東広島で就職ってどこですればいいの?そもそも東広島に就職できるところってあるの?
そんな学生の皆さんへ東広島の企業を紹介!
今回紹介する東広島の企業は
地域に軸足据えた老舗の和菓子メーカー
「株式会社さくらや」
Contents
酒都・西条の蔵元の酒かすなどを使った「樽最中」が代名詞の和菓子メーカーだ。2020年は創業108年目。東広島市内に6店舗を構え、市民から親しまれる地域に軸足を据えた店づくりを目指す。
《満開の桜の下に人々が笑顔で集うように、人々が集い笑顔あふれる店に》。社名であり、店名でもある「さくらや」の由来だ。
1992年から会社を束ねる4代目の馬原直史社長は「創業者・中西庸(故人)の思いは、今も脈々と息づいている。その思いがブレることはない」と話す。
大きなターニングポイントになったのは、樽最中の発売。約70年前、「酒どころにふさわしい土産物を」と開発した。大吟醸酒や酒かすを白あんに練り込んで炊き込み、最中の皮には蔵元8社の銘柄が入る。
酒の風味と甘さが口に広がる独特の味わいは、人気商品となり、会社の地歩を固めていった。現在も変わらぬ味わいで、さくらやの看板商品という。
平成の時代の90年代に入ると、東広島市内にショッピングセンター(SS)が開店するたびに、テナントとして入店、多店舗展開を推し進めた。「大型店の集客力は大きなアドバンテージ。発展する東広島市の街の変化についていかないと」(馬原社長)との思いからだった。
さらに2010年代には、広島市内の2つの百貨店に出店したが、商品配送の効率の悪さなどから撤退。「東広島市に根差したさくらやを」と創業時の思いを再確認するきっかけになった、という。
近年、市内のスーパーやコンビニには、大手メーカーの菓子売り場などが目につくようになり、「常に危機感を持っている」と馬原社長。「大手に対抗するためには、手作り感や、地域密着の小さな需要に対応した商品の開発など、大手ができないことをやっていきたい」と力を込める。
来店者の多くは年配者のため、洋菓子が好きな若い世代を取り込んでいくことも課題だ。打開策として、2018年秋に八本松店の移転オープンに合わせ、洋風和菓子ブランド「sakura」を立ち上げた。マドレーヌやパイドーナツ、フィナンシェなどを商品化。従来の和菓子を「蔵」ブランドと位置づけ、差別化を図った。
もう一つ、取り組んだのが、インターネット通販の楽天市場への出店や、SNSのインスタグラムの活用だ。楽天市場への出店は19年9月から、インスタグラムへの商品写真の投稿は1年前から、それぞれ始めた。
馬原社長は「40歳代以下の若い世代にも、より和菓子に振り向いてもらうきっかけを作りたかった。特にインターネットの活用は時代の流れ。今後、インターネット販売への比重は高めていきたい」と語る。
馬原社長は「売り上げを伸ばしていくことは大切だが、それよりも今後150年、200年と長く続く店でありたい。会社が長く続くことが売り上げの伸びにもつながってくる」と言い切る。
そのためには、「お客さんから『さくらやに行ったら活気があって、楽しいよね』と常に言ってもらえるような人々に愛される店づくりを心掛けていきたい」と馬原社長。社員はもちろんパート、アルバイトを含めたスタッフ全員の一致した思いだ。
さくらや店舗一覧
西条駅前本店/東広島市西条本町1127
ゆめタウン東広島店/東広島市西条土与丸157
ゆめタウン学園店/東広島市西条下見6232
フジグラン東広島店/東広島市西条町御薗宇72067
八本松店/東広島市八本松東2108
本部・円城寺店/東広島市西条町御薗宇6754
プレスネット2020年1月9日号より掲載
\東広島の凄い企業をまとめて紹介!/
投稿者名: プレスネット