東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
自動車開発支える総合試作メーカー
「オーエイプロト」
自動車会社が車を開発するとき、試作部品は不可欠。その未来の車が求めるものを形にしていくのがオーエイプロトの仕事だ。1964年の創業以来、国内で10数社しかない自動車の総合試作メーカーとして、自動車開発を支える。(日川剛伸)
太陽光発電を屋上に持つ本社工場。国内で10数社しかない自動車の総合試作メーカーだ
Contents
創業者の故大坪榮次氏が、佐竹製作所(現サタケ)から農機具部品の注文を受けたことを機に、自動車の試作品を手掛けるようになった。転機になったのは、90年の新社屋の移転。広大な工場が完成したことで、金型から切削、プレス加工まで一貫生産できる体制が整った。
「楽をして儲けたければ良い品を作れ」。創業者の教えは、いつしか社訓となり、従業員の心に脈々と息づく。楽をするとは手を抜くのではなく、よりよい製品を作るための改善方法を指す、という。
山名経行社長は「良いモノを作ろうと考えればアイデアが湧き、それを具現化すれば、作業が楽になる。楽をすることと品質を向上させることは、相対しているようで本質は一緒。つまり《一体不二》と考えている」と力を込める。
全社員が共有する、その思いが会社の原動力になっている。ドアやボンネットなど自動車の車体であれば、ほぼすべての部品を開発できる高度な技術力は、国内外の多くの自動車メーカーとの取引を可能にし、日本の新幹線500系の内装面や、建設機械のキャビンにも採用されるなど、製品領域を広げている。
高度な技術力は手作りによって支えられてきた。かつての試作製品には、ほとんどといっていいほど人の手が加えられ、社員たちは、0・1ミリ以下のゆがみでさえ、判別できるほどの能力と技を習得してきた。
ただ、現在では試作といえども自動化が進展。人の目が行き届かなくなってしまうこともしばしば、という。職人の技をいかに自動化で再現するか―。自動化を駆使しながら、人の手による勘どころをいかにして保つか―。山名社長は「両方が相まってこそ、より良いモノづくりへとつながっていく」と言い切る。
高度な技術力は手づくりによって支えられてきた
売上高は、5年を周期に上下動を繰り返す。年間平均にすると12億円前後で推移する。自動車の開発は5年を周期にフルモデルチェンジされるからだ。試作製品は1車種で200品目にも及ぶため、量産化できにくいことも売上高に影響を与える。
自動車業界は、自動運転車や電気自動車など、いわゆる「CASE(ケース)」を念頭に置いた新しい車づくりが進展する。山名社長は、「新しい車づくりには、オーエイプロトが得意とする小ロット生産(同種の製品を少量生産すること)が生かされる」と期待する。
例えば、自動運転システムなどの搭載で、安全性が補完されるようになれば、従来のような安全確保を前提とした画一的な車体構造が大きく変革する可能性を指摘する。「量産車では実現不可能だった、オリジナリティあふれる自動車の製作も現実味を帯びてくる」。
現会長の大坪義彦氏は2代目社長。1999年に父の榮次氏から引き継ぎ、昨年まで社長を務めた。創業100周年まで続く会社にしていくことを大きな目標にする。「地域に貢献できる企業に」。創業者の思いを大切にしながら、「今まで培ってきたノウハウを生かし、オンリーワンを志向する人たちの夢を後押ししていきたい」と大坪会長は目を輝かせる。
図面や3Dデータをもとに、部品の設計から金型、プレス加工などの製作、検査に至るまで一貫した生産体制を整える。一貫生産体制は顧客のニーズに沿ったデザインや、同種の部品の少量生産を可能にする。
ドア、屋根、床などボディを形づくる大きな部品から、小さなパーツや入り組んでいるバルブボディまで開発する。卓越した高度な板金技術で自動車開発を支える。
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
投稿者名: プレスネット