これは私が行ってきた自動車学校の合宿免許の体験記「これが合宿免許だ!怒涛の数日間に涙が止まらない… 前半」の記事の続きとなっております。
是非ともこちらと合わせてお読みください!
また、通学で取る方法も含めた自動車免許自体の紹介についてはこちらの記事で詳しくご紹介しております。こちらの記事もどうぞ!
さて、前回の前振りをそのままに。
果たして私はこの仮免試験に無事受かることが出来たのか、
それとも落ちて3分も経たないうちに帰ってきてその日落ちたのが自分だけなんていう悲劇が待ち受けているのか!!
どっちなんだい!!
Contents
というわけだ。私はこの戦いに負けたのだ。
緊張のあまり、標識の「一時停止」を見落として「一時不停止」という違反を犯してしまった。
仮免試験の技能検定、通称「修了検定」。
この「修了検定」では、試験の点数は減点制で行われる。最初の持ち点100点からミスをすると5点10点と減点されていき、70点以上保った状態で検定を終えると合格になる。
基本的に検定中に70点より下回っても最後まで行われるのだが、55点を下回った時点で中止になるようだ。
他に一発で中止になる例としては、私がやってしまった「一時不停止」、「脱輪(道路の側方にある溝にタイヤが落ちること)後の進行」、「障害物への衝突」などがある。
これらを一回でもするとその時点でスタート地点に帰らされ検定は一発で不合格だ。
私はこの日検定の順番が1番目でトップバッターであった。
前日にイメージトレーニングを十分に行い(流石に前日はマジでやった)自信は無いなりに万全に備えていたはずだ。
それが裏目に出てしまい、完璧さを求めるあまり、ハンドル操作や安全確認などの細かな減点対象に気をつけることに夢中になっていた。
一番目の自分がスタートから3分も経たずに帰ってきたときの他の生徒からの目線の痛さは言うまでもない。
掛ける声も無いと言ったところだ。
冗談めかして書いているがこれマジでへこんだ。
尚、自分以外の生徒はその日みんな合格していた。
本来、修了検定に合格するとその一時間くらい後に学科試験がある。
これに合格することで晴れて仮免試験取得となるわけだ。
この日の夕方から今度は本免試験に向けてのスケジュールが始まる。運転は車校内ではなく、路上の運転に切り替わり、学科のレベルは若干上がる。
しかし自分の場合はこうだ。
通学している生徒は補修を取ると追加で料金が発生するが、自分の最初のプランで3回まで補償があるので(教習所によっては無い場合もある)
自動的にスケジュールが変更され、明日補修、明後日再試験になった。
つまりこの時点で2日の合宿延長が確定したわけだ。
気分は最悪だったのでホテルに帰宅してふて寝した。起きたら日が沈んでいた。
二回目は無事に合格することが出来た。
余談になるが、私は浪人生なので入学当初は浪人自虐ネタでよく爆笑をかっさらったものである。今回も仮免試験浪人生として爆笑をかっさらって友達が増えた。
なんやかんや落ちても楽しい。
嵐のLove so sweetが流れそうな雰囲気になってぶっちゃけぞわっとしたが、高速実習では結構プライベートな話をしたりなんやかんや担当教習員とは仲良くなると思う。
実習は途中のパーキングエリアで折り返しだ。
コーヒー買ってくれて嬉しかった。
これはある日の教習中に起こった出来事。
危険運転の恐怖と感覚を身体に覚えさせ、万が一事故が発生してしまった場合に被害を最小限にとどめる為の訓練をする教習だ。
人形が突如飛び出してきた時に急ブレーキをかける。スピードが出た状態の急なまがりかどに対処する。といった訓練だ。
当然教習所の校内で行う。
ブレーキを踏まずに時速40キロでの急なまがりかどに差し掛かる。
当然車は大きく揺れる。
想像以上の視界の変動に動揺してしまった私は、思わず「ペダル」を全開に踏んだ。
そして、やってしまったんだ。「アクセルとブレーキの踏み間違い」というやつを。
車は急加速!!
危険を感じた先生はすかさず教習車の補助席についている補助ブレーキを全開に踏む!!
全く踏み間違いに気付いていない私は、どんどん加速する車を止めるためにブレーキを全開に踏んでいるつもりでアクセルを全開に踏む!!
当然車は止まらない。視界がゆっくりになる。
そして最終手段、道路の側溝に落ちて強制停止に試みる。
…。
車は止まった。心を落ち着かせてから側溝からの復帰を試みるが車は動かない。
・・・。
パンクしていたのだ。教習は中止。
教習が中止になってしまった場合、再度その教習を取り直ししなければならない。つまり合宿延長確定してしまう。
しかし、今回の場合はこの時教習のほぼ終わり際だったため、取り直しにはならず無事に教習を終えることが出来た。本当に良かった。
教習所の車をパンクさせるなんて前代未聞だ。
私は後にこの日以後教習員からパンクマンと呼ばれるようになった。
なんか音楽やってそうだよね。
卒業検定は技能検定のみだ。仮免試験と同じ減点方式で70点以上で合格となる。
最初は路上の決められたコースを運転する。
途中、停車及び駐車をするポイントがあり、駐車を終えた時点で路上の卒業検定は終了。
教習所のコースに戻り、バックをしながら駐車する技術の検定をする。点数は持ち越しなので両方終えて70点以上であれば合格だ。
では仮免試験の後学科を勉強する必要が無いかと言うとそうではない。
ETを完全に終わらせた後に自主的に受ける、効果測定というものがある。
こちら100問中90点以上で合格となる。
これに無事に合格することが卒業検定を受ける条件だ。
仮免試験で落ちてる以上合宿延長をなんとしても避けたい私は割と真面目に勉強していたので効果測定は無駄に満点を取った。ふふん。
そして、技能検定もなんなく合格。
流石に運転に慣れてきてるので、慣れていない頃にある仮免試験の方が緊張すると思う。
卒業検定合格の後は書類などの記載と本試験受験票などの受け取りがあった。
卒業検定当日は朝ホテルのチェックアウトも済ませてから車校に向かうため、担当教習員へお礼を伝えた後、すぐに帰りの高速バスの予約を取って広島へ帰還した。
過ぎてみればあっという間であった。これにて合宿は終了である。
さて、諸君は「本試験受験票」と言う言葉にひっかかったことだろう。
実はこの時点では自分は免許を取得していない。
卒業検定合格はあくまで免許取得のための本試験の「受験資格付与」でしかない。
合宿で出来るのは「受験資格付与」まで。本試験受験票が受験資格となるわけだ。
合宿終了後は、住民票で登録している地域にある免許交付センターに行き、本試験(筆記試験)を受けることで、晴れて免許取得になる。
ややこしい話だが、要するに「合宿免許≠免許取得」なのだ。
合宿終了後は記憶が薄れないうちになるべく早めに免許交付センターに行き本試験を受けることをオススメする。
何はともあれ私の合宿日記はこれにて終わりだ。
ここまで読んでくれた諸君に感謝する。それではまたどこかの記事で。
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