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【広島大学の若手研究者】コロナ禍で問われる学生支援の可能性

2021.01.26

プレスネットでは、広島大学の若手研究者に着目しその研究内容についてインタビューしています!🎤

今回お話を聞いたのは
広島大学高等教育研究開発センター助教
教育学習支援センター(協力教員)
蝶 慎一 さん

蝶さん

研究テーマは高等教育における「学生支援」

研究テーマ

 大学を中心とした教授・学生支援についての調査研究をしています。学生支援は、学生が充実した学生生活を営むために必要な活動・サポートです。
 最近は、大学教育におけるアドバイジングの活動や学寮の取り組みを歴史や国際比較の視点で調べています。

研究のきっかけ

 自分自身の学生時代の原体験が、この研究を始める出発点になりました。
 大学2年時から大学院まで民間財団から給付型の奨学金をいただくことになり、本当にありがたく思い、そもそも「学生支援」とは何だろう、研究してみたいな、と強く考えるようになりました。

 博士論文の研究テーマは、戦後日本の学生支援の歴史です。戦後の高等教育制度はアメリカの大学をモデルとし、ポイントになったのが「全人教育」という理念です。つまり、大学は学問を修得するだけではなく、人間としてどう生きていくのかを学ぶことも重要であると位置づけられました。

アメリカ・ユタ州の大学資料調査行ったアメリカ・ユタ州の大学

 研究に際しては、実際に欧米やアジア太平洋地域の大学での調査や研究発表も行っています。

教育学習支援センターでの実践

 学生支援を研究しようと思うと、大学教育の現場や政策動向を知っていないとできません。どのような学びやそれをサポートする取り組みがあればよいのか。

 昨年4月から広島大学に設置された教育学習支援センターで協力教員として勤務しており、教育・学習支援に関わる実践的な活動も行っています。

大学_話し合い
教育学習支援センター主催の懇話会イベント(左から2番目が蝶さん)

コロナ禍で

 昨年からのコロナ禍においてオンライン授業が増加し、あらためて学生の学びや心理的サポートをどのように保障していくのかが問われています。
 これは、国内外の大学で学生支援の取り組みが共通に置かれている課題であり、学修者本位の調査研究が求められていると思っています。

難しさと新たな可能性

 何らかの物質を開発するような研究であれば、その成果は不変的なものかもしれません。

 しかし、高等教育の調査研究は、個別的な要素が強い面があり、ある大学でうまくいったから、他大学でもうまくいくとは限りません。
 各大学の歴史・背景をはじめ、学生・教職員の構成、学修環境も異なるからです。ここに高等教育の分野の研究の難しさと新たな可能性があると感じています。

 学生支援をテーマにしたアカデミックな研究者は多くはなく、この分野の研究をもっと深めるつもりです。

 私の目指す研究は、研究者自身が、基礎的な研究と実践活動を往還するロールモデルになり得ることです。
地道な基礎的研究が、大学での実践につながるような研究者を目指したい、と思っています。

PROFILE 1984年、富山県生まれ。東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻博士課程修了。
博士(教育学)。国立大学協会特別研究員、大学改革支援・学位授与機構研究開発部助教などを経て、2020年4月から現職。

※プレスネット2021年1月28日号に加筆修正

過去の「広島大学の若手研究者」はコチラ

 

投稿者名: プレスネット

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