大学4年生、または大学3年生のみなさんは、院進するか就職するかで迷っている人もいると思います。
ただ、何となく「就職先決まらないし、まあ2年間院に行くか」と言う軽い気持ちで院進を決めることはおすすめしません!
大学4年生でどうしようもない場合でも、休学という選択肢もあるので、院がどんな場所を知って決心をすることが大切です。そのためには、ネガティブな観点も知っておく必要があります。
今回は、現役文系大学院生が「大学院について」をご紹介しようと思います。
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まず私が言いたいのは、「授業と論文をいい感じにやって、あとは自由な時間多いしいいか」という
学部生の軽いノリで大学院への進学を決めない方がいいです。
大学院は学部時代とは違います。
大学院は、今までの学生生活のように既存の何かを身につけるところではなく、
自分自身で新たな知識の発見をする場所です。
そのため、授業も研究も主体性が求められます。学部時代のように、何となくやってればうまく行くということはありません。
やりたい研究が特にないのに大学院に行くことはおすすめしません。
コツコツ研究や勉強を続けられる人でないと結構精神的にも大変かと思います。
大学院生と学部生の違いについては、以前の記事で紹介をしているので、ぜひチェックしてみてください。
修士で卒業し就職する予定の人は、2年間で大学院に入学してすぐに就活を始める必要があります。理系で研究室からの推薦で就職する予定の人はまだ大丈夫ですが、一般的な就活スタイルをこなす人も多いと思います。
2年間で授業を受け切って就活をするとなると、毎日忙しいです。最近ネットニュースにもなっていましたが、就活をしている大学院生は修士2年の5、6月から研究を本格的に始めることになるので、研究成果的にも時間的にも満足にはいかない可能性もあります。
また、「院卒になるのでいい企業に行けるのではないか」という考えは迷信です。
学部生も院生も就活においては土俵が同じことがほとんどです。仮に学歴で評価されるのであれば、東大京大早慶に行っている人の方が良い評価になるのは変わりません。
結局、今までに何をしたのかと、対策をどれだけやっているかで決まります。
ただ、大学院2年間で単純に時間が増える分、経験量も増やせるという点においては、院生の方が有利なのかもしれませんね。
ここからは、私の視点からのお話になります。
人にもよりますが、大学院生のストレスは、自分自身に対する内向きなストレスが多いのかなと思います。「時間がない」「マルチタスクになる」などのストレスもありますが、より精神的なことについて今回はご紹介しようと思います。
コアタイムなどある理系大学院生や、みんながよく集まるような研究室に所属しているという人はそんなことは感じないのかもしれません。
そうではない院生は、基本的に1日を一人で時間を過ごすことが多いです。
学部時代の友達は大半が卒業してしまっているので、誰かと遊ぶ時間が減ったり、就職した友達が同僚と飲みなんかをしている姿を見た際には社会人羨ましいなとも思ったりします。
研究室の同期も少なかったり、授業も少人数で個人の発表が多かったりするので、「みんなで協力して頑張ろう」みたいな風潮はないです。
「大学院生です」「院卒です」と言うだけで、周りから賢そうとか勝手な期待を持たれることもあります。
もちろん大学院を経験している人や理解が多くある人にとってみたら、特に修士は学部卒とそう言われるほど違いはないと感じているはずです。
「大学院は誰でも入れるものではないから賢いでしょう!」と言われることもありますが、大学院入試は特に同じ大学からそのまま進学するのであれば、大学入試ほど大変ではない気がします。
周りからの期待と現実の自分とのギャップで悩むことがあるというのが、一つのストレスです。
修士で修了したとしても、24歳で就職をすることになります。
特に女性が気になることかと思います。今は晩婚化も進んでおり、いつ結婚するかを気にしない人も増えているから、大丈夫だろう考える方もいます。
今の40、50代以上の世代の時代には、クリスマスケーキ理論(女性は25歳までに結婚しないと、あとは廃れていくだけ)みたいな酷い理論もありましたが、
それも今の時代でもあながち間違いではありません!
結婚をしたい人であれば、平均初婚年齢ではなく、「結婚した人がその相手と何歳で出会っているのか」に注目する必要があります。
2015年の調査では、出会い年齢の中央値が男性24.8歳、女性23.6歳と、修了の時期ぐらいに出会っている人が多いということがわかります。
参考記事↓
両親から結婚についてあれこれ言われてもそうでなくても、出会いが少ない大学院生にとって結婚の不安を感じることは無理もないです。
少し今回はネガティブな観点から、大学院生活をご紹介しました。
もちろん、大学院生生活を謳歌している人もいますし、悪いところというわけではありません。
きちんと決断したのであれば、あとは自分自身の考え方次第だと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
おしまい。
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投稿者名: ありす