大学では、学部生である4年間のうちに様々な科目を受講し、その知識を身に付けるのに日々時間を費やしています。もちろん、それは広島大学でも同じ。広島大学でも、日々様々な科目の講義が行われています。
当然、それらの科目全てがその学部では重要な科目です。ですが、やはりそんな科目の中にも、「これだけは何がなんでも抑えておきたい科目」というのが存在します。(「そんなの全科目そうだろ!」ってツッコミは今回無しで・・・笑)
どのような科目かと言いますと、例えばその科目を受講していないと別の科目が受けられないといったものや、その科目の知識がないと、それ以降の科目が理解できないといった科目のことです。
ただ。
そのような科目は、講義を受けているときは真の意味での重要性に気が付きにくいのではないかと思われます。
だから、
「あのときあの科目をもっと頑張っていれば、今頃こんなに落単することは無かったのに・・・」
「たった1つの科目を落としただけで、ここまで周りとの知識の差が生まれてしまうなんて・・・」
なんてことも起こり得るわけです。いやぁ、怖いですね。
というわけで!
この記事では、ある学部における”超重要科目”をその学部に所属する人が紹介していき、その科目の重要性、実際に受講していたときの感想、そして勉強のコツなどをご紹介していきます!
今回は、タイトルにある通り「情報科学部」の科目についてご紹介していきます!
〜情報科学部について〜
情報科学部は、2018年に新設されたかなり新しい学部で、1、2年生のうちはプログラミングや統計といった科目を学び、3年生以降から「データサイエンスコース」と「インフォマティクスコース」という2つの専門コースに分かれ、データ分析や情報処理といったことについて学んでいく学部となっています。
情報科学部には、情報に特化した科目が数多く存在しますが、その中でも特に抑えておきたい科目はどのような科目なのでしょうか!?
早速、見ていきましょう♪
Contents
情報科学部と聞いて、パソコンなどのコンピューターを思い浮かべた方も多いのではないでしょうか?
そんなコンピューターと切っても切り離せないのがプログラミングです。情報科学部では、そんなプログラミングを計4つの講義(プログラミングⅠ〜Ⅳ)に分けて、各セメスターごとに数字の若い順から受講していきます。
そして、「プログラミングⅠ」は複数回におけるプログラミングの講義の中でも、新入生が初めて受講する科目となっており、C言語の初歩を学んでいく科目となっています。
Q.なぜこの科目が超重要科目なの?
いくつか理由がありますが、主な理由が「この講義を理解できないと次の講義に進めないから」です。
というのも、この科目自体が情報科学部の必修科目となっており、卒業にはこの講義を受けて単位を取ることが条件となっています。
また、前述の通り、この科目は複数の講義を受けることで、徐々に学習内容のレベルを上げていくタイプの科目となっています。そのため、講義が進むにつれ、当然講義内容はどんどん難しくなっていきます。
それもあってか、情報科学部のプログラミングの講義では「単位が取れるまでは次の講義にいけない」という決まりがあります(なお、学部の方針次第では、今後この制約はなくなるかもしれません)。
なので、プログラミングⅠの単位を落とした人は、次のセメスターでもまたプログラミングⅠを受講し、プログラミングⅡに進むことができないということになります。
そうなると、本来であれば2年生が終わるまでに受講し終わるプログラミングの授業も、3年生以降まで受講しなければならないということになります。それはさすがに嫌ですよね。
また、シンプルに考えて、プログラミングⅠを落とす人がプログラミングⅡを手軽に理解できるはずがありません。順調に進んでいる人ですら次の講義になると音を上げるくらいですから。
それに、ここまでは難易度の話をしてきましたが、プログラミングは情報科学部の様々な講義の中で登場します。なので、プログラミングⅠで学ぶプログラミングの初歩のことが理解できないと、おそらく2年生になってから非常に苦労します。
Q.なら、勉強法は?
とにかく、分からないことを分からないままにしないことです。おそらく、プログラミングⅠを受講する学生の多くがプログラミング初心者なので、分からないことだらけだと思います。そんな分からないことを分からないままにしていては、いつか必ず反動が来ます。
なので、最初のうちは分からないことがあって本やネットで調べて、それでも解決しそうになければ、潔く先生や友人など、様々な人に聞いてみましょう。分からないことは罪ではありません。分からないことを放置するのが罪なので。
そうすれば、きっとプログラミングⅠは突破できるでしょう。頑張ってください。
線形代数学も、プログラミングⅠ同様、新入生が受講する科目の1つです。
この科目では、主に行列について学んでいきます。
ちなみに、行列ってみなさんご存じですか?有名なタピオカ専門店の前に見えるアレや、Appleの新機種発売日に見られるあの行列とは意味が全く異なります。ここでいう行列は、以下のようなものを指します。
どこかで見たことありませんかね?かっこの中に、謎の数字がチラホラと…
これが、行列です。復唱になりますが、線形代数学では主にこの行列について学んでいきます。
Q.なんで超重要科目なの?
情報科学部で扱うデータ分析や情報処理などでは、行列という概念が嫌と言うほど登場します。ということは、線形代数学で行列についての知識を蓄えておかないと、今後受講する科目がチンプンカンプンになってしまうということです。
個人的に、結構頻繁に登場するなと思った行列の概念は「逆行列」、「行列式」、「固有値」などですかね。
もしかしたら、気づいていないだけでもっとたくさんの概念が登場しているのかもしれませんが、とにかく、「行列を知らないと情報科学部はやっていけない」というわけです。
Q.勉強のコツはある?
行列という概念を正しく理解し、問題を解きまくることですかね。行列には、というか数学には複雑な条件下でしか成り立たないような定義・定理も多数存在します。
だから、普通に問題を解いていて「あ!この問題昔解いた問題だ!」って思って手をつけても、実は過去に解いた問題と条件が微妙に違っていて、同じ手順では解けないなんてこともあります。
なので、問題にたくさん触れて、同時にその問題内で提示されている条件は何か、この条件下で成り立ち、解答を導くのに必要な定義・定理は何かなどを吟味し、行列という、新入生にとって新しい概念に慣れていく必要があるのではないかと思います。
この科目も、前に登場した2つの科目同様、新入生が受講する科目の1つです。
学ぶ内容は名前の通りで、微分や積分について学んでいきます。ただ、ここでいう微分積分は高校で習ったような微分積分の上位互換といいましょうか、とにかく、学ぶことが非常に増えます。
ではここで問題です。以下の積分を10秒で解けますか?
(この積分の答えに関しては、皆さんで調べてみてください!)
また、微分積分学では、テイラー展開やマクローリン展開、偏微分など、大学数学における重要な概念がたくさん登場します。この科目は、微分積分における重要かつ基礎的な概念を学んでいく科目となっています。
Q.なんで超重要科目なの?
あまり知られていませんが、微分積分は世の中のあらゆることと密接に関係しています。
例えば、物理学は微分積分が使用されている王道分野ですね。高校で物理を学んだことがある人なら必ず目にしたことがあるはずの、ma=F。これは「運動方程式」と呼ばれていますが、この式が成立する過程には微分積分が数多使用されています。
なので、今後数学を用いた技術職などに就きたいという人は、微分積分はマストで学ぶ必要があると言えます。
また、情報科学部生に関係する話をすると、微分積分学をきちんと学んでおかないと、2年生の微分方程式やフーリエ解析、システム最適化などで痛い目を見ることになるでしょう。これらの科目は、特に微分積分を使用するので。
Q.お願い!勉強法を教えて!!
この科目は、とりあえず公式の暗記が必須です。実は、先ほどお見せしたあの積分の式も、有名な積分公式のひとつです。
あの積分公式のように、大学の微分積分では、高校では習っていなかった(であろう)公式がわんさか登場してきます。なので、問題を解く中で
「あれ、この式の形どこかで見たことある…あ、そうだあの公式かな?」
なんてしていたら時間がかかってしまいます。だから
「あ、この式の形はあの公式使えるな」
というように、式を見たら即座に公式が思い浮かぶレベルになるまで勉強すると、微分積分学の苦労が減るでしょう。そのためにも、問題を解きまくって微分積分に慣れるのは大事だと思いますね。
いかがでしたか?
今回は、情報科学部で学ぶ科目の中でも、特に重要だと思われる3科目をご紹介しました。ただ、これらの科目以外の科目も当然全て重要な科目なので、どれも単位を落とすことなく、着実に知識を蓄えていきましょう♪
…ところで、お気づきの方がいらっしゃると思いますが、ここで紹介した科目は全て「1年生」のときに受講する科目です。だから、この記事を一言でまとめると、次のようになります。
1年生を舐めたらアカン。
この記事はここまで!それでは!
(この記事に記載されている講義情報は2020年度のものを参考にしています。また、学部の方針次第で講義内容や受講時期が変化する場合があります。ご了承ください。)
投稿者名: まっちゃ