2016年1月20日
途上国に中古義肢を 学生84人が活動
東広島市黒瀬学園台の広島国際大学東広島キャンパスで義肢装具学を専攻している学生84人が、発展途上国に修理した中古義肢を届けるボランティア活動を進めている。
学生の一人が、奈良県でアフガン内戦の負傷者らに中古義足を提供していたNPO法人「アフガニスタン義肢装具支援の会」と交流があったことがきっかけ。同会の活動が、アフガニスタンの情勢悪化で続けられなくなったことを聞き、中古義足を受け入れ、同様の活動を同大で行おうと始まった。
学生は放課後や土曜日に教室を借り、部品の洗浄や組み立てを行っている。部品の整備で実際の義足を扱うことで、仕組みが分かり、学びにもつながっているという。代表の同大総合リハビリテーション学部リハビリテーション支援学科義肢装具学専攻3年の山田茜音さん(21)は「出来るだけ部品を無駄にしないよう心がけ、学生同士で協力し、工夫しながら作業している」と話していた。
(小林)