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目標はアマチュア日本一 自由な発想で打てるのが囲碁の魅力
竹田幸一さん(広島大医学部1年生)

2018.10.25

昨年夏に宮城県で開かれた全国高校総合文化祭
(みやぎ総文)の囲碁部門で対局する竹田さん(右)

第64回全日本アマチュア本因坊決定戦県大会で優勝

■アマ本因坊県大会Ⅴ

 運が良かったのだと思います。優勝云々より、勝ち上がれば強い人と戦うことができるので、そのことを楽しみに大会に臨みました。この大会の前にあったアマ名人戦広島地区予選で敗れた相手にリベンジできたことは、うれしかったですね。

■全国大会は苦杯

 県アマ本因坊の称号を得て出場しましたが、3人と対局する1次予選で1勝2敗に終わり、決勝トーナメント進出を逃しました。負けた2人の相手は、過去に全国優勝を果たしている強敵。2人ともミスをしないというか、隙を見せない囲碁で強かったです。

■きっかけ

今年7月のアマチュア本因坊戦広島県大会で対局する竹田さん(右)

 6歳のとき、母親に連れられて、子ども囲碁教室に行ったのが囲碁を始めるきっかけになりました。それ から碁会所に通うようになり、囲碁を覚えていきました。最初は何となく囲碁を打っていましたが、小学校5年生のとき、年下の子に負けたのが悔しくて、本気で囲碁に取り組むようになりました。碁会所に通う回数も増え、勝つたびに囲碁の面白さにはまるようになりました。

■学業との両立

 中学、高校と囲碁部に所属。とにかく全国大会出場を目標にしていたので、囲碁の時間は大切にしました。医者を目指そうと思ったのは、中3の終わりです。中高一貫校だったので、高校は難関大進学のクラスに入りました。ただ、高3の夏までは囲碁を続けながら、勉強に励みました。部活を引退するとき、囲碁をやりきったという充実感があり、その達成感を受験勉強へのエネルギーに変えました。囲碁で集中力が培わ れたのも医学部に合格できた要因かな、と思っています。

■魅力と難しさ

 囲碁はどこに石を置いても構いません。自由な発想で、自分の考えた手を打てるのが魅力です。もう一つ、年齢や性別、国籍も関係なく対局できますから、コミュニケーションを図るツールとしても最高のゲームです。難しさは、魅力の裏返しにもなりますが、常に局面の全体を見ながら着手を決めないといけないところです。強い相手との対局では20手先を読むようにしています。

■モットー

 対局を楽しむこと。勝ちたい、勝とうという意識が強くなると、本来の力が出せなくなるからです。

■これからの夢

 過去の全国大会の最高成績は高1のときの3位入賞です。ですから本因坊戦でも名人戦でもいいので、アマチュア日本一になることが目標です。


 1999年、広島県生まれ。関西創価中・高校卒。2018年、広島大医学部に入学。囲碁は6歳から始め、中高時代は6年連続で全国大会に出場し、高1のとき全国高校囲碁選手権で3位に入賞した。現在、アマ5段。広島大囲碁部所属。


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