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広島大学キャンパスガイド

2019年10月24日

広島大学キャンパスガイド

広島大学が行っている「キャンパスガイド」では、学生ボランティアが東広島キャンパス内を案内してくれます。

大学のすごさを知ったり、身近に感じられたりするツアーを紹介!学生の案内を動画で配信。

ガイドツアーを疑似体験してみよう!✊

 

キャンパスガイド


キャンパスガイドって?🤔

予約なしで自由に参加できるガイドツアー。

広島大学の学生ボランティアが案内してくれます。その日の参加者の要望に応じてコースを設定。

毎週金曜日の13時~15時(約2時間)。法人本部棟2階に集合。問い合わせは広島大学地域連携部門へ。

電話:082-424-6134

※現在「新型コロナウイルス」感染拡大防止のため、キャンパスガイドを中止しています。

随時情報更新

 

法人本部(屋上)🏢

全国3位の広さを一望


自然豊かな東広島キャンパスの南半分を一望できる。普段は施錠されており、一般の人はガイドツアーでしか入ることができない場所。

広島大学のキャンパスの面積は約250へクタール、東京ドームの53個分。国立大学の単一キャンパスでは全国3位の広さをほこります。

工学部には国内の大学の中では最大の規模を持つ試験水槽があります。CO2排出量の少ない船の開発に活用されている企業からのオファーも多いそうです。

 

【法人本部】全国3位の広さを一望【広大探検】

 

両生類研究センター🐸

世界でオンリーワンの存在


実験に使う両生類を飼育。世界にはこのようなリソースセンターが4つあるのですが、その中でも複数を飼育するのは広島大だけ。

設置50年という歴史も世界一!

広島大学総合博物館の統一キャラクター「ヒロッグ」のモチーフもカエル🐸一般の人も自由に見学できます♪

開館は平日10時~17時。入場無料。

 

【両生類研究センター】世界でオンリーワンの存在【広大探検】

 

広島大学総合博物館🏛

恐竜のフンにタッチ🦖✋


「環境と人間との共生」をテーマに、大学の紹介、宇宙・地球、里海、里山の4つのコーナーで構成。

触ってもいい化石など楽しい仕掛けが盛りだくさん。

開館は火~土曜日の10時~17時、入館無料。

 

【広島大学総合博物館】恐竜のフンにタッチ【広大探検】

 

one cafe☕

キャンプ気分でひと休み


2019年5月に誕生した中国産業とのコラボカフェ。キャンプをテーマにしたインテリアがおしゃれ。

コーヒー1杯200円とリーズナブル

ランチタイムには、地元のパン屋のサンドイッチなどが並び、自動車学校の案内、留学生の相談窓口もあります。一般の人も利用可能。

営業は平日の9時30分~17時30分(ラストオーダー17時)。

 

【one cafe】キャンプ気分でひと休み【広大探検】

 

ふれあいビオトープ🌲

屋外の自然ミュージアム!


池と湿地、アカマツ林など大学移転前からの里山環境が維持され、貴重な動植物を観察できます。 メダカやカエルも生息。

この周辺の渓流と湿地、ぶどう池を含めて、自然を歩いて鑑賞・体験できる屋外ミュージアム「発見の小径」となっています。

自然の中を歩くのは気持ちいいですよ~

【ふれあいビオトープ】屋外の自然ミュージアム!【広大探検】

 

どうでしたか!? 身近にあるけどまだまだ知らないことが多いのではないでしょうか?

興味がわいた人は、ぜひ広大に行ってみてくださいね!!

※プレスネット 2019年10月24日号より掲載


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2019年10月10日

【東広島の企業】転倒対策の日用品開発に力「㈱コーポレーションパールスター」

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
転倒対策の日用品開発に力を入れている
「㈱コーポレーションパールスター」

㈱コーポレーションパールスターとは

2019年で創業104年目。超高齢社会の到来を視野に、転倒予防に目を向けた、装具&器具機能を備えた日用品の開発に力を入れる。
介護保険を使わない介護社会の実現へ―。
市が提唱するその思いを、安芸津町から商品にして発信する。

工場
商品を製造する工場の現場。商品を使った顧客から感謝の手紙が届くことが従業員の支えになっている

武器は顧客からの感謝の手紙

会社は1915年に創業。旧陸海軍の指定工場として軍足を製造した。戦後は一般靴下の製造を主に事業を営んでいたが、輸入品の興隆で売り上げが減少。そんな折、素材の良いテイジンテビロン系の糸に出合い、健康靴下を開発するきっかけをつかんだ。1992年、製造品のすべてを健康に特化した商品にすることに舵を切った。

2004年には、糖尿病患者のための「あぜ編み靴下」を開発した。凹凸状態に編むあぜ編みが、靴下に空気をため、温かさを持続。発汗作用で靴下が濡れ、足が冷えやすくなる糖尿病患者の悩みを解消した。新宅光男社長は「あぜ編み技術は、その後の会社の商品開発の基礎になった」と振り返る。

あぜ編みで培った技術力は、大学との共同研究として実を結んだ。06年には会社の看板商品となる「転倒予防靴下」を広島大の浦辺幸夫教授と共同開発した。室内での数ミリの段差が、つま先が上がりにくくなっている高齢者の室内転倒事故を招いていることに着目。足を上げるときにつま先が自然に上がる靴下を開発した。08年には、同じく転倒の原因となる外反母趾に対応する商品を開発した。

大学との共同研究は医療機器への参入を促すきっかけにもなった。「商品の効果を裏付けし、販路の拡大につながる」と14年に東広島市内の会社では初めてとなる医療機器製造販売業の許可を、6年がかりで得た。

会社に危機が訪れたのは15年。テイジンテビロンが生産中止となり、その糸を使った商品の受注が大幅に減ったからだ。年間の売上高はピーク時だった11年の3億2000万円から、16年には2億円を割るまでに落ち込んだ。

危機を救ったのは、超極細繊維のテイジンナノフロントとの出合いだった。高い吸水性と吸着性に優れた糸が新商品開発のヒントになった。病院での患者の転倒事故は、つまずきよりも、ベッドなどからの滑落に起因することが多いことを知り、18年、腰などに据えることで姿勢を良くして滑落を防ぐ「楽位置楽座」を開発した。蒸れがなく、皮膚への刺激が少ないことから、床ずれも防止した。

ナノフロントとの出合いで業績は徐々に回復、19年7月期の売上高は2億7800万円になった。新宅社長は「これまで転倒対策は靴下だけからの提案だったが、姿勢からも提案できるようになった。転倒対策分野の日用品メーカーのスペシャリストとして下地はできつつある」と力を込める。

新宅社長や従業員の心の支えになっているのは、商品を使った顧客から感謝の手紙が届くことだ。会社の大きな武器でもある、という。このため、商品を製造する工場の現場では、手を抜く仕事は厳禁だ。「商品の品質を落とすことは、お客さんへの裏切り行為になる」からだ。

新宅光男社長

大きな目標に掲げているのが、M&Aの対象となるような会社にしていくこと。「そうなれば継続的に事業を続けられる。転倒対策に特化した商品では他社の追随を許さない会社に育てたい」と新宅社長。技術力で社運を懸ける挑戦は、まだまだ続く。

コーポレーションパールスターの主な商品


転倒予防靴下(2006年開発)

転倒予防靴下

広島大大学院保健学研究科の浦辺幸夫教授と共同開発。

室内の絨毯の端や電気のコードなど、わずか0.5ミリ~3cmの段差が、加齢でつま先が上がりにくくなっている高齢者のつまずいての室内転倒事故を招いていることに着目。浦辺教授から足の構造を徹底的に学び、開発した。足を上げたときに足先が自然にその高さまで上がり、つまずきを回避する。

2007年、福祉機器コンテスト優秀賞受賞(日本リハビリテーション工学会主催)。東広島逸品認定第1号。


楽位置楽座(2018年開発)

楽位置楽座

超極細繊維を使用した、蒸れがなく、ずれのリスクがないすべり止め編地。病院内の患者の転倒事故ベッド、イス、車イスからの滑落事故対策に有効。


外反母趾対策靴下(2008年開発)

外反母趾対策靴下

広島大大学院保健学研究科の浦辺幸夫教授と共同開発。外反母趾は拇指(足の親指)の付け根の関節が第二趾の方に「くの字」に曲がった足の変形をいう。バランス機能の低下や歩行障害の原因となり転倒しやすくなる。その外反母趾に対応する商品で違和感のない継続着用を可能にした。


レッグサポーター(2015年開発)※医療機器

レッグサポーター

ふくらはぎを中心とした足に着用。髙い保温力とソフトなフィット力で血行を促進、むくみ防止を可能にした。2015年の熊本地震では、エコノミー症候群対策で2500セットを、東広島市社協を通じて寄贈した。

北里大心臓内科第2予防センター長の東條美奈子医師からは、心不全患者17人に継続着用したところ、むくみ対策の有効性が得られたことが検証された。


むくみ対策靴下(2014年開発)※医療機器

むくみ対策くつ下

東広島市産学官連携補助金事業で県立広島大保健学部の井上誠准教授と共同開発。
第二の心臓と呼ばれているふくらはぎの動きが、足先が上がる機能を持たせることで血行が良くなり活動的になることに着目。ソフトな締め付けでむくみ防止を実現した。足先が上がることで転倒対策にも有効。


【沿革】
1915年 新宅靴下工業として創業。旧陸海軍の指定監督工場に。
1944年 新宅莫大小工場として繊維問屋との取引を開始。
1978年 新宅悦雄氏が2代目代表に就任。
1980年 帝人グループの帝健と取引開始。健康靴下の製造開始。
1991年 法人化で現社名に変更。新宅悦雄氏が代表取締役社長就任。
1992年 製造品のすべてを健康関連の商品に特化、一般靴下の生産を廃止。
2005年 あぜ編み靴下がひろしまベンチャー大賞で銀賞受賞。
2007年 転倒予防靴下が福祉機器コンテストで優秀賞。
2014年 医療機器製造業と製造販売業を取得
2015年 創業100年。代表取締役に新宅光男氏が就任。

プレスネット2019年10月10日号より掲載

\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/

 

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2019年8月8日

【東広島の企業】県内15店舗展開「西條商事株式会社」

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
食品スーパーのショージを県内に15店舗展開する
「西條商事株式会社」

西條商事株式会社とは?

ショージ外観

トマトのマークが目印の食品スーパーマーケットを県内で店舗展開。店舗はショージの愛称で市民に親しまれている。

「地域密着」「良質安価」をモットーにした、新鮮な生鮮食料品が買い物客の人気を集める。

スーパーは東広島市や広島市、三原市などで15店舗を展開。うち東広島には10店舗を構える。「本物のおいしさ」「安心・安全」「地産地消」「健康」の4つをコンセプトにした商品をそろえているのが大きな特長だ。

東広島に軸足 旬や素材にこだわり

うまいの

店内には、産直野菜コーナーを設け、東広島と近郊の農家が地場野菜を直接納品している他、農事組合法人などと直接取引を行い、旬の農産物を安価で販売している。

魚に目を向けると、売場には一匹丸々の、いわゆる丸魚の多さが目に付く。

魚

「他のスーパーと比べると、丸魚の数は圧倒的に多い」と蔵田亮常務。いろいろな種類の魚を目で選べる楽しさが、買い物客の人気を集めている、という。

蔵田常務は「地元に軸足を据えた商品構成と、旬・素材・価格はショージの生命線」と力を込める。

ショージ昔

創業は1951年。卸問屋が出発点で、蔵田常務の曽祖父の故求さんが賀茂郡(現東広島市)の小売店を対象に日用品の卸売りを始めた。小売店への展開は2年後の53年。
地域の要望に応える形で、卸売業の傍ら、西条本町(旧西条町本町)に小売部の「主婦の店」を出店した。63年、西条岡町(旧西条町岡町)に2号店を、68年、八本松町磯松に3号店をオープンし、店舗名を現在のショージに改めた。

70年代に入ると多店舗展開を打ち出し、東広島市内を中心に次々と出店攻勢をかけ、ショージの知名度を上げていった。
平成の時代には、衣料品専門店のカレンズや、業務用食品を扱う食品スーパーの開店につなげた。さらなる飛躍を図るため、卸部門を廃止、小売り一本に集中する体制を整えた。

とくしまる3

近年は、ショージの商品を軽トラックに載せ、週2回、顧客を回って販売する移動スーパー「とくし丸」を始めた。高齢などに伴い日常的な買い物が困難になっている、ショージの昔からの顧客を支援するためだ。
現在は西条地区と高屋地区で2台を走らせる。将来は各店舗からとくし丸を走らせる計画だ。
蔵田常務は「主婦の店時代から支えていただいた人たちのお陰で、ショージは地域のブランド店へと成長できた。お年寄りの人にとっては、安心して買い物ができることが一番。その人たちに恩返しするのは使命」と移動スーパーへの思いを口にする。

とくしまる

2018年9月期の売上高は約130億円。10年前は140億円の売上高を誇ったが、東広島市内に中堅スーパーの出店が相次いだ影響もあり、近年は130億円前後で推移する。「取り巻く環境は厳しいが、質の高い売上高150億円を目標にしていきたい」と蔵田常務は言い切る。

他社との競争に勝つ戦略で重要視しているのは、店舗の拡大よりも、質の良い店づくりだ。総菜や、健康に配慮した食材を充実させるなど、「地域に必要とされ、お客さんの多様な価値観に対応できる店舗運営を心掛けたい」と蔵田常務。そのことが質を伴った150億円につながる、という。ブレることのない4つのコンセプトで、地域ナンバーワンの食品スーパーを目指す。

もっと知ろう

リクルートと待遇

2019年8月現在の従業員数はパートを含めて559人。男性190人、女性354人と女性が多い。蔵田常務によると、採用条件で最も重視するのは新卒・中途とも、人と接することや店舗で働くことが好きな人、という。
また、仕事を通して故郷に貢献したいと願う地元出身者も積極的に採用する。

女性の待遇については、パート従業員にも賞与や有給休暇がある。企業型保育所と連携しており、子育て中であっても子どもを施設に預けて働くことができる。

ショージカード「トマカ」

ショージの各店舗で使える電子マネー機能の付いたショージのポイントカード。

トマカ

通常は200円(税抜き)の買い物で1ポイントがたまり、満点の250ポイントになると、ショージ各店舗で250円の値引き券が発行される。

カードにチャージ(入金)し電子マネーのトマカで支払うと、400円(税抜き)につき1ポイントを 加算。つまり通常の2ポイントに1ポイントが加わり計3ポイントになるというお得な仕組みだ。

アイキャッチがトマトの理由

古来、ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われたことに由来する。体に良いとされるトマトは、新鮮・健康・おいしさも意味している、という。

赤いトマトは「商品」と「サービス」を、黄色いトマトは「心」をそれぞれ表現。目まぐるしく変わる食品業界の中で、商品とサービスに心を添えて提供したいという思いが込められている。

買い物客に聞きました。ショージのここがいい

【寺家駅前店】

●ショージといえば、どんぐり豚。歌が耳に残る。プライベートブランドがおいしい。独自ランキングがあって、ランキング入りしたものが安くなる。購買意欲が湧く。レジでチャージができるのが助かる。平日ワッフルやシュークリームの試食があり、試食して楽しんでいる。
●無添加コーナーのお菓子や食品を見るのが好き。他のスーパーでは購入できない、体に優しい食品が多数置いてある。
●事前に確認したら、持参した魚(旦那が釣った)を無料でさばいてくれる。苦手だし、大きな魚はさばけないので、とても助かる。
●毎週マグロの解体をしていて、たまに握りずしでの試食がある。

【白市駅前店】

●土曜日の午前中に、安芸津から水揚げしたばかりの魚が売っていて、新鮮でおいしい。

【田口店】

●店員さんが気さくで親切。
●カレンズ併設で、小学校、幼稚園の制服、体操服などが購入でき、とても便利(八本松南店も)。
●1000円以上の購入で、卵が98円になる日があり、夕方仕事帰りでも残っていて、うれしい。

【下見店】

●お肉がおいしい。特に牛すじが他店に比べておいしい。おでんの時は絶対ショージの牛すじを購入する。
●火曜日の均一祭。新鮮な野菜が均一で買えて、お得感がある(全店共通)。
●朝取れトウモロコシがとてもおいしかった。

【八本松南店】

●出来たて総菜パンのコーナーが好き。土曜市が好き。
●冬になると、甘酒(大きな入れ物に入った)が振る舞われる。


ショージ店舗一覧

みどり坂店/広島市安芸区瀬野西

白木店/広島市安佐北区白木町三田下小椿

世羅店/世羅郡世羅町寺町

高屋駅前店/東広島市高屋町杵原

八本松南店/東広島市八本松南

田口店/東広島市西条町大字田口

R375バイパス店/東広島市西条土与丸

本郷店/三原市本郷南

豊栄店/東広島市豊栄町清武

白市駅前店/東広島市高屋町小谷

黒瀬店/東広島市黒瀬町南方

下見店/東広島市西条町下見

志和店/東広島市志和町七条椛坂

牛田店/広島市東区牛田東

寺家駅前店/東広島市西条町寺家

【沿革】
1951年 蔵田求氏が卸売問屋として創業。
1953年 西条町本町の本部に主婦の店の小売部併設。
1963年 本社を中央通りに移転。小売部2号店オープン。
1968年 磯松団地入口に3号店オープン。店舗名称をショージに改称。
1972年 社長に蔵田完吾氏が就任。以後、東広島市内に次々と出店。
1979年 本社を西条土与丸に移転。
1990年 社長に蔵田憲氏が就任。
2005年 白木店オープン。広島市内に初めて出店。
2011年 世羅店オープン。世羅郡に初めて出店。
2012年 本郷店オープン。三原市に初めて出店。
2014年 社長に蔵田至氏が就任。

2019年8月8日号より掲載

\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/

 

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2019年6月20日

【東広島の企業】「100年後にも世界で光り輝く大学」に広島大学 東広島キャンパス【番外編】

 広島大の越智光夫学長が4月から2期目に入った。インタビューで大学の将来像や、東広島市での大学の位置付けなどについて語った。越智学長は「100年後にも世界で光り輝く大学に」と目を輝かせる。

広島大学

 

人材育成の基盤 教養教育に力
全科目で能動的授業目指す

 広島大は、被爆地広島に開学し、「平和を希求する精神」を理念の一つに掲げ、平和への寄与を通して、国際社会に貢献する人材の育成を目指す総合大学だ。
 その人材育成の基盤となるのが教養教育。広島大ならではの独自のカリキュラムで、学生たちの学びの土台を培っている。

 教養教育は学部生の1年生が対象。専門以外の分野へも関心を高めてもらい、ものごとを総合的に捉える能力を養っていく。

広大林教授

 教育企画担当で総合科学部の林光緒教授は「教養教育は草 木で例えると根の部分。根っこが広がることで幹が太くなり実も付く。いろいろなことに興味を持つことで視野が広がり、複眼的な視点で専門分野を研究できる。何より社会は幅広い見識を持った人材を求めている」と力を込める。

 教養教育には、平和科目、大学教育基礎科目、共通科目、基盤科目の4科目がある。平和科目は28科目から1科目を選択する。留学生を含む全新入生が必修だ。戦争や紛争から貧困、人口増加、環境までさまざまな分野がある。平和を希求する大学として、「持続可能な社会」までを視野に入れた広義の平和について考えていくのが特徴だ。

 大学教育基礎科目には、大学教育入門と教養ゼミがある。大学教育入門は、大学で学ぶべきことの意義やレポートの作成方法、ハラスメント問題など、大学生活を送る際に必要となる知識や規範を身に付けていく。

 全部で15章ある中で、ユニークなのが、各界で活躍するリーダーを講師に招いた「世界に羽ばたく。教養の力」。おととしから始まり昨年から全学部必修となった。林教授は「学生たちは、世界で活躍するリーダーの生きざまに触れることで、将来の指針となる何かをつかんでほしい」と話す。平和科目と大学教育入門も他大学にはない科目だ。

 全国の大学に先駆けて平成9年から始まった教養ゼミは、約10人単位でディスカッションやグループ学習などに取り組む。

授業風景

「大学は自ら考え学ぶところ。入学後の早い段階から、その習慣を身に付けてほしい」(林教授)からだ。問題発見・解決型の授業を行いながら、論理的な思考法や自己表現力を育んでいく、という。

 共通科目では外国語や情報など5科目で幅広い知識と技能を身に付ける。基盤科目は専門分野を学ぶために必要な基礎的な知識の修得を目指す。

 広島大が教養教育で大きな目標にしているのが能動的な授業だ。大教室での講義形式の授業であっても、授業の合間に学生に問い掛けたり、コメントシートを書かせたり、と工夫次第で能動的な授業は可能になる、という。
 林教授は「大学では、専門教育と教養教育は車の両輪。教養教育の充実が専門教育の質を高める」と言い切る。

東広島キャンパス 理系の世界的な研究拠点に
「why」を考える学生に

―2期目で重点的に取り組みたいことは。

広大学長

 学長に就任以来、「平和を希求しチャレンジする国際的教養人の育成」をスローガンに掲げてきた。その思いは変わらない。2019年度から統合生命科学研究科と医系科学研究科の設置を皮切りに、大学院再編を本格化させた。
 2019年6月現在、11ある研究科を5つに再編、研究科間での垣根を低くする ことで他の領域も学べるようにし、領域での力を高めていく。世界中からトップクラスの研究者や優れた留学生を招き入れるためにも、教育研究環境の充実は待ったなしだ。

 東広島キャンパスでは、宿泊施設や交流の場を備えた国際交流拠点を整備し、理系の世界的な研究拠点として強化を図る。
 東千田キャンパスは、新たな人 文・社会科学系の教育研究拠点として、霞キャンパスは世界レベルの最先端医療と医系科学の研究拠点として、それぞれ位置付け整備を進めていきたい。

全学一丸で取り組む

―世界の大学ランキングでトップ100に入るという目標を掲げられています。

 トップ100に入るのは、平成の後半、文科省の研究大学強化促進事業と、スーパーグローバル大学創成支援事業トップ型に採択された広島大にとっては、社会との約束でもある。
 この目標を達成するために、ランキングの指標となる留学生数や英語論文数、企業からの外部資金の割合など5項目で目標を確認している。

 また、各教員の教育や研究を数値化する独自のシステムも開発した。道は平たんではないが、全学で一丸となって努力していきたい。

 忘れてはならないのは100年後にも世界で光り輝く中四国の拠点大学にしていくこと。大きな目標でありトップ100に入ることは、その過程だと思っている。

―東広島への統合移転が完了して四半世紀が過ぎました。

 東広島キャンパスは広島大の中核となるキャンパス。一方、東広島市にとっ ても広島大は学術・教育の一大拠点であるのみならず、雇用や消費などさまざまな波及効果をもたらす基幹的な存在であると思っている。
 欧米では大学を拠点に都市が形成されている。東広島市も大学のシーズを生かしたITやライフサイエンスの企業が立地する米国・シリコンバレーのような元気な街になってほしい。

 東広島市の課題は交通アクセスの問題。広島大としても、東広島市と連携し大学周辺にバス乗り継ぎの結節点を設置するなど、交通ネットワークの整備に取り組んでいく。

真面目さを武器に

―広島大の学生気質は。

 一言で言うと真面目。そのことはとても良いことである半面、控えめで地味とも言われている。
 私は学長に就任以来、広島大の学生や卒業生であることに誇りを持ち、胸を張って社会にアピールしようといい続けてきた。誇りに思わなければ、世間から評価はされない。
 近年は起業家も出ている。真面目さを武器にリーダーシップを取ってもらい、社会を変革するような人になってほしい。

 昨年夏の西日本豪雨災害では、学生の有志が立ち往生していた車のドライバーにおにぎりを作って差し入れた。自らの頭で考えやるべきことを実行に移した。これこそ広島大生といえるのではないか。

―令和の時代を迎えました。学生には何を求められますか。

 大変革の時代だからこそ、how(どうのような方法で)だけではなく、why(どうしてなのか)をじっくり考える人になってほしい。その意味でも、専門分野を極めると共に、幅広く深い教養を身に付けてほしい。

過去の東広島の企業紹介はこちら

プレスネット2019年6月20日号より掲載

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2019年5月23日

【東広島の企業】開発途上国への国際協力担う「JICA中国」

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
開発途上国への国際協力担う
「JICA中国」

JICA中国とは

広島県とJICA(ジャイカ)の共同施設であるひろしま国際プラザ内(東広島市鏡山)に1997年に開設されたJICA中国(正式名は国際協力機構中国センター。三角幸子所長)。中国地方5県での開発途上国への国際協力を担う拠点として、さまざまな事業を展開している。

jica外観

対等なパートナーで信頼構築

JICA中国の柱の一つが研修員の受け入れ事業だ。これまでに約140カ国から1万1000人以上を受け入れてきた。研修員は開発途上国の政府を代表する行政官や民間団体職員たち。
中国5県の自治体や企業、教育機関などで研さんを積み、教育地域開発平和構築など、それぞれの母国の発展につながる取り組みを学んでいる。

開発途上国の人たちに日本の技術などを伝えるボランティア事業もJICAの根幹をなす。海外協力隊として世界で活動してきた中国地方出身者は3300人以上に上る。

日本の児童・生徒たちに開発途上国を知ってもらう開発教育支援事業にも積極的に取り組む。
JICA中国を訪問してもらい、途上国の文化や暮らしを学んでもらうプログラムや、国際協力の経験者が学校現場に出向いて、異文化について学んでもらう「国際協力出前講座」などを行っている。

紛争や貧困・格差、自然災害など開発途上国が抱える課題は多岐にわたり、政府開発援助(ODA)の実施機関としてのJICAは、多様なニーズに応える必要性に常に迫られている。このため、「さまざまなノウハウを持った組織(個人)に国際協力に携わってほしい」(三角所長)と、現在は大学や地方自治体、民間企業などもJICAの事業に参加できるプログラムをつくっている。

jica平和学習

一つが草の根技術協力事業だ。中国地方の大学やNGOなどが開発途上国で行う国際協力活動をJICAが支援。現地に専門家を派遣したり、日本で研修員を受け入れたりしながら、貧困問題や医療など開発途上国が抱える課題を共同で解決していく。

さらにODAで長年培ってきた途上国政府とのネットワークを生かし、企業と途上国の仲介役として、企業の海外展開もサポートする。民間の投資が途上国の 経済の発展につながるからだ。東広島市では現在2社が、JICAの民間企業海外展開支援事業を活用している。

JICAの理念は「信頼で世界をつなぐ」。三角所長は「さまざまな事業で国際協力の橋渡し役を担っているが、途上国への一方通行ではないこと。途上国とは対等なパートナーであり、お互いに学び創るという共創の気持ちを大切にしている」と力を込める。

2015年の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)について合意し、開発の恩恵から誰一人取り残されない世界の実現に向けた第一歩を踏み出した。

三角所長は「私たちの取り組みは全てSDGsにつながっている。持続的な成長には、人材・技術など国内の地域リソース(資源)の参加も必要不可欠となる」と強調する。

jicaケーススタディ

東広島市に住む外国人は、市民の3%に上る。広島大ではJICA中国が受け入れる途上国からの留学生(研修員)が130人を超える。
三角所長は「東広島市が、途上国の人も含めて外国人が安心して暮らせるより魅力的な町となることを期待します。JICA中国も、それをサポートできたら」と話す。

三角幸子所長に聞く 海外協力隊のことが知りたい

職種は120以上。69歳まで応募可
途上国の人と同じ目線で生活、生きる力培う

JICAの代名詞といえるのがボランティア事業だ。海外協力隊として開発途上国に赴き、現地の人たちと一緒に生活しながら、それぞれの技術や経験を現地の人たちに伝えていく。

三角さん

JICA中国の三角幸子所長に、海外協力隊の応募条件や活動内容、果たすべき役割などについて聞いた。

―海外協力隊の種類は。

2019年度から制度が変わりました。一定以上の経験と技能を必須とするシニア案件と、それ以外の一般案件に大別しました。
 以前は年齢で案件を分けていましたが、新制度では、いずれも69歳までの人なら応募することができます。

―応募に際して留意すべきことは。

最低限の語学力は必要になります。応募の際に申告してもらいますが、中学卒業程度の英検3級TOEICスコア330点が目安になります。合格後は、70日間程度の研修があり、派遣国の公用語を中心に集中して勉強します。

もう一つ気に留めておきたいのは健康状態です。開発途上国は日本のように医療機関が充実していません。
軽い疾患であったとしても、健康診断の結果、派遣できない場合もあることを理解しておいてください。

―海外協力隊の仕事には120以上の職種がありますね。

防災・災害対策など日本が得意とする分野の仕事から、看護師など命に寄り添う仕事、廃棄物処理など生活サービスに関わる仕事まで多岐にわたります。
自分に合った仕事を見つけてください。広島県では、自動車整備の分野で活動する海外協力隊員の実績が多いのが特徴です。

jica道路維持

―派遣は2年間です。

それぞれの知識や技術を生かしながら、現地の人と同じ目線で活動を行っていきます。日本とは異なる価値観や文化の違いなどを認めながら、人と人がつながる大切さなどを自然と学ぶことになります。現地に溶け込んで生活することが前提です。日本の生活用品は簡単に持ち込めないので、そのような、日本では得られない体験を楽しむ気持ちが必要です。

―海外協力隊が果たしてきたことは。

海外協力隊は、1965年に初代隊員が派遣されてから、2018年で累計派遣人数が5万3000人を突破しました。派遣先では、日本人は海外協力隊員だけという集落も珍しくありません。
つまり現地では海外協力隊=日本人というイメージが出来上がっています。その意味から海外協力隊が開発途上国の人たちと草の根レベルの信頼を構築してきたといっても言い過ぎではありません。

―海外協力隊を目指す若い人たちにメッセージを。

開発途上国で暮らすことで、交渉力、突破力、実現力が身に付きます。大いにチャレンジしてほしいし、周囲の大人は若い人たちの背中を押す人であってほしいと思っています。

【ODAとJICA】

 日本は1954年にコロンボ・プランに加盟して以来、ODAとして開発途上国に資金的・技術的な協力を実施してきた。
 JICAはODAのうちの二国間援助の3つの手法「技術協力」「有償資金協力」「無償資金協力」を一元的に担っている。
 世界最大規模の二国間援助機関であるJICAは約90カ所に上る海外拠点を窓口に、世界154の国・地域で事業を展開している。

プレスネット2019年5月23日号より掲載

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2019年4月18日

【東広島の企業】20周年迎え事業を拡大「中栄グループ」

東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!

今回紹介する東広島の企業は
日本語研修センター開設や日本語学校開校し、外国人の実習生や学生を手厚くサポート!
「中栄グループ」

中栄グループとは?

旅行業や通訳・翻訳業、外国人技能実習生向けの語学教育、美容室運営など幅広い事業を展開する。

2019年11月に会社設立20周年を迎えるのを機に、同年3月、本社を東広島市鏡山から西条町寺家に移転しグループの4社を1カ所に集約した。
新しい時代を見据え事業規模を拡大、さらなる飛躍を期す。

中栄グループ外観

日本語研修センター開設や日本語学校開校支援
外国人の実習生や学生支援

本社ビルは4階建て延べ1600平方mの建物。3、4階には、グループ会社のヒロシマ・ランゲージ・アカデミー(2005年設立)が運営する、日本語研修センターの教室を設置した。外国人技能実習生に日本語教師資格を持つスタッフが日本語力や日本での生活マナーなどを指導していく。

日本語学校2

改正出入国管理法が2019年4月に施行され、就労希望の外国人が増えると判断。従来の施設(鏡山)では手狭になることから拡張移転を決めた。

移転で従来よりも5倍の人数の実習生を受け入れることが可能になった。さらに、2018年10月には、外国人を雇用したい企業と外国人労働者をつなぐ人材派遣事業のKCCグローバルを設立。手厚い体制で外国人をサポートしていく。

もう一つ、力を入れていくのが、日本への大学進学を目指す外国人学生の支援だ。2019年4月、西条中央に開校するHLA日本語学校の運営に参画し、高い日本語能力を身に付けた学生を育成する。
1年半コースと2年コースを設け、年間で100人を受け入れる計画だ。

日本語研修センター

代表の村瀬施蓉さんは、中国出身。1990年に来日、東広島市に住居を構えた。

東広島市で暮らしている間に、日常生活で困っている外国人を目の当たりにするようになり一念発起。99年、中栄を立ち上げ日本語語学教室の運営で会社のスタートを切った。

7平方mの小さなスペースから興した会社は、「日本に来ている外国人のために役立つ仕事をしたい」(村瀬代表)とのしっかりとした哲学で、次々と事業を拡大していった。
前述のヒロシマ・ランゲージ・アカデミーを設立したほか、「外国人の航空券の予約を手伝いたい」と旅行業に進出。

中栄トラベル
現在は、中国を中心にアジア地域の航空券の販売や、入国ビザ取得代行などのサービスを提供している。

さらに「会社に新しい刺激を与えたい」(村瀬代表)思いから、16年には、UMEを設立し、広島にベーカリーショップを開店。自家製の天然酵母パンがテレビで紹介されるなど人気を集めた。
2019年4月19日には本社の移転に合わせ、広島店を閉じて本社1階に「べーかりーねこ蔵」をオープン。17年には、美容室経営の挑戦も始め、中国地方でチェーン展開をしている。

外国人を対象の業務が多いことから、社員の1割を外国人が占める。業務は3カ国語(中国語、英語、ベトナム語)で対応でき、日本人社員にも英語や中国語の修得を推奨する。

旅行会社

村瀬社長は「本格的なグローバル化時代を迎え、海外との取引も増えることが予想される。外国語を話せる社員を持つことは会社の強みになる」と力を込める。

令和元年に20周年が重なり、「新たな出発点に」(村瀬社長)と位置付ける。

村瀬社長は「初心を忘れず謙虚な気持ちで経営にあたりたい。社員が楽しく働けて結果(利益)が出せる会社にするのが夢」と目を輝かせる。

女性社員7割。女子力生かし躍進 村瀬施蓉代表に聞く

時差出勤・在宅勤務を導入

70人の社員のうち、7割を女性社員が占める中栄グループ。女性経営者の目線から女性が働きやすい環境づくりに積極的に取り組んでいる。

村瀬代表

村瀬施蓉代表に女子力を生かすための取り組みや、中栄流の働き方などについて話を聞いた。

―女性社員の雇用状況は。

毎年、大学の新卒者や中途者などを2~3人程度採用しています。会社を成長させたいので、今後も積極 的に雇用していく計画です。女性社員の平均年齢は若く、子育てに忙しい30歳代が中心となって会社を引っ張ってくれています。

―女性社員が子育てと仕事を両立できるよう取り組んでいることは。

管理職については、時差出勤制度を導入していることと、在宅勤務を認めていることです。近年はインターネットを中心とした情報通信環境が充実し、コミュニケーションを取っていれば、自宅でも十分に働くことができます。

女性社員

有給休暇は、簡単に取得できるように手続きを簡素化。将来的には全女性社員が100%取得できるよう努めます。
私自身、2人の子どもを育てましたから、女性の苦労は分かります。女性が働きやすい環境を整えるのは目標です。

―社員に訓示していることは。

チャレンジ精神を持つこと。「失敗したら怖い」と何もしなかったら、前には進みません。とにかく行動することが大事です。
 失敗をすることで、「次はこうしたい」と学ぶことができますからね。社員には、行動力と責任感、情熱を持って仕事に従事してほしい、と思っています。

【沿革】
1999年 ㈲中栄を設立
2001年 中栄国際旅行を開設
2005年 ㈱ヒロシマ・ランゲージ・アカデミーを設立
2006年 ㈱中栄に商号変更
2007年 中栄国際旅行から中栄トラベルに変更
2013年 中国でベーカリーのFC事業スタート
2016年 ベーカリー製造販売の㈱UMEを設立
2017年 美容室経営を開始
2018年 KCCグローバル㈱を設立
2019年 HLA日本語学校を開校支援
2019年 本社を西条町寺家に移転

プレスネット2019年4月18日号より掲載

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2019年3月23日

Interview 森脇実穂さん

―東広島に住んで生活が変わったと思うことは

 私は東広島に来て地元のお店を探していくようになりました。今までは実家暮らしだったのでご飯が出てくる生活が当たり前でしたが、東広島で一人暮らしをするようになって、自炊に。でも毎日作るわけにもいかず、友達と一緒にご飯を食べに行く機会が増えました。そこで、広島大学周辺にどんなお店があるのかを探して、そのお店に行くようになりました。調べるうちに東広島にこんなにたくさんお店があることを知りました。
 また、友達の誕生日プレゼントや家族へのお土産を、東広島でしか買えない物にするようになりました。こだわりの手作り雑貨や限定のお酒などを買いに、東広島のお店によく行きます。

地域とのつながりを感じることはありますか

 サークル活動を通して地域とのつながりを感じています。私は「地域盛り上げ隊 たのした」というサークルに入っていて、広島大学周辺の下見地域を盛り上げるイベントを行っています。このサークルは、学生だけでなく、地域の方や企業の方もメンバーになっていて、総勢10人ぐらいで活動をしています。主な活動は、週に1回のラジオ出演、月に1回のイベント開催です。イベントは、広島大学の近くのゆめタウン学園店の駐車場で行う、グルメや学生のステージが楽しめる交流イベントや、カープの選手を招いたミニ運動会など。最近は子ども対象のイベントも行っていて、クリスマスケーキ作りや、理科の科学実験もしました。イベントを通して、地域の人たちとのつながりをより感じています。

―東広島市と出身地を比べてどんなことを感じますか

 まず町の住民の構成が違います。私の住んでいたところは、小・中学生、高校生とその親の世代を中心とした幅広い年齢層の人がいました。東広島、特に大学の周辺は、県外から来て一人暮らしをする人が多く、「大学生の町」という印象を感じます。その中には、地域の方と一緒に活動したいと思う大学生や、地域の子どもと関わりたいと思う学生もたくさんいて、その学生が「どうつながれるかを模索している」と感じています。私も今、模索中です。そこがうまく盛り上がっていければ、新しい町のかたちとして良い町になっていくのでないか、という風に感じています。

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2019年2月28日

【東広島の企業】健康・医療・福祉分野の職業人育成「広島国際大学」【番外編】

 「ヒロコク」の通称で知られる広島国際大学。
 健康・医療・福祉という幅広い分野で活躍する専門職業人を育成している。2018年、開学20周年という大きな節目を迎え、健康寿命の延伸を視野に入れた教育にも力を注いでいく。

国際大学外観

学部・学科横断、全学的教育に力

 開学したのは1998年。東広島キャンパス(旧賀茂郡黒瀬町)に保健医療学部と医療福祉学部の2学部、5学科体制でスタートした。その後、2013年、健康・医療・福祉分野に特化した特色ある総合大学を目指し新しい歩みを始めた。現在、呉・広島キャンパスを合わせて8学部10学科体制を整えている。

 「現場で活躍できる専門職業人の育成」という建学の精神を具現化するため、力を入れているのが全学的な教育。専門化が進む中、患者を中心にとらえた「チーム医療」に代表されるように、現場ではチームで活動することが不可欠になるからだ。目指す教育の枠組みを示した「広国教育スタンダード」に則って、さまざまな教育プログラムを実践している。

 16年度には、従来の共通科目、専門科目に加えて「スタンダード科目」群を新設した。
 焼廣益秀学長は「本学の学生に必ず身に付けてほしいのが《他人を尊重し協力しながら問題を解決する》という素養。その能力を育むのがスタンダード科目」と話す。

 軸になるのが13年度から先行して取り組んでいる「専門職連携教育(IPE)」だ。学部・学科間の枠を超え、専門分野が違う学生同士が議論を深めながら、チーム医療の実践力を身に付ける。

専門職連携教育
専門職連携教育の様子

 そのIPEのための基礎力を磨くのが「アカデミックリテラシー」「チュートリアル」などの授業。論理的思考力やコミュニケーション力を培っていく。
 このほか、多くの共通教育科目を1年次から配置し、早い段階からヒロコク生としての素養を修得していく。スタンダード科目は20年度から全学部で必修になる、という。

 一方で、学生たちが地域と交流する機会を設けているのも大きな特長だ。「人との触れ合いは、命や生活にかかわる仕事の根幹」と焼廣学長。
 例えば「地域がキャンパスin黒瀬」と銘打って住民自治協と連携し、レクリエーションを行うなど地域とのつながりを深めている。

地域住民交流
地域住民と交流する学生

 地域の人たちの健康への思いに触れることで、学生それぞれが将来をイメージするきっかけ作りにもなる、という。2019年度から「広国市民大学」を開学、地域の人も大学で共に学べる環境を整えている。

 2020年度には、健康スポーツ学部を新設(設置構想中)するほか、現在の心理学部や医療栄養学部など4学部を一つに再編する健康科学部の開設も。近年、健康寿命がクローズアップされるようになり、健康維持や病気予防に力を発揮できる人材を育成する。

学長

焼廣学長は「教育は生き物。常に社会の変化に対応した教育を行いたい、という気概を持っている」と力を込める。

 昨年までに巣立った卒業生は約1万5000人。多くの学生が在学中に国家資格を取得し、専門分野で活躍している。県内の主要な医療・福祉関係の機関に限れば、ヒロコクの卒業生がいない職場はない。
 焼廣学長は「《人の役に立ちたい》というのが本学の学生気質。彼らの思いに応えられるよう、生涯にわたり学び続け、時代の変化に対応できる学生を育てていく」と言い切る。

 

山岡薫センター長に聞く しあわせ健康センター開設

住民の健康寿命延伸を後押し 専門資格持つ教員が対応

 広島国際大の教員が地域の人たちの健康相談などに無料で応じる「しあわせ健康センター」が2019年2月1日、キャンパス内の2号館にオープンした。

山岡さん

センター長の山岡薫総合リハビリテーション学部長に、センター開設の経緯や、具体的な取り組みの内容などについて話を聞いた。

―開設に至ったきっかけは。

 大学の特徴ある取り組みを文科省が支援する私立大 学研究ブランディング事業に応募したのがきっかけです。
 健康・医療・福祉系の学部がある大学の使命の一つは、地域住民の健康寿命を延ばすことです。

しあわせ健康センター
しあわせ健康センター

 既に2017年10月から、総合リハビリテーション学部で言語聴覚士の資格を持つ教員が言葉や聞こえ、飲み込みの悩みなどに応じる相談を始めており、この仕組みを全学部に広げるため、センターを開設しました。

―スタッフは。

 医師や理学療法士、作業療法士、管理栄養士などの専門の資格を持つ教員27人が対応します。さまざまな角度から健康に関する相談ができる体制を整え活動しています。

―具体的な相談の内容は。

 各学部の特長を生かします。例えば、保健医療学部 では医師が一般的な健康相談や、健診結果に対してのアドバイスをします。
 総合リハビリテーション学部では、前述の相談の他、介護予防プログラムを作成したり、認知症予防のアドバイスをしたりします。

机といす

 このほか、心理学部では快眠のための助言を、薬学部では薬に関する相談に応じます。

 ただし、既に医療機関を受診している人や要介護認定を受けている人は相談の対象外です。医療行為も行いません。

―健康調査にも力を入れると聞いています。

 大学ですから、センターの取り組みには研究の視点を加えます。日本ではテレビなどで健康に良い事例が盛んに紹介されます。ただ、本当に健康に良いのか は分かりません。
 健康調査でデータを積み重ね、科学的な見地から健康寿命の指標をつくることができれば、と思っています。

―全国的にもユニークな取り組みです。

 医学部を持たない大学が、無料の健康相談を行うのは珍しいでしょう。病気の予防はもちろん、病気があっても悪くならないよう、虚弱にならないよう、積極的に取り組むことが、地域の健康寿命を延伸することになるという気概を持って、センターの運営に当たりたいと思っています。

 

【広島国際大学の概要】

 1998年、賀茂郡黒瀬町(現東広島市)に開設し、保健医療学部、医療福祉学部の2学部でスタート。その後、2000年に広島キャンパス、2004年に呉キャンパスをそれぞれ設置した。2020年4月には東 広島と呉の2キャンパス体制に移行する。新校舎の建設や陸上競技場の整備などを行っている。

 現在は保健医療学部、総合リハビリテーション学部、医療福祉学部、心理学部(以上東広島キャンパス)、看護学部、薬学部、医療栄養学部(以上呉キャンパス)、医療経営学部(広島キャンパス)の8学部で10学科10専攻がある。

 2020年度、健康スポーツ学部、健康科学部を新設・改組。

過去の東広島の企業紹介はこちら

2019年2月28日号より掲載

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2019年2月28日

広島大学体育会応援団 
目指すはスーパーエリート団体(松本) 
広告塔として大学を有名にする存在に(松原)

応援団第26代団長兼リーダー部主将
松本 崚平 MATSUMOTO RYOUHEI

 兵庫県出身。三田学園高卒。中高時代は弓道部で活躍。応援団には「先輩の男気にほれ」入部。理学部2年生。

応援団チアリーディング部主将
松原 美由 MATSUBARA MIYU

 香川県出身。坂出高卒。中高時代は吹奏楽部。習い事でダンスをしていたこともあり、応援団に入部。教育学部2年生。

■創部35周年

松本 創部は1984年。当時、県内の大学には広修大と広経大に応援団があり、広島6大学野球のリーグ戦などで活躍していました。そのことをうらやましく思っていた広島大野球部員で体育会幹事長だった人が、「うちの野球部にも力を与えて」と、高校時代に応援団経験のあった角島誠さん(現鶴学園勤務)に白羽の矢を立て、応援団がつくられたと聞いています。途中、部員不足で途絶えた時期もありましたが、何とか復活させ今に至っています。現在、応援団には、学ランを着るリーダー部と、チアリーディング部があり計11人で活動しています。

■覇気ある学風の樹立と高揚

松本 応援団のスローガンです。ざっくりいうと応援やパフォーマンスで広島大を盛り上げようというこ と。広島大で頑張っている学生は、スポーツ競技をしている学生だけではありません。文化系のサークルで活躍している学生もいますし、学会で研究論文を発表する先生もいます。スローガンからいうと、そういう人たちを盛り立てるのも応援団の役割かなと思っています。

■活動

松本 基本的にはチア部と一緒に活動しています。野球部など体育会に所属する部の試合応援をメインにしながら、ゆかたまつりや入学式などの学内行事や、各種団体・企業のイベントなどに出演し、応援パフォーマンスを行っています。

松原 チア部は昨年復活し活動を再開。応援団の活動は週3日なので、勉強やバイトとの両立も可能です。

▲学内のゆかた祭りでパフォーマンスを披露する応援団
■魅力

松本 僕らの応援団には伝統がありません。つまり求められれば何をやってもいいのが魅力かなと思っています。自由な雰囲気なので、理不尽な上下関係など、応援団の古くさいイメージも一切ありません(笑)。

松原 チアには、チアダンスの他に、組体操のようなスタンツもあります。ダンスが得意な人はダンスで輝けますし、逆にスタンツが得意な人はスタンツで輝けます。

■これからの夢

松本 活動を通して、もっともっと広島大の知名度を上げるのが目標です。そのためには、応援団の認知度を高めることが大切。もっと部員を増やし、東京農大応援団の大根踊りのような、広島大独特のパフォーマンスをつくりたいと思っています。目指すはスーパーエリート団体です。

松原 活動を安定させるためにも、部員を増やしたいです。広島大の広告塔というか、大学を有名にしていく存在になれれば、と願っています。

▲結成35周年を迎えた応援団

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2019年2月21日

防災や減災対策で意見交換

広島・三重の両県知事 広島大など視察

▲先端材料研究室の実験室で曇り止めの膜合成の様子を視察する鈴木知事(左端)と湯崎知事(左から2人目)

 広島県の湯崎英彦知事と三重県の鈴木英敬知事との会議が1月31日、東広島市西条本町の賀茂鶴酒造壱号蔵であり、防災や減災対策の推進などについて意見交換を行った。両知事は1月31日に同市黒瀬町の洋国ハイツ、同市西条西本町のサタケを、2月1日には広島大学東広島キャンパスを視察した。

▲先端材料研究室で担当者から説明を聞く鈴木知事(奥左)と湯崎知事(奥中央)

 広島大では、広島大の越智光夫学長から大学の概要説明などを聞いた後、学内に設置されている、豪雨災害などの調査研究に取り組む「防災・減災研究センター」や、次世代建機の研究をする「コベルコ建機夢源力共創研究所」、将来の自動車のエネルギー効率などの性能向上のための材料の研究開発を行っている「先端材料研究室」を視察した。防災・減災研究センターでは、学生2人が、昨年の西日本豪雨災害後のボランティア活動について両知事に報告。広島大の学生有志が、国道で立ち往生したドライバーにおにぎりや飲み物を配布したことや、1300人以上の学生を被災地に派遣、復旧作業にあたった学生ボランティア団体の活動を紹介した。

 湯崎知事は「広大生のボランティアは、各地で頼りにされ、感謝されていた」と話し、鈴木知事は「せっかくつくった組織なので、恒常的な組織にするといいと思う」と助言した。

(石田)

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