皆さんが通っている大学のあの先生・あの人が実は全国や世界で活躍しているって知っていましたか!?
広島大学 学長特任補佐 北村拓也さん
にインタビューしました!
大学3年生だった2013年に、小説家になりたい人を支援する電子書籍の出版会社を設立して学生起業家に。
翌年には 「ゲームにはまる熱量を学習に変えたい」 とゲーム要素を取り入れた学習アプリの開発会社を設立。
代表アプリ「猫と学ぶ将棋の定跡シリーズ」が2015年、GooglePlayで累計3万ダウンロードを達成し、新着有料ゲームランキング4位、有料ゲームランキング32位に輝いた🎮
2017年には、小・中・高生向けのプログラミングスクール「テックチャンス!」を開講。
現在全国16校で150人以上が学んでいるんです!ビジネスコンテストやプログラミングコンテストにも数々出場し、これまでに40件以上の受賞歴を持つそうです!
2019年2月には、第15回キャンパスベンチャーグランプリの全国大会に出場。セキュリティーの基礎を楽しく学べる「Cyshipサイバーセキュリティーの体験学習アプリ」で経済産業大臣賞、ビジネス大賞などを受賞しました。
学習工学の観点から、遊びながら楽しく学べるアプリの開発に力を入れています。
「洗脳的教育からの解放」 を人生のテーマに「誰もが自分の人生目標を持って生きられる世界」を目指しています。
現在、学生時代に立ち上げた会社を含む5社で代表取締役や最高技術責任者などを務める北村さん。
中学時代は、ネットのオンラインゲームにはまって不登校でした。学校へ行ったり行かなかったりの生活に周りからは「落ちこぼれ」と呼ばれていました。
大学進学後、1年生の授業でプログラミングに出合い、その面白さに引き込まれました。
「スマホもパソコンも自動車も、ロケットの発射まで、プログラミングされていると知って感動した。
その後、独学で技術を磨いて作ったアプリが評価され、僕にとってプログラミングが自己実現のための最強のツールになった。
あの頃の僕と同じように、生きづらさを感じている子どもたちに自己表現の楽しさを知ってもらいたい」
とプログラミングスクールを開校しました。
大学院では学習工学の第一人者、同大大学院工学研究科学習工学研究室の平嶋宗教授に師事し、工学の分野から人が学習する仕組みを探りました。
「ITの力で教育を変えよう」と、大学の研究で得た知見なども活用して、遊びながら楽しく学べる学習アプリを40件以上開発しました。
「主張」「根拠」「理由付け」の三大論法の考え方に着目して開発した、論理的思考力を育成するソフトは、2017年の人工知能学会で優秀賞を受賞しました。
北村さんは、2019年9月に博士課程を修了しました。大学にはやはり、行ったり行かなかったりの生活だったというが「落ちこぼれ」ではない。
実力主義の研究の世界で、審査のある国際学会への出席や論文の執筆を精力的にこなし、2年課程の修士を1年半、3年課程の博士を2年で終えました。
「僕はただ社会不適合者なだけ。幸い僕の分野はパソコンさえあればどこでも研究ができたので、好きなところで好きなことをやっていた」
と笑っていました。
中学時代の不登校の経験から、教育への課題意識は人一倍強い。「洗脳的教育からの解放」を人生のテーマに、これからは「誰もが自分の人生目標を持って生きられる世界」の実現を目指します。
学校の先生や親が決めた目標ではなく、自分で決めた目標を生きた方が最高の人生になるとの思いから、既存の学校教育からはみ出した子どもたちの支援をする「財団」や「学校」を作りたいと考えています。
「まだ“ロマンとそろばん”の“そろばん”の方が全然できていない。5年以内には実現させたいけれど」
と冗談を交えながら目を輝かせていました✨
※プレスネット2019年10月24日号より掲載
投稿者名: プレスネット