、貧困問題や医療など開発途上国が抱える課題を共同で解決していく。
さらにODAで長年培ってきた途上国政府とのネットワークを生かし、企業と途上国の仲介役として、企業の海外展開もサポートする。民間の投資が途上国の 経済の発展につながるからだ。東広島市では現在2社が、JICAの民間企業海外展開支援事業を活用している。
JICAの理念は「信頼で世界をつなぐ」。三角所長は「さまざまな事業で国際協力の橋渡し役を担っているが、途上国への一方通行ではないこと。途上国とは対等なパートナーであり、お互いに学び創るという共創の気持ちを大切にしている」と力を込める。
2015年の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)について合意し、開発の恩恵から誰一人取り残されない世界の実現に向けた第一歩を踏み出した。
三角所長は「私たちの取り組みは全てSDGsにつながっている。持続的な成長には、人材・技術など国内の地域リソース(資源)の参加も必要不可欠となる」と強調する。
東広島市に住む外国人は、市民の3%に上る。広島大ではJICA中国が受け入れる途上国からの留学生(研修員)が130人を超える。
三角所長は「東広島市が、途上国の人も含めて外国人が安心して暮らせるより魅力的な町となることを期待します。JICA中国も、それをサポートできたら」と話す。
JICAの代名詞といえるのがボランティア事業だ。海外協力隊として開発途上国に赴き、現地の人たちと一緒に生活しながら、それぞれの技術や経験を現地の人たちに伝えていく。
JICA中国の三角幸子所長に、海外協力隊の応募条件や活動内容、果たすべき役割などについて聞いた。
2019年度から制度が変わりました。一定以上の経験と技能を必須とするシニア案件と、それ以外の一般案件に大別しました。
以前は年齢で案件を分けていましたが、新制度では、いずれも69歳までの人なら応募することができます。
最低限の語学力は必要になります。応募の際に申告してもらいますが、中学卒業程度の英検3級かTOEICスコア330点が目安になります。合格後は、70日間程度の研修があり、派遣国の公用語を中心に集中して勉強します。
もう一つ気に留めておきたいのは健康状態です。開発途上国は日本のように医療機関が充実していません。
軽い疾患であったとしても、健康診断の結果、派遣できない場合もあることを理解しておいてください。
防災・災害対策など日本が得意とする分野の仕事から、看護師など命に寄り添う仕事、廃棄物処理など生活サービスに関わる仕事まで多岐にわたります。
自分に合った仕事を見つけてください。広島県では、自動車整備の分野で活動する海外協力隊員の実績が多いのが特徴です。
それぞれの知識や技術を生かしながら、現地の人と同じ目線で活動を行っていきます。日本とは異なる価値観や文化の違いなどを認めながら、人と人がつながる大切さなどを自然と学ぶことになります。現地に溶け込んで生活することが前提です。日本の生活用品は簡単に持ち込めないので、そのような、日本では得られない体験を楽しむ気持ちが必要です。
海外協力隊は、1965年に初代隊員が派遣されてから、2018年で累計派遣人数が5万3000人を突破しました。派遣先では、日本人は海外協力隊員だけという集落も珍しくありません。
つまり現地では海外協力隊=日本人というイメージが出来上がっています。その意味から海外協力隊が開発途上国の人たちと草の根レベルの信頼を構築してきたといっても言い過ぎではありません。
開発途上国で暮らすことで、交渉力、突破力、実現力が身に付きます。大いにチャレンジしてほしいし、周囲の大人は若い人たちの背中を押す人であってほしいと思っています。
日本は1954年にコロンボ・プランに加盟して以来、ODAとして開発途上国に資金的・技術的な協力を実施してきた。
JICAはODAのうちの二国間援助の3つの手法「技術協力」「有償資金協力」「無償資金協力」を一元的に担っている。
世界最大規模の二国間援助機関であるJICAは約90カ所に上る海外拠点を窓口に、世界154の国・地域で事業を展開している。
プレスネット2019年5月23日号より掲載
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
2019年4月18日
【東広島の企業】20周年迎え事業を拡大「中栄グループ」
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
日本語研修センター開設や日本語学校開校し、外国人の実習生や学生を手厚くサポート!
「中栄グループ」
旅行業や通訳・翻訳業、外国人技能実習生向けの語学教育、美容室運営など幅広い事業を展開する。
2019年11月に会社設立20周年を迎えるのを機に、同年3月、本社を東広島市鏡山から西条町寺家に移転しグループの4社を1カ所に集約した。
新しい時代を見据え事業規模を拡大、さらなる飛躍を期す。
本社ビルは4階建て延べ1600平方mの建物。3、4階には、グループ会社のヒロシマ・ランゲージ・アカデミー(2005年設立)が運営する、日本語研修センターの教室を設置した。外国人技能実習生に日本語教師資格を持つスタッフが日本語力や日本での生活マナーなどを指導していく。
改正出入国管理法が2019年4月に施行され、就労希望の外国人が増えると判断。従来の施設(鏡山)では手狭になることから拡張移転を決めた。
移転で従来よりも5倍の人数の実習生を受け入れることが可能になった。さらに、2018年10月には、外国人を雇用したい企業と外国人労働者をつなぐ人材派遣事業のKCCグローバルを設立。手厚い体制で外国人をサポートしていく。
もう一つ、力を入れていくのが、日本への大学進学を目指す外国人学生の支援だ。2019年4月、西条中央に開校するHLA日本語学校の運営に参画し、高い日本語能力を身に付けた学生を育成する。
1年半コースと2年コースを設け、年間で100人を受け入れる計画だ。
代表の村瀬施蓉さんは、中国出身。1990年に来日、東広島市に住居を構えた。
東広島市で暮らしている間に、日常生活で困っている外国人を目の当たりにするようになり一念発起。99年、中栄を立ち上げ日本語語学教室の運営で会社のスタートを切った。
7平方mの小さなスペースから興した会社は、「日本に来ている外国人のために役立つ仕事をしたい」(村瀬代表)とのしっかりとした哲学で、次々と事業を拡大していった。
前述のヒロシマ・ランゲージ・アカデミーを設立したほか、「外国人の航空券の予約を手伝いたい」と旅行業に進出。
現在は、中国を中心にアジア地域の航空券の販売や、入国ビザ取得代行などのサービスを提供している。
さらに「会社に新しい刺激を与えたい」(村瀬代表)思いから、16年には、UMEを設立し、広島にベーカリーショップを開店。自家製の天然酵母パンがテレビで紹介されるなど人気を集めた。
2019年4月19日には本社の移転に合わせ、広島店を閉じて本社1階に「べーかりーねこ蔵」をオープン。17年には、美容室経営の挑戦も始め、中国地方でチェーン展開をしている。
外国人を対象の業務が多いことから、社員の1割を外国人が占める。業務は3カ国語(中国語、英語、ベトナム語)で対応でき、日本人社員にも英語や中国語の修得を推奨する。
村瀬社長は「本格的なグローバル化時代を迎え、海外との取引も増えることが予想される。外国語を話せる社員を持つことは会社の強みになる」と力を込める。
令和元年に20周年が重なり、「新たな出発点に」(村瀬社長)と位置付ける。
村瀬社長は「初心を忘れず謙虚な気持ちで経営にあたりたい。社員が楽しく働けて結果(利益)が出せる会社にするのが夢」と目を輝かせる。
時差出勤・在宅勤務を導入
70人の社員のうち、7割を女性社員が占める中栄グループ。女性経営者の目線から女性が働きやすい環境づくりに積極的に取り組んでいる。
村瀬施蓉代表に女子力を生かすための取り組みや、中栄流の働き方などについて話を聞いた。
毎年、大学の新卒者や中途者などを2~3人程度採用しています。会社を成長させたいので、今後も積極 的に雇用していく計画です。女性社員の平均年齢は若く、子育てに忙しい30歳代が中心となって会社を引っ張ってくれています。
管理職については、時差出勤制度を導入していることと、在宅勤務を認めていることです。近年はインターネットを中心とした情報通信環境が充実し、コミュニケーションを取っていれば、自宅でも十分に働くことができます。
有給休暇は、簡単に取得できるように手続きを簡素化。将来的には全女性社員が100%取得できるよう努めます。
私自身、2人の子どもを育てましたから、女性の苦労は分かります。女性が働きやすい環境を整えるのは目標です。
チャレンジ精神を持つこと。「失敗したら怖い」と何もしなかったら、前には進みません。とにかく行動することが大事です。
失敗をすることで、「次はこうしたい」と学ぶことができますからね。社員には、行動力と責任感、情熱を持って仕事に従事してほしい、と思っています。
プレスネット2019年4月18日号より掲載
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
2019年2月7日
【東広島の企業】メンテナンス業柱に成長「メンテックワールド」
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
最先端の半導体量産を行っている
「メンテックワールド」
創業は1961年。マツダの生産ライン設備のメンテナンス業務を行う会社として設立した。その後、品質からコスト、環境まで総合的にチェックするトータルメンテナンスにまで発展させた。
さらに、メンテナンス業務で培った技術を生かし、空調や換気などで用いられるスパイラルダクトの設計・製造から施工までの一貫体制を確立。
空気中に漂う粉塵を捕捉したり、抑圧したりする装置の開発・製造も行うなど、事業を拡大していった。
空調や換気で使用されるダクト製品
事業を広げていく要因になったのは、2008年の本社工場の東広島市への移転だ。市内には自動車関連工場の他、食品加工や半導体などさまざまな分野の工場が集積。本社工場の拡張を基盤にしながら、他業種の工場にも取引を広げていった。
会社のターニングポイントになったのは、本社移転と同時期に起こったリーマンショックだ。売り上げはピーク時の6割にまで落ち込んだが、リストラは行わなかった。それどころか、倒産・廃業した会社の技術者を受け入れた。仕事量が減った中、全社員が仕事を分け合うワークシェアリングで難局をしのいだ。
一方で、労働時間を調整してできた空いた時間は社員教育と取引先の新規開拓などに費やした。景気が好転してくると、撒いた種が実を結んで、前述のように取引先が拡大。まさにピンチを好機に変えていった。
小松節子社長は「社員は会社の財産であり宝。一人も失いたくなかった」と振り返る。社員の雇用を守ったことが、国籍や年齢、性別などにとらわれないで人財を雇用するダイバーシティ経営につながっていった。
特に力を入れたのが外国人の雇用だ。日本に住む外国人留学生たちをアルバイトで受け入れ、社員に登用していった。「彼らは若くて向上心が高い。日本人社員にも大きな刺激になる」と小松社長。現在、従業員の13%が外国人で、社員や実習生として働いている。
積極的な外国人の雇用は、海外に目を向ける原動力にもなった。2011年、「東広島から世界へ」との願いを込め、社名をメンテックからメンテックワールドに変更。13年にメキシコ、15年にはマレーシアにそれぞれ現地法人を設立した。
さらに、小松社長が広島アセアン協会の副会長を務めていることが縁で、今年はタイに現地法人を設立し、アセアン10カ国を統括する会社もつくる計画だ。
経済成長が著しいアセアン諸国を中心に海外事業を展開していく構えだ。
小松社長は「海外では、トータルメンテナンス業務を求める引き合いが多い。広島で培った技術力を世界で生かしていきたい」と力を込める。
2019年で創業58年目。昨年の売上高は19億円だが、将来的には100億円の売上高を夢見る。「そのためには取引先の拡大は不可欠。日本と海外を合わせ500社以上にまで取引先を広げたい」と小松社長。志は高い。
女性経営者の目線から女性が働きやすい環境づくりにも力を注ぐメンテックワールド。2019年4月に企業主導型保育園を開設したのも、その一環だ。
※写真はイメージ
小松節子社長に女性社員の雇用や、保育園開設の思いなどについて聞いた。
現在、正社員140人のうちの1割が女性社員で、 女性社員の半数近くは管理職です。製造業では、女性社員の割合は多いほうで職場の活性化につながっています。
女性を管理職に積極登用するのは、男性に比べ組織を管理するマネジメント力に長けているからです。
女性社員で防府市が昨年主催したギネスに挑戦「おんなみこし」に参加
1割を3割にするのが当面の目標です。特に工場の現場で働く女性を増やした いと思っています。そのためには、女性が無理なく働けるような環境づくりに取り組んでいきたいと思っています。
一つは2019年4月から行っているフレックスタイム制の導入です。子育てや親の介護をはじめ、病院に通院しながら働いている女性はたくさんいます。育児や介護、治療と両立できるよう、コアタイムを除いて、一人ひとりの女性が、就業時間を自由に決められるようにしていきます。
待機児童問題は深刻ですから。0歳児~5歳児までを保育する保育園を開園します。
弊社を含め、開園に協賛する地元企業の従業員 や一般市民の子どもの他、市内に住む外国人の子どもを受け入れるのが大きな特徴です。
インターナショナルな保育園として、遊びながら4カ国語が学べ、感謝・感激・感動する心を持てる国際性豊かな子どもを育てていきます。
協賛企業以外の企業からも引き合いがあり、将来的には100人を保育できる体制を整えたい、と思っています。幸い増改築スペースは確保しています。
保育園は、協賛企業への就業を希望する女性にとっては力強い味方となりますし、この保育園で育った子どもが将来、協賛企業に就職してほしいという願いもあります。
東広島市は国際都市を掲げています。国際的に活躍できる子どもを育てることが、少しでも地域貢献につながればと思っています。
プレスネット2019年2月7日号より掲載
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
2018年12月13日
【東広島の企業紹介】「東広島市の成長に寄与したい」マイクロンメモリジャパン広島工場
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
最先端の半導体量産を行っている
「マイクロンメモリジャパン広島工場」
米国半導体大手のマイクロン・テクノロジー(以下マイクロン)を親会社に持つマイクロンメモリジャパン合同会社の広島工場/広島開発センター(以下広島工場)は東広島市八本松町吉川の吉川工業団地内にあります。
広島工場は、半導体メモリであるDRAM製品を開発・生産する、マイクロンの最大の製造拠点の一つだ。ラヒル・ハッサン工場長に話を聞いた。
いつでも書き込み・読み出しが可能な半導体メモリ。
電子機器を動かす上で必要となる、文字や画像といった情報をためておく役割を担う。
DRAMは大容量を実現できるため、パソコン、携帯電話、デジタルカメラ、ゲームなどあらゆる電子機器に使われている。
マイクロンが製造しているDREAM
買収後、現有世代DRAMの製品は、台湾にある工場で生産する体制を整えた。
広島工場では、次世代DRAMと、次々世代DRAMの開発、量産を進めていく。
次世代は今年から、次々世代は来年からそれぞれ量産規模の拡大に踏み切る。
スマートフォン(スマホ)やタブレット、自動運転車などに不可欠な半導体の需要が活発なのと、顧客の求める製品が複雑・高度化していることだ。それに対応するためには、工場の拡張と最新鋭の半導体製造 装置の導入は不可欠となる。
広島工場には、これまでも大規模な投資を実行、半導体生産に使うクリーンルームなどを増強した。
工場内のクリーンルームでDREAMを製造
次から次へと次世代のチップを求める顧客の需要を視野に入れると、今後も大型投資は継続するだろう。
マイクロンが設立した財団を通じて、強固な関係を築いている。
マイクロンの技術者や研究者がメンター(指導者)として広島大の大学生や大学院生たちをサポートできる枠組みがあるほか、広島大の女性研究者への支援や高校生を米国に派遣したりしている。
広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所
これらの取り組みを支援するため、財団から計15万ドルを寄付している。
マイクロンは、各国に工場を有するが、どの工場も、雇用を創出したり、環境に貢献したり、と地域で重要な役割を果たしている。
広島工場とて例外ではない。東広島市と活発なパートナーでありたいし、市の成長に寄与したいと思っている。
広島工場は、マイクロンの最先端の製造拠点の一つ。世界で使用されるDRAM製品の生産には、イノベーション(技術革新)は不可欠となる。
さきほどの広島大との連携もそうだが、産学金官の連携で、東広島市から世界に誇れるDRAMの新技術が創出できることを期待している。
ラヒル・ハッサン工場長に話を聞きました。
マイクロンは、人、イノベーション、粘り強さ、コラボレーション、顧客第一を会社の価値として掲げている。会社の価値に見合う人に入社してほしい。
平たく言えば、人を大切に、技術革新に挑戦し、粘り強く問題解決に当たり、チーム内の協力を惜しまず、顧客を大事にする人だ。5つの価値は社風とも一致する。
地元の学生に限らず、日本の優秀な学生には入ってほしい、と願っている。特にエンジニアとしての才能を持った学生を求めている。
2019年度は次々世代DRAMの研究開発が本格化するため、1年を通じて 技術者を雇用したい。経験豊富な中途者の採用も積極的に行う計画だ。
人材は最も重要な資産だ。管理職は人材育成に焦点を当てたピープルプログラムを作り、多様性を尊重し合う環境作りなどに取り組んでいる。
また、マイクロングループで働く世界13拠点の女性社員1700人が集まるネットワークも作り、女性社員のキャリア支援も積極的に行っている。多様性を換言すれば、男女参画、ジェンダーの平等でもある。
ある課題・問題が生じても、多くの社員の意見をもとに、さまざまな角度からアプローチできるからだ。課題を解決する引き出しが多くなれば、それだけ強い会社になると思っている。
半導体市場は競争が激しい。競争に勝つためには技術革新が生命線となる。技術革新の過程では、難しい問題にも直面するが、それを解決しないと未来はない。
社員にはそれぞれの能力を最大限に発揮して、チャレンジしてほしいと伝えている。努力をすることで不可能を可能にしてほしい、と願っている。
プレスネット2018年12月13日号より掲載
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
2018年11月8日
【東広島の企業紹介】CMでもおなじみ「日興ホーム」
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
CMでもよく聞くあの不動産企業
「日興ホーム」
JR寺家駅近くの東広島市西条町寺家に本社を構え、東広島市や広島市を中心エリアに注文住宅の施工・販売を事業の柱に据えている地域密着型のビルダーです。
創業は1971年。東広島市八本松町で住宅団地・日興苑の土地造成と分譲を手掛けたのが出発です。
1999年に住宅建設の分野に進出した。住宅メーカーのパナホーム(現パナソニックホームズ)と日興ホームが共同で出資していたパナホーム広島が、パナホーム100%出資の子会社になったことがきっかけで現在の「日興ホーム」となりました。
当初は、煉瓦の集合住宅やデザイナーズ住宅を施工・販売していましたが、2005年に木造住宅の「テクノストラクチャー」を本格的に手掛けるようになったことが大きな転機となりました。
パナソニックが独自に開発した耐震住宅工法を採用しながら、東広島・広島の気候風土や顧客のニーズに合ったオリジナルの家づくりを展開。
併せて用地の取得にも力を注ぎ、注文住宅メーカーとしての地歩を固めています。
2016年からは、趣味と暮らしをアレンジし、自分らしく暮らせるスキップフロアの住宅「ビーノ」を、2018年からは建築家と一緒に家づくりを行う住宅「オプト」を、それぞれ手掛けています。
テクノストラクチャーを求める顧客とは違う、ニッチな層にも狙いを絞っています。今後は、3つの商品を柱に住宅建設を推進していくそうです。
ワンストップ型サービスの提供を経営理念に据える。遊休地の有効活用などを提案する土地有活営業部を社内に設けている他、12年にはリフォーム専門会社の「リライフ日興」を創設。
顧客の土地探しから、家を建てて暮らしていくまでを、一貫してサポートする体制を整えています。このため、住宅を供給した後の顧客宅への定期訪問を重要視しています。
「家は家族の人間形成の場でもある。だから、家づくりはお客さまが住まわれた後が大事で、建ててからがお客さまとの本当のお付き合い」と鳴脇社長は語ります。
今後は、高齢者向けの住宅事業にも本格的に参画する。既に、広島市と東広島市でグループホームと、サービス付き高齢者向け住宅計3棟を運営するが、これから建設・運営をしていく棟数を増やしていく計画です。
さらに幼稚園事業に参入したい意向もある。住宅建設で培ったノウハウを、人の一生に係わる事業に広めていくビジネスモデルの構築を思い描く。
住宅供給の中心となる東広島市、広島市とも人口の伸びは鈍化傾向だが、「地域ファーストコールビルダー」「生活の総合提案企業」を目指し、お客さんが『本当にいい家だね』『日興さんで家を建てて良かった』と言っていただくよう、コツコツと地道に取り組むだけ」と鳴脇社長。17年7月期の売上高は38億円。2021年には50億円を目指します。
注文住宅の施工・販売を事業の柱に据える日興ホーム。社員数は56人(うち女性12人)(2018年10月時点)。
全社員が地域密着型のビルダーとしての自負を持ち、仕事に取り組んでいます。
鳴脇誠二社長に、採用計画や会社のカラーなどについて話を聞いてみました🎤
社訓は忠恕の心と凡事徹底
毎年、新卒者と中途者を合わせて7人前後を採用しています。新卒者の採用は高卒を1人、大卒を2人~4人の割合です。
高卒は建設分野で、大卒は設計と営業分野で募集しています。中途者については、営業と設計の分野で随時、募集しています。
コミュニケーション能力があって、明るく、礼儀正しい人。
もう一つは、地元愛を持っている人ですね。
地域密着型を掲げている企業なので、同じ能力を持った2人のうちのどちらか一人を採るとなれば地元出身者を採用するようにしてい ます。>
資格については、新卒者は入社後に取得してもらいますので、採用条件で資格の有無は問いません。
ただ、中途者は即戦力の人材を求めているため、部署によっては、建築士やコーディーネーターなどの資格を入社要件に加える場合があります。
社員の約2割が女性です。
男女に関係なく、適材適所の仕事に配置するようにしています。例えば、営業職には5人の女性社員がいますが、男性にはない女性ならではの気遣いを持って頑張っています。
年間の休日は、一部上場企業などの大手と比べる と、幾分少ないのが現実です。その代わり、一日の勤務時間を7時間半に設定し、仕事を離れた後の時間を有意義に使ってもらうようにしています。
もちろん、仕事のスタイルは各社員で違ってきます。基本的には、時間の管理は各社員に任せるようにしています。
元気で明るい会社でしょうね。出勤時には、社員同士で握手をしながらあいさつを交わすのが弊社の朝の風景です。社員のモチベーションを高めよう、と14年前から取り組んでいます。
忠恕の心と凡事徹底です。社員には、誰であっても誠実に優しく接すように、と伝えています。
それは一人の人間として振る舞う礼儀だと思っていますから。凡事徹底を説くのは、やり続けることが会社を支える力になっていくからです。
※プレスネット2018年11月8日号より掲載
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
2018年10月18日
【東広島の企業紹介】自動車のルーフ市場支える『べバストジャパン株式会社』
東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
自動車のルーフ市場支えるグローバル企業
「べバストジャパン株式会社」
グローバルな視野で事業展開 加速するEV市場にも対応を
東広島市西条町田口の田口研究団地内に本社・工場があります。
車のルーフシステムや、屋根式とオープンカーに切り替えができるコンバーチブルシステム、燃焼式ヒーターなど自動車関連製品を開発・製造しています。
設立から40年。ドイツに本社を持つサンルーフメーカー・べバストの日本法人として躍進を続けています。
世界中に張り巡らされたグローバルネットワークを最大限に生かし、べバストグループ企業と連携を図りながらも、日本的な良さも残した企業として戦略を展開しています。
商品の設計・開発を担う開発センター、セールスエンジニアの専門集団であるカスタマーセンター、製品ニーズに対応するオペレーションセンターなど4部門のスペシャリストがスクラムを組み、グローバルスタンダード(世界標準)の製品を提供しています。
ルーフの年間生産台数は2014年に初めて100万台を突破。その後は、115万台前後で推移し着実に業績を伸ばしてきています。
国内の自動車メーカーに納入する一方で、東広島で開発した製品を中国やアメリカなど海外のべバストの工場で生産。
べバストジャパンが、海外に進出している日系自動車メーカーのグローバル戦略を支援する体制を整えてきました。
自動車業界は大きな変革期を迎えています。市場はますますグローバル化し、電動化の動きも加速するでしょう。
こうしたことを視野に2016年、べバストグローバルで新ビジョンを打ち出しました。従来の事業基盤の強化に加え、拡大するEモビリティ事業へ本格的に乗り出すそうです。
自動車のルーフ市場を支えるグローバル企業のべバストジャパン。グローバル化する市場に対応するため、新卒者の採用はもちろん、中途採用にも積極的に取り組んでいます。
グローバル企業らしく社内はさまざまな国籍の社員が行き交います。
アイルランド出身のブルース・ピアス社長に、求める人材やグローバル企業ならではの特長などについて話を聞きました。
新卒者については、毎年10人前後を採用しています。高卒者は機械を操作するオペレーターを、大卒者は専門職をそれぞれ採用しています。
キャリアを持つ即戦力の中途者も随時受け入れています。
モノづくりが好きで、子どもの頃でいうとプラモデル作りに熱中したような人。グローバル企業なので、管理職のポジションでは、英語のスキルも必要となります。海外の人とのコミュニケーションは必須ですから。このため、会社では英語能力を高めてもらうため のサポートも行っています。
フラットな組織で上下の距離が近く、社員を呼ぶときには、さん付けで呼び、役職で呼ぶことはありません。私自身、社長と呼ばれたことはないです(笑)。
東広島で世界や世界の文化を身近に感じられるのも会社の持つ雰囲気です。
社員500人のうち、外国人は研修生を含めて70人。国籍もアジアやヨーロッパを中心にバラエティーに富んでいます。世界各国から当社への出張者も多く、当社からも毎月、20人前後の社員が海外に赴いています。
チャレンジ精神を大切にするところです。目標を達成すれば必ず評価する。
やる気 があれば、希望する職務にアサイン(配属)されるチャンスがある。実際、30代で管理職になる社員もおり、若い社員のマインドを刺激しています。
休暇が多いのも特長です。盆やGWは1週間以上の休みがあり、有給休暇の計画取得も推進しています。
休暇ではないが、今年から間接部門の社員に限って、フレックス制度を導入しました。オンとオフのメリハリがきちんとしているのも、外資ならではと思います。
自動車メーカーの中では知られていますが、一般的にはほとんど社名が知られていません。
ブランディングや、行政・大学との連携などに力を入れながら、若い世代がもっともっと魅力を感じるような会社にしていきたいですね。
※プレスネット2018年10月18日より掲載
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/